外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

明日から3月

2012-02-29 22:55:00 | 大学野球
明日から3月。
沖縄などのキャンプ地では、プロ球団からアマチュア野球へと、主役が交代する時です。
-------

そんな球春がやってくるというのに、今日の東京は雪でした。

私は、赤坂・山王あたりの一室で、朝から午前中いっぱい会議でした。

東京-香港-シンガポールを電話/ビデオ回線でつないだ会議でして、私も20分ばかりのプレゼンテーションを割り当てられいました。
-------

プレゼンテーションが無難終わると、窓ガラスの向こう側に広がる雪景色をぼんやりと眺めていました。

すると、政治結社の街宣車が集まってきて、雪の中で大音量で彼らの主義主張をガナりたて始めるのです。

「2月」+「雪」+「山王」+「主義主張」という単語を頭の中で重ねてみると、いつの間にか、2.26事件に思考が行き着いてしまいました。



今から75年前の1936年(昭和11年)、2月26日から29日にかけて、軍事クーデターを企てた陸軍の青年士官たちが、兵を引き連れて山王ホテルに立てこもるという大事件が勃発しました。

思えば、雪の軽井沢を舞台にした、連合赤軍による浅間山荘事件も、1972年2月の出来事です。
------

思い詰めた若者たちが、激情に動かされて、破滅的な行動に打ってでる。

私の頭の中では、それが理不尽な行動だと、迷うことなく整理されています。

しかし、そこに雪景色の映像が重なると、赤穂浪士と同様、「破滅の美学」とでも呼ぶべき感情が湧いてくるから不思議なものです。

日本人にとっての「雪」とは、魂を奥底を揺さぶる特別な存在です。
時には、叙情的に
時には、狂気に

高等教育を受けた若者ですら激情に走る、そんな特別な力を持った存在なのだと私は思います。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 週べ今週号 | TOP | 終電にセーフ »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。