極端な双曲線軌道に沿ってヘアピンを描きながら高速で太陽を回る A/2017 U1 は、星間宇宙からの初めての既知の小天体である。この5分間の露出で中心に置かれた光の点に示されたこの星間の訪問客は、彗星の活動のない小惑星のようであり、カナリア諸島のウィリアム・ハーシェル望遠鏡で10月28日に記録された。大型の径 4.2 メートルの望遠鏡が視界のフィールドで高速で動く A/2017 U1 を追っているので、かすかな背景の星達が筋を引いて現れている。天文学者 Rob Weryk (IfA) が、 10月19日に、夜のパン・スターズ天空調査データで、初めてこの動くオブジェクトを確認した。 A/2017 は現在外に向かっており、太陽系に戻ることはなく、惑星地球からは既に大型の光学望遠鏡で見えるのみである。その軌道によって星間に起源を持つことが特定されたが、このオブジェクトがどれだけ長くミルキーウェイの星達の間を漂ったかは分らない。比較すると、人類のボイジャー1号宇宙船は、星間宇宙を通して秒速約17キロメートルで旅している。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<ひとこと>: 昨日の記事参照