酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

高速値下げ狂想曲

2009-03-22 15:34:03 | Weblog
 政府、自民党が民主党の政策をパクッた「高速道路の値下げ」が本四連絡橋と東京湾アクアラインで始まった。折から3連休、各地とも人出(車出?)は順調だったようだ。

 《3連休初日の20日、高速道路料金の値下げが東京湾アクアラインと本州四国連絡高速道路で一足早く始まった。値下げ料金が適用される土日祝日は、上限 1000円で通行できるとあって、アクアラインの通行台数は先週末に比べ35%増え、海ほたるパーキングエリア(千葉県木更津市)は多くの家族連れや観光客で混雑した。本四連絡道を使った車も昨年の約2倍とゴールデンウイーク並みだった》=日経NET=

 定額給付金といい、高速値下げといい、金で頬をなでるような政策である。足元を見られた思いはあるが、懐が温かくなるのに文句は言えない。大方の反応はこんなところだろう。「海ほたる」のパーキングエリアで「いっぱい金を落としました」と買い物の袋を見せているおばさんがテレビに映っていた。麻生が泣いて喜びそうな映像である。

 「な、金をつかませてやれば喜ぶんだ。定額給付金が行き渡ればオレの支持率だって上がるかもしらんぜ」。太郎ちゃんはそう思っているだろう。

 それにしても、ETC限定の高速割引は不公平な政策だ。カー用品店ではETC端末在庫が底を突き、申し込んでも取り付けは1週間以上待ってくださいという状況だという。高速の割引が全国で始まるのはこの週末からだが、多くの人が待ちぼうけを食うのは確実な情勢だ。

 《高速道路の新料金割引を受けるために必要なETC(ノンストップ自動料金収受システム)機器が、各地で売り切れ状態になっている。この1週間で、予想を大幅に超える約32万台が売れ、入荷待ちの客が約400人という店も。新割引が本格実施される28日に間に合いそうにない客からは「不公平」との声が上がり、国土交通省も「混乱を招き申し訳ない」と話している》=読売ONLINE=

 4月以降もETC端末助成制度を継続するらしいが、確かなことは不明だ。メーカー各社の増産計画や速度を把握していないからだろう。

 ガソリンをばらまいて右往左往するのは馬鹿馬鹿しい。ETCなんぞに行動を捕捉されるのもしゃくにさわる。などと強がって、女房や子どもに白い目で見られている。まあ、これもひねモノの宿命だ。
コメント
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