酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

なんで高橋洋一が…

2009-03-30 21:06:51 | Weblog
 耳を疑うニュースだ。元財務官僚、というより竹中平蔵のブレーンとして郵政民営化などを進めた東洋大教授の高橋洋一が、盗みの疑いで調べられていたいうのだ。


 《脱衣所ロッカーから他人の財布や時計を盗んだとして、警視庁練馬署は30日、元財務官僚で東洋大教授の高橋洋一容疑者(53)=東京都板橋区=を窃盗容疑で書類送検した。

 高橋容疑者は1980年に旧大蔵省入り。小泉政権時代に竹中平蔵総務相補佐官として、郵政民営化などに取り組んだ。昨年3月には財務省批判の著書を出版し、ベストセラーになった。

 送検容疑は、24日午後8時ごろ、練馬区の遊園地「としまえん」内にある温泉施設の「庭の湯」脱衣所で、60代の男性会社員が使用していたロッカーから現金約5万円入りの財布や、有名ブランド・ブルガリの高級腕時計(数十万円相当)を盗んだ疑い。「いい時計だったのでどんな人が持っているのか興味があり盗んだ。大変申し訳ないことをした」などと容疑を認めているという。逃走の恐れがないことなどから逮捕しなかったという》=毎日jp=

 財務省退職後は「埋蔵金」の活用を訴える一方で、官僚支配からの脱却も唱えていた。財務省をはじめとする霞ヶ関には目障りな存在だったと思われる。このニュースを聞いた第一印象は「警察に引っ掛けられたか」というものだった。売れっ子の高橋が、現金5万円と高級時計、計数十万円相当に手を出すとは信じられないからだ。

 メディアは高橋が容疑を認めていると伝える。だが、このコメントは警察から出たものだ。「いい時計だったのでどんな人が持っているか興味があって盗んだ」。意味不明の動機である。

 官僚に楯突くと痛い目に遭いますよ。麻生政権になって息を吹き返してきた官僚機構のささやきが聞こえる。誰しも弱点や悪癖はある。警察や検察、税務署にしつこく狙われて、尻尾を捕まれない聖人君子のほうが少ないのではないか。

 狙われた経済学者といえば、東京都迷惑条例違反で捕まった植草一秀が思い出される。植草の刑はすでに確定しているが、本人は冤罪だと訴えている。今回の事件では高橋が逮捕されなかったのが不満と見えて、自身のブログ《http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/》にあれこれ書いている。

 逮捕されなくても報道だけで葬り去ることも可能だ。植草クンは自分を悲劇の主人公にしたいようだが、少しは幅を広げたらどうか。取り扱いの不公平を言い募るより、高橋との共闘をお勧めする。昨日の敵は今日の友というではないか。
コメント (1)
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