外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

外苑祭

2009-09-21 18:32:54 | 都立青山高校
今朝の日経新聞19面、「挑む」というコラムで、高校の文化祭におけるミュージカルを見て、その思いやりに満ちた舞台の設営と運営に、いたく感心したということが書かれていました。

記事の中に具体的な学校名は触れられていませんが、一読して、すぐに「これは都立青山高校の゛外苑祭゛だ」と分かりました。

神宮球場の向かいにある都立青山高校では、文化祭のことを昔から外苑祭と呼び、いつの時代も、生徒たちがアイデアを絞り、熱心に取り組むことが伝統です。

私は、もちろんジャズ演奏の部屋を仲間たちと設営。
プロ・ミュージシャンとして活動されている卒業生を招き、そして大手レコード会社の録音スタジオで働いていらっしゃる卒業生にマイクや大型テープレコーダーを持ち込んでいただいたりした部屋で、朝から夜まで演奏しまくりました。

一方、当時の時代を反映して、生徒会が東大全共闘の委員長であった人物、あるいは野坂昭如さんを講演者として招いて物議を醸したりもしました。

また、外苑祭のパンフレットの表紙がナチスのヒットラーと骸骨のイラストだった年には、それを不穏に思った公安が私服警官を校内に送り込んだり。

それを知った私たちは「警察もヒマだねぇ」
「もっと心配しなきゃいけないところが他所にいくらでもあるだろうに」と気にもかけませんでした。

こと左様に、当時の私たちは全く怖いもの知らずでしたが、今考えれば、父兄や先生たちは、きっと心配したことでしょう。
(/_\;)

とにもかくにも、みんな好き勝手に、授業そっちのけで準備をしていたこともあって、当時のラジオの深夜放送が行なった高校の文化祭に関する人気投票で、我らが青山高校が関東地区一位になったりもしたのでありました。

私たちが卒業して暫くたった頃から、外苑祭では全学年の全クラスが足並みを揃えてミュージカルを演じるようになり、今はすっかり、それが伝統となっているようです。

コラムによれば、生徒用の椅子、理科室の箱椅子、牛乳パックから手作りした低い腰掛けなど、様々な工夫によって作られた六段のヒナ壇上の客席、高齢者用の待合室、クラスごとの入退場時間の調整、あるいは著作権問題の解決など、長年のノウハウがしっかり築かれているようで、後輩くんたちも、なかなか大したものです。

青山高校の生徒たちが卒業後も大の仲良しである理由の一つに、外苑祭での共通体験があることは疑いありません。
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