おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

ショウジマンガで播き種に覆土

2014年12月26日 04時14分24秒 | 農業

写真1 ショウジマンガ・障子馬鍬でホウレンソウの播き種に土を被せる S氏と後継者


写真2 ショウジマンガを方向転換


写真3 手前から順にホウレンソウ種播きのS氏、種の上に肥料を落とす後継者、確認のS氏妻


写真4 直線状のスジ・溝の底にS氏の後継者妻(手前)が種播き、種の上に肥料を落とす後継者


写真5 青色のホウレンソウの種 青に着色の肥料と農薬で包まれている


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 2008年10月13日月曜日、休日
 S氏宅はホウレンソウを播種
 S氏夫妻、後継者夫妻の2世代4人が従事
 農外勤務の後継者は公休日

 直線状のスジ・溝の底に手で播種し施肥(写真3・写真4)
 その後の覆土作業に筆者は驚く
 な、な、なんと、ショウジマンガ・障子馬鍬が登場
 播いた種(写真5)と肥料に作土を被せる、歩行型耕耘機に牽かれて(写真1・写真2)

 現在、ショウジマンガは歴史民俗資料館などに展示の農具
 牛や馬が牽いていた農具、一世代前の農具
 その農具が目の前で活躍、古農具が生きている
 驚くとともにS氏には敬服

 引用・参考文献等:弊ブログ2014年11月05日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2008年10月13日 撮影地:栃木県下野市

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ダイコン収穫今昔

2014年12月25日 00時00分00秒 | 農業

写真1 5人でダイコン引き抜き 赤城おろしは穏やか


写真2 トラクター後方に機具を付けてダイコン起こし


写真3 蟹鋏型のダイコン起こし機具


写真4 畝の上に少々起こされたダイコン 引き抜くのは容易


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 2014年12月13日
 ここは藪塚本町、上州、国定忠治の縄張り
 赤城の山からカラッカゼ
 ダイコン畑を遠慮がちに吹き走る(注1-2・3)
 トラクターもダイコン畑を走る(写真2)

 かつて、ダイコン引き抜きは人力、簡単ではなかった
 両足を踏ん張って引いた、抜いた(弊ブログ2011年02月26日
 現在、カニバサミ・蟹鋏の親分のような機具を使う(写真3)

 左右の蟹鋏をダイコン畝の土中に入れてトラクターが牽く(写真2)
 すなわち、同時に二つの畝のダイコンを起こす
 ダイコンは蟹鋏で先端の小さい根を切られる
 また、トラクター走行方向とは逆に倒されつつ上方へ少々起される(写真4)
 この根を切り上方へ起すのを、当地ではモグスと云う(注1-1)

 引き抜くのは人力、ダイコンを1本ずつ腰曲げて両手で行なう(写真1)
 非力な人でも引ける、抜ける、力と覚悟は昔ほど要らない

 上記のように、ダイコン引き抜きは変わった
 機械が入った、大規模栽培が可能になった

 引用・参考文献等:弊ブログ2014年12月18日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年12月13日 撮影地:群馬県・旧藪塚本町

 注1 ダイコン収穫畑での聞取り
    < >筆者の質問等 ( )補足説明 ≪ ≫従事女性の答え
 1.漬物用ダイコンをもぐしちゃう
   <これは漬物用ですか> ≪はい(経営者妻のよう)≫
   (ここの答えは経営者)
   <半田漬物さんに持ってくの> そう、なんで、知ってるんですか
   <いろいろ話を聞くと、けっこういらっしゃるんで、あのトラクターでダイコンの下を起こしてくんですか> もぐしちゃうの
   <もぐしちゃう> うん、ダイコンの下、切っちゃうの、ほー、これ
   <切っちゃうんだ> これ(蟹鋏)は自分で造ったやつだから、どうにでもなるんだな
 2.赤城おろしで鼻水は凍る、まっ黒
   (ここの答えは男性高齢雇用者)
   (男性高齢雇用者の問わず語り)静かな方だよな、ダイコン抜きとっちゃー、はー、吹きっさらしでな、鼻水が凍るようなん
   <風が強くてね> 赤城おろしで
   <じゃ、今日は、赤城おろしは静かな方ですか> 静かな方、≪そうですねー≫ 乾いてると埃で見えなくなるくらい、鼻水なんてまっ黒だよ
   <それは、さっき、トラクターでもぐったやつですか> そう ≪そうです≫
   <上に出てきてんだ> そう、だから上さ(向いている) ≪根を切ったの、下の≫ 
   <根を切ってあんのね> あっち(トラクターでむぐしてない部分)は向いてないしょ
   <はい、確かに、確かに>
 3.赤城おろしで作土嵐
   (帰り際、作土嵐を確認。ここの答えは男性高齢雇用者)
   <今日は、赤城おろしは静かな方ですか> 静かな方 ≪そうですねー≫ 乾いてると埃で見えなくなるくらいだ
   <あー、そうか埃がね> うん
   <なるほど> 鼻水なんてまっ黒だよ
   <鼻水がまっ黒、あら、あら>
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江戸城・皇居の紅葉 乾門額縁に愛でる

