昨日、私のオフィスで、室温の設定に関して、小さな騒動がありました。
昼下がりでした。
オフィスの室温が29度を超え、いよいよ30度に達しようとしていました。
PCのキーボードも、デスクも、何かベタベタする感じがして、さすがに私も「やりすぎだろう、これは」と思い始めていました。
そうしたところ、1人のオフィサーが意を決して総務部門に電話しました。
スピーカー・フォン・モードでの会話だったので、電話でのやりとりはオフィス内に響き渡りました。
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「総務は、室温設定の目安をどのくらいに置いているのか?」
「厚労省は28度以下を推奨していますが、金融庁では29度までと言っているようですが。」と総務担当者。
「それでは、我々のオフィスでは30度に達しようとしているのはどういうわけか。」
「エアコンの吹き出し口付近で26.5度。離れた場所でも28.5度に収まるように設定しています。」
「現実にそうなっていないから、電話している。節電の趣旨は理解しているが、あまりの暑さに気分が悪くなる者も出かねない。」
「具合の悪くなったスタッフがいるのならば、報告書を出す必要があるので、詳細を教えてください。」
「それは言葉のアヤだろう。そんなことを考える前に、我々のオフィスの室温をちゃんと管理してくれ」
「…わかりました。すぐに対応いたします」
-------
しばらくして、大家さんである三菱地所のビル管理部門のスタッフがやってきて、室温を計測したり、空調の吹き出し口を点検したり。
あれこれ調べた結果、「このエリアのエアコンが故障していますね」との報告。
何ということか…
あまりに冴えない顛末に、私たちの疲労感は一気に倍増したのでした…
(><)
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さて先日、学生トレーナーであった永見くんが週ベに研究者として登場したことをブログに書いたところ、メールやフェイス・ブックで数多くの反響をいただきました。
永見くんの記事
でも、東伏見グラウンドに足を運ぶことのできない遠方のファンの皆さんからは、「学生トレーナーって??」と、なかなか彼らの役割自体がピンとこない様子もうかがえました。
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野球部OBではない1人の素人ファンに過ぎない私ですが、東伏見やキャンプ先で垣間見た学生トレーナーの役割は、概ね次のようなものです。
-試合前、練習開始前のストレッチ運動などのメニューづくりと、現場での指導
-個々の部員の基礎体力の計測、強化目標の設定と継続的なトラッキング
-選手たちへの試合/練習前のテーピング、その後のアイシングや筋肉マッサージ
-プレー中の事故への応急処置
-故障選手のリハビリ運動のサポート
-個々の選手が抱える課題、例えば股関節が固い、肩甲骨を柔らかく動かしたい等々への練習メニュー作成とサポート
とにかく大変な役目でして、主力選手への筋肉マッサージを全て終えて安部寮の玄関を出るのが、日付が変わった深夜というのも珍しくないのだとか。
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そんな役目を担う学生トレーナーは、もちろん部員名簿にちゃんと名前を連ねています。
しかし、部員名簿に名前が登場しないけれど、トレーナーとして早稲田の野球部を支えてくれた、いわば幻の学生トレーナーと呼ぶべき若者も、過去に存在しました。
早稲田の女子学生、いわゆるワセジョのOさん。
田中幸長主将、國府新人監督の世代です。
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女子を部員としない早大野球部ですから、Oさんは部員となることはできません。
しかし彼女は、灼熱の夏も、寒風吹きすさぶ冬も、毎日東伏見に通いつめ、野球部員たちのケアに心血を注いでくれました。
一ファンに過ぎない私ですから、彼女との接点といえば、私が時折クッキーなどの差し入れを持っていった時に、しばし言葉を交わすぐらいのものでした。
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田中幸長くんの学年は、リーグ優勝を果たすとともに、大学選手権で優勝して日本一に輝きました。
斎藤佑樹投手という甲子園のスター選手が入学したこともあり、華やかな優勝パレードや祝勝会の様子は、テレビや新聞で大きく取り上げられました。
一方、Oさんは、私たち一般ファンと同じ場所にたち、群衆の中から選手たちに拍手を送っていました。
しかし、私は憶えています。
祝勝会の壇上に立った國府くんが、マイクを握ってOさんへの感謝の言葉を、さりげなく述べたことを。
そして、四年生部員が引退した後、私たちと一緒にラグビー早明戦を応援に行った時に、Oさんも一緒に参加してくれたことを。
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早稲田を卒業したOさんは、出身地の京都に戻り、現在は京都大学の大学院博士課程で勉強中です。
学生野球をリードするアスリートたち、
それを支える、熱い志をいだいた聡明なサポーティング・スタッフたち。
こんな素晴らしい若者たちが力を結集して目標に挑戦する。
そんな彼らの姿を見学させていただきたいがために、私は東伏見に通うのであります。
「上から目線」という表現がありますが、早大野球部の皆さんに対する私は、「下から目線」
実際、彼らは本当に大した若者たちなんです。
昼下がりでした。
オフィスの室温が29度を超え、いよいよ30度に達しようとしていました。
PCのキーボードも、デスクも、何かベタベタする感じがして、さすがに私も「やりすぎだろう、これは」と思い始めていました。
