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☆バンクーバー五輪2日目まとめ

2010年02月14日 14時16分10秒 | バンクーバー五輪
アルペン競技は延期。死者を出したリュージュは開催された。

スキージャンプ ノーマルヒル

金 Simon Ammann(スイス)
銀 Adam Malysz(ポーランド)
銅 Gregor Schlierenzauer(オーストリア)

バイアスロン女子7.5kmスプリント

金 Anastazia Kuzmina(スロバキア)
銀 Magdalena Neuner(ドイツ)
銅 Marie Dorin(フランス)

スピードスケート男子5000m

金 Sven Kramer(オランダ)
銀 Lee Seung-Hoon(韓国)
銅 Ivan Skobrev(ロシア)

ショートトラック男子1500m

金 Lee Jung-Su(韓国)
銀 Apolo Anton Ohno(アメリカ)
銅 J.R. Celski(アメリカ)

スキーフリースタイル 女子モーグル

金 Hannah Kearney(アメリカ)
銀 Jennifer Heil(カナダ)
銅 Shannon Bahrke(アメリカ)

☆アイスホッケー女子
[グループA]
Sweden 3-0 Switzerland
Canada 18-0 Slovakia

優勝候補カナダは大勝発進。

☆リュージュ男子シングル

1. Felix Loch(ドイツ)
2. David Moeller(ドイツ)
3. Armin Zoeggeler(イタリア)

4回行いその合計タイムで競われる。本日は2回まで。残り2回は明日。

☆ショートトラック女子500m予選

クォーターファイナルは17日(現地時間)行われる。日本勢は予選敗退。

☆ショートトラック女子3000mリレー準決勝

A決勝進出は中国、韓国、カナダ、アメリカ。残る日本、オランダ、ハンガリー、イタリアはB決勝に回る。現地時間24日開催。

◆3日目のスケジュール
[決勝種目]
バイアスロン男子10kmスプリント、スピードスケート女子3000m、ノルディック複合個人、リュージュ男子シングル、フリースタイルスキー男子モーグル。
[その他の種目]
アイスホッケー女子グループB(アメリカ-中国、フィンランド-ロシア)、フィギュアスケートペアショートプログラム。




Twitterで知ったがNHKがライブストリーミングを実施している。
http://www9.nhk.or.jp/olympic-streaming/
生放送されないマイナー競技をストリーミング放送する。知ったのが遅れてバイアスロンを見損ねたが、これから非常に楽しみだったりする。マイナーな競技でも見れば面白いものは少なくない。五輪の機会でしか見ない競技も多いのでとてもありがたい存在になりそうだ。


★スキーフリースタイル 女子モーグル@バンクーバー五輪

2010年02月14日 13時50分17秒 | バンクーバー五輪
激しい戦いだった。勝利のためにみなが限界ギリギリまで挑んだ。その結果、転倒も相次いだ。攻めて攻めて紙一重をかいくぐった選手たちが表彰台を占めた。

優勝したアメリカHannah Kearneyは、予選決勝ともトップに輝いた。他を圧倒するスピードとスケールのあるエア。特に最終走者としてプレッシャーの下行った決勝の滑りは圧巻と呼べるもので、地元の声援を受けて素晴らしい滑りを見せたJennifer Heilに1点近く差をつけるというずば抜けたものだった。
Jennifer Heilも地元の期待と優勝候補の重圧をものともせず、見る者の魂を揺さぶるほどのパフォーマンスだったと言えるだろう。
3位もアメリカのShannon Bahrke。彼女も驚異的な速さで観客の目を釘付けにした。

上村愛子は初出場時の7位から6位5位4位と1つずつ順位を上げている。しかし、メダルの期待には応えられなかった。表彰台の3人に比べるとこの日の出来は見劣りしたと言わざるを得ない。しかし、彼女もまた大きな重圧に負けることなく自分の力を出し切ったと言えるだろう。
初出場の村田愛里咲は大健闘の8位入賞。5位カナダのChloe Dufour-lapointe、7位ロシアのEkaterina Stolyarovaと並んで若手の台頭を印象付けた。一方、6位にはベテランのオーストリアMargarita Marblerが食い込んだ。

