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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

10年の命

2021年09月18日 | その他
学校教育のバイブルといえば学習指導要領。
これはその教科「農業」の解説書。
よく見ると平成22年とあります。
昔話ですが、かつて縁あってこの解説書作りにかかわりました。
文章に込めたメッセージは「プロジェクト(研究)をしよう」。
プロジェクト教育は農業高校の十八番ですが
近年、栽培経験のない農業の先生が増えてきたため
研究活動、つまり課題解決学習が低迷しているといいます。
そんなことから各科目にプロジェクトという文言を入れて
あらためて推進しようとしたのを覚えています。
数年間に渡り学校の仕事をしながら毎月のように文科省で出向いては、
担当科目の解説の文章や評価基準を考えるのは大変でしたが
とても有意義な経験だったのを覚えています。
さて学習指導要領は10年ごとに見直されます。
ということは今がちょうど切り替わりの時。
この解説書もまもなくお払い箱となります。
しかし思い出があるのでなかなか捨てる気になりません。
整理ができないので、またまた環境班のメンバーから叱られそう。
新学習指導要領に基づいた新しい教育は来春から始まります。
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新庁舎でドッキリ

2021年09月09日 | その他
ここはできたばかりの南部町役場。
新庁舎は中も広くまるで県庁かのようです。
先日、庁舎の中に入っている銀行に行ってきたのですが
びっくりするものを見てしまいました。
壁に掲げられている大きなディスプレイ。
名久井岳や馬淵川など南部町の美しい風景や
サクランボなどの特産物をスライドショーで紹介しています。
銀行での用事が終わり、まさに帰るために
ディスプレイを横切ろうとした瞬間、
想定外のものが目に飛び込んできました。
名久井岳と馬淵川の風景の中に
名久井農業高校の名前と一緒に
「ストックホルム青少年水大賞2020グランプリ」という
テロップが流れたのです。想定外のサプライズ。
思わず立ち止まってしまいました。
よく町長さんが名久井農業高校は「県立」ではなく
「町立」だという思いで大切にしていると
よくお話ししてくれますが、まさにその通りでした。
心が暖かくなるドッキリ。期待に応えなければなりません。
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根強い人気

2021年06月13日 | その他
地元のコンビニで懐かしいものを発見しました。
それがこのパン。大きく金農という名前が書かれています。
ご存知、秋田県の金足農業高校とコンビニがコラボした商品です。
金農といえば2018年の夏の甲子園、
現在の日本ハムファイターズの投手である吉田選手の大活躍で
一躍、金農ブームを巻き起こした伝統校です。
当時もコラボ商品が出ましたがこれは新作。
甲子園からしばらく経ちましたが、相変わらず地域には絶大な人気があるようです。
このように地域に愛されている農業高校ですが
最近はどんどん学科が減少し、さらには学校そのものがなくなってきました。
ますます少子化が進みますが、農業県といわれる青森県から
農業高校がなくならないことを心から祈ります。
さて皆さんは北海道中標津農業高校をご存知ですか。
生産技術科と食品ビジネス科の2学科だけの名農のような小さなが高校ですが
研究活動はもちろん、商品開発に長けています。
あれこれ分野を広げず、酪農地帯という地域の特性を活かした
地域密着活動に特化することで成果をあげ続けています。
実は驚くことに、なんと道立ではなく町立高校なのです。
町からは通学費、実習服はもちろん、資格取得の検定料まで全額補助。
生徒たちに町から手厚いサポートがされています。
本気で頑張る農業高校は地域の活性化に大いに貢献します。
つまり町はお金をかけても町の産業存続に役立つと判断し、
学校はそれに応え大きな成果を出しているのです。
「農作物なんか輸入すればいい」という若い人がいますが
このように社会情勢が変化すると、輸入に頼ったフードシステムはすぐ破綻します。
日本人の食糧生産、そして地域の文化継承と活性化を担う農業高校の使命は
単純なそろばんの数合わせだけで担うことはできません。
地域と学校がお互いをもっと有効活用する発展的アイデアが望まれます。
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景色が変わる

2021年06月10日 | その他
このところ、いたるところで杉林が伐採されている風景を見かけます。
名久井農業高校のある南部町周辺の山林もこのようにきれいになりました。
杉は一般的に40〜50年すると伐採され建材として利用されます。
ということは、今伐採されている杉は昭和50年前後に
植林された樹木ということになります。
確か昭和50年後半だったでしょうか、山林に投資しませんかという誘いが
農業クラブに来たのを覚えています。さすがにお金もないし
怖いので断りましたが、確かどこかの県の生徒会が将来のためにと
数十万円を投資したというニュースがありました。
しかし日本の林業事情でいえば、昭和50年頃から木材の需要は頭打ち。
さらに平成になるとバブルが崩壊。木材の価格は長い間低迷することになります。
今、伐採されている樹木はちょうどその頃に植えられたもの。
価格が下落する前に、皆さん伐採してたくさん植樹したのかもしれません。
心配なのは当時投資した人たち。ちゃんと回収できたのでしょうか。
さてそんな樹木ですが現在、再注目を集めています。
それが温暖化対策。二酸化炭素吸収資源としてまた植樹が始まっています。
さらに木材がまた高騰し始めているともいいます。
しかしシカなど野生動物の問題や山林火災など森林に関わる課題も出てきました。
野菜などの作物と違い樹木は収穫までのスパンが長いため
高校ではあまり扱うことはありませんが、
伐採という風景の変化を目の当たりにして
ちょっと考えてみる機会になりました。
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相撲の話

2021年05月23日 | その他
またまた懐かしい写真です。
これは昨年の秋、ストックホルム青少年水大賞で
グランプリを受賞したトレジャーハンターズを紹介しようと
地元のテレビ局が取材にきた時の様子です。
単なるニュースではなく活動紹介という企画だったため
彼らは活動を再現しながら説明しました。
ここは名農のグラウンドにある土俵。
三和土の発想の元にもなった場所です。
しかし大活躍した相撲部は、残念ながら今はなく
土俵だけが当時の姿をとどめています。
さて相撲といえば先日、嬉しいニュースが紹介されました。
お隣の三本木農業高校といえば相撲の強豪校ですが
またまたこの春、角界入りされた方がいます。
四股名は「木竜皇」(きりゅうこう)。
先代時津風親方の息子さんです。
中学時代から全国で大活躍されていましたが
自分を磨くため遠く青森県の三農の門を叩き、3年間精進されました。
近年の大活躍の三農。間違いなくその原動力となった一人です。
今場所三日目、新弟子による前相撲で白星デビュー。
これからテレビを見るのがまたまた楽しくなりそうです。
大相撲五月場所は今日が千秋楽です。
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