2014年12月24日 00時00分00秒 | 景観

写真1 乾門の黒額縁に紅葉


写真2 乾門の黒額縁に紅葉(写真1の遠景)


写真3 乾門の黒額縁に紅葉(写真1・写真2の左)


写真4 新門扉に紅葉


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 2014年12月05日
 「秋季皇居乾通り一般公開」の日
 紅葉を愛でる視角は参入者それぞれ

 門を額縁に見立てる紅葉もいいよね、と妻
 なるほど
 乾門額縁に北の丸公園の紅葉をおさめる
 参入者の頭上ゆえ、紅葉量は少なめ

 引用・参考文献等:弊ブログ2014年12月17日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年12月05日 撮影地:東京都千代田区

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水田二毛作イチゴ 冬至前日 市場出荷は未だ

2014年12月23日 00時00分00秒 | 農業

写真1 T氏のイチゴビニール温室内 赤い「とちおとめ」が並ぶ


写真2 W氏のイチゴビニール温室内 赤い「とちおとめ」は未だ


写真3 T氏のイチゴビニール温室 炭酸同化作用を促すガスボンベ2本


写真4 W氏のイチゴビニール温室 ガスボンベ2本 蜂巣箱2個


写真5 WW氏のイチゴビニール温室 ガスボンベ2本


写真6 13:30 気温は下がってきた ビニール温室の袖を閉めるT氏の奥様


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 10月19日には完成していた水田二毛作イチゴビニール温室
 それから2ヵ月の冬至前日
 多くのイチゴ生産地は高値のクリスマスに向けて出荷最盛期

 しかし、W氏、T氏、WW氏ともに市場に出荷してない
 例年なら12月10日頃から市場出荷
 T氏は、現在、直接訪ねて来る人だけに売っている 
 W氏の温室の前には授粉蜂の巣箱
 意識してイチゴ受粉を遅らせているよう

 今季、集荷に来るという市場と話し合い中
 集荷は高齢の皆様には好都合
 早い出荷を祈念します

 引用・参考文献等:弊ブログ2014年10月24日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年12月21日 撮影地:久喜市

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なに なさってんですか148 明日冬至だから

2014年12月22日 00時00分00秒 | 民俗

写真1 田んぼの土を一輪車に入れるW氏の奥様


写真2 雨垂れで穿った穴を塞ぐ、均す W氏の奥様


写真3 整枝された屋敷林


写真4 整枝された庭木


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 2014年12月21日
 W氏の奥様が一輪車を押し田んぼへ(写真1)
 スコップを使い始める

 
 現場に着き、なに、なさってんですか
 次のよう
   田んぼの土を運び、雨だれが穿った穴を塞ぐ(写真2)
   凸凹があるとつまづくので(凸凹均しには筆者も納得)
   この作業をできるのは、明日22日が冬至だから
   冬至は方位方角に関係ない日
   屋敷のどこでも修理してよい日、竹木を伐ってよい日
   方位方角に無頓着に作業できるのは冬至の10日前から
   この習慣は明治生まれの親たちが行ない、教わった

 なるほど、途中、屋敷林や垣根の枝を伐った屋敷を散見(写真3・写真4)
 その一軒(写真3)、Wさんと同じ集落、T氏の奥様に遇い伺うと次のよう
   冬至とは関係ない
   先達(神主)さんに聞いたら次の託宣
    枝は方角方位に関係なく伐ってよい
    根本から伐るのであれば方位方角がある
   枝を伐るのは毎年あるいは年末でなく、モサモサしたら伐る
   伐っていいか否かを先達に伺って
   先達は、これまで異地区の高齢の神官だった
   今年の先達は、同じ集落の若い神官

 同じ集落の農家でも、継承する行為・習慣は違うのをあらためて知る

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年12月21日 撮影地:埼玉県久喜市
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