金メダル経験もある里谷多英は素晴らしい攻めを見せたが第2エアで転倒。同じベテランでアメリカのMichelle Roarkも攻めて転倒。上村の後に滑った二人、Kristi Richards(カナダ)、Heather McPhie(アメリカ)も大きなミスとなったが、高いレベルへの挑戦の結果であり、観客たちも暖かく声援した。
冬季の競技は夏季の競技よりも天候や運に左右されやすい。ほんの少しのミスが決定的な影響を及ぼすこともある。強いからといって必ず勝つことができない競技が多い。それだけに、リスクを背負いながら果敢に攻め、後は運を天に任すような要素があり、選手たちもそれを受け入れている面がある。もちろん、観客たちも。そんな苛酷さが垣間見えた、とても印象深い決勝だった。

金 Hannah Kearney(アメリカ)
銀 Jennifer Heil(カナダ)
銅 Shannon Bahrke(アメリカ)


★ショートトラック男子1500m@バンクーバー五輪

2010年02月14日 12時57分08秒 | バンクーバー五輪
韓国表彰台独占かと誰もが信じたゴール前最終コーナーでまさかの韓国選手同士の接触と転倒。Lee Ho-Sukが二人の韓国選手の間に割り込み、後方にいたSung Si-Bakと交錯した。無理をしなければ完全に3位までを確保できただけに、信じられない思いが残る。
優勝はLee Jung-Su。決勝に3人残ったこともあり、韓国チームが思い描くような展開でトップに立った。

幾度もトップに立ちながらメダルが絶望的な状況にまで陥ったアメリカの英雄Apolo Anton Ohnoは思いがけない銀メダルを獲得。冬季五輪通算6個目となるメダルだ。3位も同じアメリカのJ.R. Celski。地元カナダのOlivier Jeanはメダルに手が届かずに4位。Sung Si-Bakが5位、転倒した若い中国のLiang Wenhaoが6位。B決勝1位となったカナダのCharles Hamelinと2位イタリアNicola Rodigariまでが入賞圏内。

ショートトラックは相変わらず韓国勢の圧倒的強さが目に付く。今回の結果が韓国チームにどう影響するのか気になるところだ。

金 Lee Jung-Su(韓国)
銀 Apolo Anton Ohno(アメリカ)
銅 J.R. Celski(アメリカ)


★スピードスケート男子5000m@バンクーバー五輪

2010年02月14日 07時37分33秒 | バンクーバー五輪
2年以上無敗と圧倒的な強さを誇るオランダSven Kramerがオリンピックレコードで完勝した。Kramerの後から3組6人強豪がスタートするため、彼らの影との戦いでもあったが、前半から積極的な滑りを見せ、最後はやや疲れたものの最終的には2位に2秒以上の差をつけた。

2位に入ったのは韓国Lee Seung-Hoon。この種目アジア勢として初のメダル獲得となった。特に驚異的だったのはラストラップがベストラップとなった粘り。
3位はロシアIvan Skobrevが入った。

入賞圏内は、ノルウェーHavard Bokko、オランダBob de Jong、フランスAlexis Contin、イタリア前回銅メダルのEnrico Fabris、ノルウェーHenrik Christiansen。前回優勝のアメリカChad Hedrickは10位に終わった。
日本勢は平子裕基が19位、出島茂幸が27位(最下位)だった。

金 Sven Kramer(オランダ)
銀 Lee Seung-Hoon(韓国)
銅 Ivan Skobrev(ロシア)


