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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

サボテンは双子葉

2021年04月16日 | その他
試験管の中に小さな植物が見えます。
これはサボテン。試験管の中に無菌播種したものです。
面白いことに1週間もすると芽が出てきますが
ほとんどは2つのツノを持っています。
この試験管には偶然2粒播種されたのでシルエットが重なってしまいました。
これは前任校で行なったプロジェクトですが
生徒たちは姿形からミニトトロと呼んでいました。
サボテンは双子葉植物。したがってこのツノはサボテンの子葉なんです。
しかしまもなくツノは消えて、葉の代わり棘が出てきます。
種から育てた人しか見ることのできない幻の双葉。
この可愛さにはみんな感激したものです。
実はこの研究をしていた際、砂漠の宝石とも呼ばれるリトープスや
透明の葉を持つハオルチアなどの仲間も同じように試験管内で育てていました。
写真があるはずですが、10年以上前なのでちょっと探せませんでした。
さてサボテンの栽培目的はなんだったと思いますか
サボテン生産や多肉植物の生育特性を探るというものではありません。
ヒントは培地をきれいなピンクや黄色に着色していること。
答えは次回、ご紹介します。

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雪の山

2021年02月01日 | その他
大寒も過ぎ、極端な低温はなくなりましたが
まだ気温は低く、降った雪はなかなか溶けません。
これは国道沿いの風景ですが、ご覧の通り
除雪された雪が山ほど積まれています。
高さにして約2m。幸いに交通量があるので
道路の雪はすっかり溶けています。
ところが八甲田の西側になる青森市ではもっと雪が多く
除雪された雪で道幅が減少。
今も自動車は斜めになってすれ違っているようです。
さて太平洋側の雪はこれからが本番。
いつも春のドカ雪といって2月中下旬になると湿った雪が降るのです。
こうなると雪が重く、家庭用の除雪機では飛ばせなくなります。
この時期は、高校の卒業式が間近に迫っているので気がかりです。
さらに3月上旬は高校入試。最近は大丈夫ですが
昔は大雪が受験生を困らせたもの。
厳冬となった今年は、どんな春の雪が降るのでしょうか。
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あれから10年

2021年01月05日 | その他
新春の地元各紙に東日本大震災から10年という特集が組まれました。
その中である新聞が、かつてのフローラの活動を紹介していただきました。
どうやら古い記事の中からフローラの活動に目が止まったようです。
思い起こせば2011年3月11日から確かに10年。あっという間です。
当時、フローラは結成2年目。フォトニクスという名の通り、
植物にLEDを照射したり、光を感じやすくなるブラシナゾールを散布して
草花の開花スピードのコントロールをしようと研究していました。
2010年の予備実験も終わり、いよいよ2011年は本格スタートという時だったので
みんな大慌てしたのを覚えています。当時、農業クラブの役員だらけだったフローラは
何が何でも農クの県大会に出場しようと3部門すべてにエントリー。
震災当日は、まもなく行われる校内プロジェクト発表会での
最優秀を目指して練習をしていました。
しかしこちらは新しくできる環境システム科の研究のため四国の大学などを視察し
飛行機で帰る途中の空港で被災し、一晩空港内で野宿しました。
幸い南部町は大きな被害は免れ、フローラも無事に避難しましたが
その後交通網が遮断され、八戸から通っている人は家に帰るのが大変だったようです。
震災の翌日、運よく飛んだ三沢行きの飛行機で帰宅しましたが、地域は停電。
まったく暖房機器が動きません。もちろんテレビはつかず、iPadもバッテリー切れ。
世の中の情報がわからないのでとても不安でした。
その中に唯一動いたのが、この自作ラジオ。これでなんとか情報を得ることができました。
3月といっても雪のふる北国。日頃から停電を想定した準備の必要性を強く感じました。
さて震災での休校が開け、余震の中、3月に開催された校内プロジェクト発表会。
前年、数々の受賞した絶好調のフローラは、不思議なことになぜか3部門とも2位で落選。
これにはメンバーもショック。県大会がある1学期にやることがなくなってしまいました。
そんな理由もあり、その後フローラは全員でサクラソウ救出に乗り出して行きます。
震災10年という特集の取材依頼は、そんな当時のことを思い出させてくれました。
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待ち人来たらず

2020年11月11日 | その他
南部町を流れる馬淵川。
名久井岳とともに町の美しい景観を作っている馬淵川は
ハクチョウとともに鮭がくる川として知られています。
今年は海流の関係で北海道でも、
なかなか鮭が帰ってこないといわれていましたが
先月あたりから徐々に水温も下がり
鮭も帰ってきたというニュースが流れていました。
したがって南部町もそろそろ遡上時期。
川を横断する長い梁ができるかもしれません。
左側に見えるのは南部町の孵化場。
ここで採卵し稚魚まで育てて放流しているのです。
それにしても気になるのは、川の真ん中の中洲。
水量が減ったのでしょうか。
それとも堆積してしまったのでしょうか。
いつの間にか、こんなに大きくなりました。
素人なのでわかりませんが、このような川の状態で
鮭はちゃんと遡上できるのか心配です。
先日、ハクチョウが編隊を組んで南に飛んで行ったという
ニュースはありましたが、まだ馬淵川には飛来していません。
また鮭の遡上について、どのメディアも報じていません。
ハクチョウも鮭も早く帰ってきて欲しいものです。
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RGBとCMYK

2020年09月27日 | その他
学校の換気扇です。
止まっている時は左のように白いのですが
動かすと右のようにファンにきれいな色がついて見えます。
その色はピンク、黄色も入ったような緑、そして緑の中に見える青。
つまりRGBです。この3色は写真だけでなく、肉眼ではっきり見えます。
どちらかといえば肉眼の方がきれいに見えます。
ディスプレイなら赤緑青の光の3原色を使って表現していますが
現実の光は3つではありません。
たくさんの波長の光が合成されたスペクトラム(スペクトル)です。
それがなぜこのように3色に分かれて見えるのでしょうか。
もしかしたら実は見えないけれど、
虹のようにたくさんの色に分かれているのかもしれません。
誰か謎解きして教えてください!
さて現在、世界グランプリの報告書を制作しているハンターズ。
今年はこれぞという場面の写真がないので
白黒にした発表風景の写真にスウェーデンイメージの半透明の青を乗せてみました。
これをダブルトーンといいますが、印刷の世界はRBGではなくCMYK。
シアン、マゼンタ、イエロー、そしてなぜか日本語のクロ。
RGBは3色混ぜると白になるように色を重ねてほど明るくなります。
ところがCMYKは重ねるほど暗くなっていきます。
そんな理由で制作しているパソコンの画面上ではきれいなのに
印刷すると途端に彩度が失われ黒っぽくなってしまいます。
頭のイメージを再現するのは本当に難しいもの。
そろそろ初校が届くはずです。
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