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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

硬いリンゴは好きですか

2021年10月16日 | 
黄色いリンゴを見つけました。
青森県では「きおう」という品種が
少し前まで店頭に並んでいましたが、これは違います。
名前は黄香(こうか)。初めていただきました。
食べてみると果肉がとても硬くてびっくり。
また甘くジューシーで味の良さにもまたびっくり。
硬いリンゴが好きなので、このリンゴは当たりでした。
調べてみると2003年に登録された岩手県生まれ。
県の農業研究センターが育成しました。
このところ新しい品種を見つけると
なぜか青森県以外のものばかり。
他県も頑張っているようです。
残暑が厳しくなるとリンゴは赤く着色しにくくなります。
したがって新品種は赤よりも黄色が増えている気がします。
将来、赤いリンゴの産地は青森県から
より冷涼な北海道になるのではといわれるのも頷けます。
リンゴは今からが収穫の最盛期。
名農の玄関でも4〜5種類のリンゴが販売され
生徒職員、来校されたお客様が購入されています。
産地の特権、今年もいろいろな品種を見つけたいものです。
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産地ならではの贅沢

2021年09月29日 | 
昨年、世界グランプリを受賞したトレジャーハンターズには
いろいろなところから取材依頼がきました。
嬉しいことなので快く受けましたが、
時々、お土産を持参してくださる方がいらっしゃいました。
これはその時にいただいたもの。
青森県産の果汁100%のリンゴジュースです。
青森県人同士で県産加工品の消費拡大を促進していると考えると
なんだか微笑ましいことですが、ここで注目したいのはジュースの中身。
まずジョナゴールドと品種名が書かれています。
一般にリンゴジュースは、さまざまな品種のミックスですが
リンゴ王国ともなると単一品種のジュースが楽しめるのです。
品種によって甘いタイプ、酸味の強いタイプなど
ジュースの味がはっきり違うのでとても楽しいものです。
次に注目するところは「ストレート果汁」という表示。
果汁100%のジュースはスーパーマーケットで常に販売されていますが
その多くが「濃縮還元」。絞った果汁の水分を飛ばして濃縮し、
いざジュースを作る時に水を加えて戻すという製法です。
濃縮した方が輸送に便利なので、リンゴに限らずオレンジなど
ほとんどがこのタイプですが、よくみると香料も加えています。
この製法では香りが薄れてしまうからだそうですが
これでも果汁100%なんですね。
ところがこのストレートは搾った果汁をそのまま充填したもの。
こちらの方が美味しいに決まっています。
産地ならではリンゴジュース 。贅沢すぎてごめんなさい。
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青いリンゴ

2021年09月26日 | 
これは青リンゴのブラムリーズ・シードリング。
Bradley's Seedling と書きます。
青森県の秋はいろいろなリンゴを食べることができ楽しいのですが
このリンゴは初めての出会いです。
しかし新品種どころか1809年にイギリスの農家が植えた種子から
誕生した古い品種でした。この農家から土地を買い取ったのがブラムリー氏。
そこで自分の名前をつけたということです。
海外の青リンゴといえば、ビートルズのアップルレーベルで有名な
グラニースミスという品種が思い浮かびます。
しかしグラニースミスは1863年のオーストラリア生まれ。
同じイギリス系とはいえ、こちらは本国で歴史も古い。
日本には1990年、長野県に導入されたようですが
今は青森県でも少し栽培されているんですね。
200年以上も前の品種ですが、イギリスでは今も主力。
いったいどんな味がするのでしょう。
調べてみると面白い調理特性があるといいます。
さっそく試してみましょう。
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あっという間の出来事

2021年09月26日 | 
さてブラムリー氏の少し扁平な青いリンゴ。
加熱調理してジャムやアップルペーストにすると美味しいとあります。
有名なグラニースミスもアップルパイに使われます。
日本でいうところの紅玉と同じだろうと推測はできますが
独特な調理特性とはなんでしょう。
さっそく4つ割りにして無水状態で鍋に入れ加熱してみました。
するとどうでしょう。泡を吹いてきたかと思ったら
あっという間に果肉が崩れていくではありませんか。
これはその時の写真。潰さなくてもペーストになるのです。
あとは砂糖を入れるだけで立派なジャム。これには驚きました。
あとでわかったのですがサイコロ状に切って砂糖をふりかけレンジで5分。
これだけでジャムができるというのです。
何かと時短が重宝される日本ですが、まさにこれはぴったり。
もしかしたら毎朝、できたてのジャムをパンに塗って食べるなんていう
ちょっとお洒落で贅沢な時間を楽しむことができるかもしれません。
最後はお味。こちらは想像した通りの爽やかな酸味と甘みが抜群のバランス。
ペースト状になるため、果肉の残る紅玉とはどこか違う風味ですが
本当に美味しいリンゴを見つけました。
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セサミストリート

2021年09月19日 | 
グリーンのモコモコがたくさん並んでいます。
まるでセサミストリートのキャラクターのようです。
この作物は青森県特産のナガイモ。
かつては全国一の生産量を誇っていましたが
現在は北海道に追い抜かれてしまいました。
とはいっても全国2位。至るところで目にすることができます。
青森県は農業県ですが、面白いことに
寒暖差の大きい日本海側の津軽地方はリンゴとお米の大産地。
そしてヤマセという低温多湿の偏東風が吹く太平洋側は
ニンニクやナガイモの産地と分かれています。
この地域が根菜類の産地になったのは地温。
いくら冷たい風が吹いても地温はほぼ一定だからです。
秋が深まると地上部は枯れ、キャラクターもブラウンに衣替え。
小さな実が無数に着きます。これがムカゴ。
ナガイモの赤ちゃんでもありますが、ムカゴご飯にもします。
市販品は高値です。しかし農家は種にする以外は全て廃棄。
こんなのにかまっていられないからです。
おそらく収穫作業をする農家の方にお話ししたら
いくらでも持っていけといってくれるかもしれません。
この廃棄物を無償で頂いて新たなビジネスに結びつけれないでしょうか。
次なるアイデアが湧いてきそうです。
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