★バイアスロン女子7.5kmスプリント@バンクーバー五輪

2010年02月14日 07時22分37秒 | バンクーバー五輪
優勝したのはスロバキアのAnastazia Kuzmina。射撃ミスのペナルティが1ありながら20分を切るタイムをたたき出した。
2位にドイツのMagdalena Neuner。2回目の射撃でのミスが響いた。3位フランスのMarie Dorinはペナルティがなかったが、20分を切ることができなかった。

4位にロシアのAnna Boulygina、5位にカザフスタンのElena Khrustaleva、6位フランスMarie Laure Brunet、7位ロシアOlga Zaitseva、8位ベラルーシDarya Domrachevaまでが入賞圏内。前回2位のスウェーデンAnna Carin Olofsson-zidekは20位に沈んだ。日本から唯一参加の鈴木芙由子は44位。

金 Anastazia Kuzmina(スロバキア)
銀 Magdalena Neuner(ドイツ)
銅 Marie Dorin(フランス)


★スキージャンプ ノーマルヒル決勝@バンクーバー五輪

2010年02月14日 04時54分55秒 | バンクーバー五輪
ランキング1位、大本命のSimon Ammannが1本目、2本目共にトップで文句なしの金メダルを獲得した。
オーストリア勢はランキング上位4人を並べたが、1本目が全員もうひとつの出来。それでも、2本目に意地を見せた20歳のGregor Schlierenzauerが3位。
2位にポーランドのAdam Malysz。

小柄な選手が不利と言われるジャンプだが、173cmのAmmannと170cmのMalyszが大柄なオーストリア勢を抑えた形だ。
2季振りに復帰したJanne Ahonenが4位。1本目2位だったドイツのMichael Uhrmannが5位。スロベニアのRobert KranjecとPeter Prevcが6位と7位に入り、オーストリアのThomas Morgensternが8位入賞を果たした。

日本勢は伊東大貴が15位。葛西紀明が17位。ベテラン葛西はランクアップしたが、伊東は2本目が失敗に終わった。

金 Simon Ammann(スイス)
銀 Adam Malysz(ポーランド)
銅 Gregor Schlierenzauer(オーストリア)


スポーツファンとして

2010年02月14日 02時39分29秒 | スポーツ
2006年3月1日、トリノ五輪が終わって書いた記事がある。各競技の感想を述べた後に、「最後に」として次の文を載せた。

2月27日付読売新聞朝刊より、アルベルト・トンバのコラム「冬の詩」から引用。

「競争相手には、常に尊敬の念を忘れないこと。相手も、勝ちたい気持ちは、君と同じなんだよ」

最近、国際舞台での試合で対戦相手に敬意を払ったり、日本を破った相手を讃えたりする場面を見ることが少ない気がする。昔あのドーハで日本が韓国を破ったとき、韓国代表の盧延潤選手が日本の報道陣に対して日本の勝利を讃える言葉を贈ってくれたことを印象深く覚えている。今大会でも、ショートトラックの男子リレーが終わった後、アメリカのオーノは勝利した韓国チームの一人一人に握手しに回った。前回大会での因縁を乗り越え、スポーツマンらしいその姿に感動した。
勝ち負けは大切だ。勝利のために日々努力してきた成果を発揮する選手たち、それを応援する人々がいる。ただ試合が終われば、勝者に拍手を贈り、敗者の健闘を称える。こうした当たり前のことが当たり前に行われて欲しいのだけど。


先日のスーパーボウルで敗戦したコルツのQBペイトン・マニングが試合後に勝利したQBを祝福せずにフィールドを去ったことが話題となった。敗れた時こそその選手の真価が問われる。
それは選手だけでなく応援するファンも同様だ。結果に一喜一憂し、時に感情的になることもあるだろう。ただ公の場で感情のままにそれらを吐露するのは、みっともないことだ。正当な批判や分析はいいが、冷静さを欠き感情のままに罵る姿は醜い。自戒の思いを込めて、ここに記しておく。