藤井聡太竜王・名人が第71期王座戦五番勝負第4局で永瀬拓矢王座に勝ち、3勝1敗で王座を奪取し、将棋の全てのタイトル(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖)を制覇した。弱冠21歳での八冠達成おそるべしである。
今回の王座戦の全局をネット観戦したが、永瀬が負けた第2局~第4局がとくに印象に残った。すべての対局で序盤・中盤を有利に進めたが、終盤に悪手が出て、負けにしてしまった。第2局は、飛車取りの金打ちではなく、4四馬で勝ちだった。第3局は、飛車の王手に飛車の合駒でなく、金底の歩打ちで勝ちだった。きょうの第4局は5三馬ではなく、4二金で勝ちだった。
すべて1分将棋の秒読みの中の出来事で、それまでの努力がすべてご破算になって、永瀬にとっては残酷な結果となった。内容的には永瀬がさきに3勝してタイトルを防衛してもおかしくないシリーズであった。
将棋は、最後に悪手を指した方が負けとか言われるが、それがあからさまにトッププロのタイトル戦で連続して出現したことに驚いた。それにしても藤井は、終盤の不利な局面で、相手のミスを決して見逃さない。藤井の高勝率は、終盤力によるところが大きいような気がする(中盤で有利になれば、そのまま勝ちきり、また、終盤で不利になっても粘っているうちに相手にミスが出て逆転する)。
永瀬ファンというわけではないが、藤井があまりにも強いので、観戦の気分上相手側をつい応援してしまう。これは、大山、中原、羽生のときも同じであった。
最近は、ソフトの形勢判断が表示されるので、へぼ将棋ファンでも、何かわかったつもりになるが、それでも指し手の優劣が一目でわかり楽しめる。以前は解説がないと、突然の大逆転でもわからないことも多く、そういった意味では、よい時代になったものである。
今回の王座戦の全局をネット観戦したが、永瀬が負けた第2局~第4局がとくに印象に残った。すべての対局で序盤・中盤を有利に進めたが、終盤に悪手が出て、負けにしてしまった。第2局は、飛車取りの金打ちではなく、4四馬で勝ちだった。第3局は、飛車の王手に飛車の合駒でなく、金底の歩打ちで勝ちだった。きょうの第4局は5三馬ではなく、4二金で勝ちだった。
すべて1分将棋の秒読みの中の出来事で、それまでの努力がすべてご破算になって、永瀬にとっては残酷な結果となった。内容的には永瀬がさきに3勝してタイトルを防衛してもおかしくないシリーズであった。
将棋は、最後に悪手を指した方が負けとか言われるが、それがあからさまにトッププロのタイトル戦で連続して出現したことに驚いた。それにしても藤井は、終盤の不利な局面で、相手のミスを決して見逃さない。藤井の高勝率は、終盤力によるところが大きいような気がする(中盤で有利になれば、そのまま勝ちきり、また、終盤で不利になっても粘っているうちに相手にミスが出て逆転する)。
永瀬ファンというわけではないが、藤井があまりにも強いので、観戦の気分上相手側をつい応援してしまう。これは、大山、中原、羽生のときも同じであった。
最近は、ソフトの形勢判断が表示されるので、へぼ将棋ファンでも、何かわかったつもりになるが、それでも指し手の優劣が一目でわかり楽しめる。以前は解説がないと、突然の大逆転でもわからないことも多く、そういった意味では、よい時代になったものである。