酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

小沢一郎公設秘書逮捕

2009-03-04 06:27:52 | Weblog
 小沢一郎民主党代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反の容疑で東京地検特捜部に逮捕された。政局は一気に動乱の気配である。


 《多額の裏金を国内外で作っていたとされる準大手ゼネコン「西松建設」(東京)の政治献金に絡み、東京地検特捜部は3日、小沢一郎民主党代表の公設第1秘書で、同代表の資金管理団体「陸山会」の会計責任者も務める大久保隆規(たか・のり)容疑者(47)を政治資金規正法違反(虚偽記載など)の疑いで逮捕。東京都港区にある陸山会など関係先を捜索した。大久保秘書は容疑を否認しているという。

 大久保秘書は小沢代表の「側近中の側近」(周辺関係者)とされる》=朝日com=


 民主党は国策捜査だと激しく反発している。とりあえず、ファイティングポーズを取らなくては勝負にならないからだろう。しかし、小沢を守りきるのは難しいのではないか。

 国策捜査であることは疑いない。検察は国家そのものであり、捜査はすべて国策だ。民主党やかつての鈴木宗男がいう「国策捜査」とは政治的捜査の別名だ。小沢秘書逮捕も政治的逮捕・捜査だと断言できる。

 数ある西松の献金疑惑のうち、小沢だけを抜き出したところがそもそも意図的である。「額が突出している」とか地検はいっているようだが、犯罪事実があったかどうかがポイントだ。

 秘書が企業献金と認識していたかどうかが当面の焦点だ。否認を通されても起訴--有罪に持ち込めるか。あの手この手で落としにかかるのだろう。

 西松は政治銘柄といわれ、疑惑の宝庫だ。一連のがさ入れで、検察は宝の山を手に入れたに違いない。で、まずターゲットになったのが小沢だ。タイミング、目標の設定に政治的配慮がなかったとは考えられない。

 今回の着手はまったくメディアに漏れなかった。通常小沢クラスを狙うとなれば、事前ににおいが伝わるものだ。検察がどれほど神経を使ったかがうかがい知れる。

 対クリントン会談、第7艦隊発言ときて秘書逮捕である。アメリカまで絡んだ大掛かりな小沢潰しシフトが敷かれたのではないか。麻生などが考え付く陰謀とは思えない。西松は傍系の中堅ゼネコンだ。これがつぶれても日本のメーンストリームは痛くも痒くもあるまい。
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