酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

さて、民主党はどうする

2009-03-09 05:58:54 | Weblog
 新聞各社の緊急世論調査では「小沢は代表を辞任すべき」の声が高かったようだ。野党党首の不祥事絡みで各社が一斉に世論調査を行うのは異例である。それだけに、この数字を民主党がどう読み取るか、見ものだ。

 《朝日新聞社が7、8の両日実施した全国緊急世論調査(電話)によると、西松建設の違法献金問題で、小沢民主党代表の説明に「納得できない」が77%、代表を「辞める方がよい」57%と、小沢氏に厳しい見方が示された。「いま投票するとしたら」として聞いた衆院比例区の投票先では、民主は36%と前回2月19、20日調査の42%から減少した。自民は24%(前回22%)だった。

 麻生内閣の支持率は14%(同13%)と極めて低い状態が続き、反転の兆しは見えていない。不支持率は70%(同75%)だった》=朝日com=


 《民主党の小沢代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件を受け、小沢氏が党代表を辞任すべきだと思う人は53%に上り、その必要はないと思う人の36%を大きく上回っていることが、読売新聞社の全国世論調査(6~8日実施、電話方式)でわかった。

  民主党支持率は23・8%と前回から4・5ポイント下落した。一方、麻生内閣支持率は17・4%(前回19・7%)と続落し、自民党支持率も24・1%(同26・8%)に落ちた》=読売online=


 《民主党の小沢一郎代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件を受け、毎日新聞は6、7両日、緊急の電話による全国世論調査を実施した。小沢氏が代表を辞めるべきかどうかを聞いたところ、「辞めるべきだ」が57%で、「辞める必要はない」の33%を上回った。事件に関する小沢氏の説明に対しては、「納得できる」12%、「納得できない」79%。政党支持率で民主党は2月の前回調査比7ポイント減の22%で、2ポイント増の自民党と同率になるなど、民主党に厳しい数字が並ぶ結果となった。

 「麻生太郎首相と小沢氏のどちらが首相にふさわしいか」との質問への回答は、小沢氏が12ポイント減の13%で、ほぼ半減。麻生首相は2ポイント増の10%、「どちらもふさわしくない」は12ポイント増の73%だった》=毎日jp=


 《共同通信社が7、8両日に実施した全国電話世論調査で、西松建設の巨額献金事件をめぐり民主党の小沢一郎代表が続投の意向を表明したことに対し「代表を辞めた方がよい」との回答が61・1%と続投支持の28・9%を上回った。公設秘書の逮捕を受けた小沢氏の説明を78・4%が「納得できなかった」と答え、「納得できた」は12・4%。麻生内閣の支持率は16・0%と先月17、18両日の前回調査から2・6ポイント微増し、不支持率は70・8%だった》=共同=


 「小沢辞すべし」は4社とも50%を超えている。「小沢の説明は納得できない」が80%近くに上った。「どこから集めた金かなど詮索しないのが礼儀だ」などという主張が、庶民に受け入れられるわけがない。小沢の論理は「プロ」「政治家」の論理であり、いま国民から最も嫌われるタイプである。この点が分からないと、話にならない。

 この数字を見せつけられると、空気頼みの民主党のヒヨっ子たちは動揺するだろう。すでにブログなどでは悲鳴が上がり始めている。

 スパッと首をすげ替えられるか、ごたつくか。ここがポイントになるだろう。

 小沢はかつて、羽田孜らと自民党を割って出たとき「われわれは権力の中枢ですべてを見てきた。だから改革ができるんだ」という趣旨の発言をして、立花隆から「ちゃんちゃらおかしい」と罵声を投げかけられた。

 小沢が半世紀近くも土建屋利権、公共工事利権の真ん中にいたのは間違いない。角栄、金丸、竹下、小沢と連なる系譜が、日本の公共事業を仕切ってきた。民主党がこんな尻尾を引きずっているのは、得策ではあるまい。

 「小沢事件」が国策捜査である。だが、それと小沢の責任論は別の問題だ。政権交代悲願というなら、岡田なり枝野なりに代表を代わって勝負を掛けるべきだ。
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