そうしたところ、1人のオフィサーが意を決して総務部門に電話しました。
スピーカー・フォン・モードでの会話だったので、電話でのやりとりはオフィス内に響き渡りました。
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「総務は、室温設定の目安をどのくらいに置いているのか?」
「厚労省は28度以下を推奨していますが、金融庁では29度までと言っているようですが。」と総務担当者。
「それでは、我々のオフィスでは30度に達しようとしているのはどういうわけか。」
「エアコンの吹き出し口付近で26.5度。離れた場所でも28.5度に収まるように設定しています。」
「現実にそうなっていないから、電話している。節電の趣旨は理解しているが、あまりの暑さに気分が悪くなる者も出かねない。」
「具合の悪くなったスタッフがいるのならば、報告書を出す必要があるので、詳細を教えてください。」
「それは言葉のアヤだろう。そんなことを考える前に、我々のオフィスの室温をちゃんと管理してくれ」
「…わかりました。すぐに対応いたします」
-------
しばらくして、大家さんである三菱地所のビル管理部門のスタッフがやってきて、室温を計測したり、空調の吹き出し口を点検したり。
あれこれ調べた結果、「このエリアのエアコンが故障していますね」との報告。
何ということか…
あまりに冴えない顛末に、私たちの疲労感は一気に倍増したのでした…
(><)
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さて先日、学生トレーナーであった永見くんが週ベに研究者として登場したことをブログに書いたところ、メールやフェイス・ブックで数多くの反響をいただきました。
永見くんの記事
でも、東伏見グラウンドに足を運ぶことのできない遠方のファンの皆さんからは、「学生トレーナーって??」と、なかなか彼らの役割自体がピンとこない様子もうかがえました。
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野球部OBではない1人の素人ファンに過ぎない私ですが、東伏見やキャンプ先で垣間見た学生トレーナーの役割は、概ね次のようなものです。
-試合前、練習開始前のストレッチ運動などのメニューづくりと、現場での指導
-個々の部員の基礎体力の計測、強化目標の設定と継続的なトラッキング
-選手たちへの試合/練習前のテーピング、その後のアイシングや筋肉マッサージ
-プレー中の事故への応急処置
-故障選手のリハビリ運動のサポート
-個々の選手が抱える課題、例えば股関節が固い、肩甲骨を柔らかく動かしたい等々への練習メニュー作成とサポート
とにかく大変な役目でして、主力選手への筋肉マッサージを全て終えて安部寮の玄関を出るのが、日付が変わった深夜というのも珍しくないのだとか。
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そんな役目を担う学生トレーナーは、もちろん部員名簿にちゃんと名前を連ねています。
しかし、部員名簿に名前が登場しないけれど、トレーナーとして早稲田の野球部を支えてくれた、いわば幻の学生トレーナーと呼ぶべき若者も、過去に存在しました。
早稲田の女子学生、いわゆるワセジョのOさん。
田中幸長主将、國府新人監督の世代です。
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女子を部員としない早大野球部ですから、Oさんは部員となることはできません。
しかし彼女は、灼熱の夏も、寒風吹きすさぶ冬も、毎日東伏見に通いつめ、野球部員たちのケアに心血を注いでくれました。
一ファンに過ぎない私ですから、彼女との接点といえば、私が時折クッキーなどの差し入れを持っていった時に、しばし言葉を交わすぐらいのものでした。
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田中幸長くんの学年は、リーグ優勝を果たすとともに、大学選手権で優勝して日本一に輝きました。
斎藤佑樹投手という甲子園のスター選手が入学したこともあり、華やかな優勝パレードや祝勝会の様子は、テレビや新聞で大きく取り上げられました。
一方、Oさんは、私たち一般ファンと同じ場所にたち、群衆の中から選手たちに拍手を送っていました。
しかし、私は憶えています。
祝勝会の壇上に立った國府くんが、マイクを握ってOさんへの感謝の言葉を、さりげなく述べたことを。
そして、四年生部員が引退した後、私たちと一緒にラグビー早明戦を応援に行った時に、Oさんも一緒に参加してくれたことを。
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早稲田を卒業したOさんは、出身地の京都に戻り、現在は京都大学の大学院博士課程で勉強中です。
学生野球をリードするアスリートたち、
それを支える、熱い志をいだいた聡明なサポーティング・スタッフたち。
こんな素晴らしい若者たちが力を結集して目標に挑戦する。
そんな彼らの姿を見学させていただきたいがために、私は東伏見に通うのであります。
「上から目線」という表現がありますが、早大野球部の皆さんに対する私は、「下から目線」
実際、彼らは本当に大した若者たちなんです。
ay1881さんには、常日頃から、トレーナーはじめ、学生スタッフの皆さんにスポットライトをあてていただき感謝です。
それこそ、早稲田の底力ですね。
新幹線の冷房が強すぎ、皆、「寒い寒い」
というので車掌さんに「寒すぎるんですけど」
と言ったら、車掌さん温度計を見て「大丈夫で
す、合ってます」と答えた、と言う話をして
いました。大笑いをしましたが、それに匹敵
する騒動ですね。
「大した若者でない若者」を大した若者に変え
る作業をしている私にとっては、うらやましい
かぎりです