東京さまよい記

東京をあちこち彷徨う日々を、読書によるこころの彷徨いとともにつづります

石神井川(螢橋~弁天橋)

2010年08月11日 | 散策

三宝寺池をでて井草通りを右折して石神井川に向けて歩く。すると、川の手前、右手の小さな広場に「甘藍の碑」という大きな石碑が立っている。

甘藍とはキャベツのことらしく、キャベツは練馬区の特産物とのこと。

右の写真のように、碑の中央にキャベツの模型が添えられている。

碑文によると、キャベツが練馬大根に代わり練馬区の特産物となったのは、多年の連作障害により練馬大根の栽培が困難になった昭和八年(1933)頃からである、とのことである。

甘藍の碑から石神井川の螢橋(ほたるばし)まではすぐである。

左の写真は、橋から上流側を撮ったものである。両岸から桜の木が川の上に伸びている。

川は護岸の矢板がむき出しとなっていて、ちょっと荒れた感じである。このすぐ下流を見ると、一部護岸が改修されている。

石神井川は、以前、北区の坂巡りのとき、歩いている(「石神井川~王子」の記事)。また、板橋に行ったときもほんの少し歩いている(「旧中山道~板橋」の記事)。いずれもここからかなり下流である。

螢橋から川沿いに桜の木の下を歩いていくと、上御成橋につくが、ここから上流は工事中のため歩道が通行止めとなっている。右折して石神井台二丁目の一般道をしばらく歩くと、工事は愛宕橋の下流まで続いていた。

愛宕橋から緑地を川沿いに歩くと、まもなく子ヶ谷戸橋であるが、この先で新青梅街道のため歩道が中断する。

新青梅街道にでて横断し進むと、豊城橋に至る。この橋のわきにサルスベリがあり、赤い花が咲いてきれいである。

右の写真は、橋を右折した先で撮ったサルスベリである。

豊城橋から先、団地わきで川沿いに道路がまっすぐに西豊城橋まで延びている。

この道路に沿って川側にサルスベリが何本も植えられ、赤い花の木と白い花の木とが交互に並んでおり、よく目立っている。

サルスベリは、梅雨明けから九月末まで咲き続ける夏の花で、花期が百日にも及ぶため、ヒャクジツコウ(百日紅)とも呼ばれる。幹が曲がりくねって伸び、木肌が褐色でつるつるのため、サルでもすべりそうなので、この名がついたとのこと。

西豊城橋から先、川に沿った歩道は、あちこちで分断されており、その都度、一般道を迂回しながら進む。

左の写真は西豊城橋のちょっと先で撮ったものである。ここも歩道が中断している。

さらに進むと、石神井川は、西武新宿線武蔵関駅の近くで、いったん短い距離だが暗渠になり、その先で開渠し、西武新宿線に沿って上流側にまっすぐに延びている。川沿いの歩道も続いている。

右の写真は長者橋近くで上流側を撮影したものである。右手の西武新宿線を電車が走っているのが見える。

やがて弁天橋に至り、ここから武蔵関公園の中に入る。
(続く)

参考文献
菱山忠三郎「講談社ネイチャー図鑑 樹木」

コメント
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