おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

これ、なんですか  霜よけ、虫よけ

2012年03月01日 01時23分57秒 | 農業
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写真1 トンネルの白色寒冷紗をとり、中を見せてくださる。


写真2 トンネルの白色寒冷紗と防虫ネット(左側。トンネル枠だけ見える)


 高須賀池からの帰途、おじいさんが集落内道路脇の畑にいる。そこをいったん通り過ぎ、思い直して引き返し、ハクサイやサヤエンドを覆っている素材を指し、これ、なんのためですか、と聞く。
   あ、あー、耳が遠いんだ。
  <(大きな声で)これは、なんのために張ってんですか>
   霜よけ、虫よけ。今は寒いから虫は少ないが。
  <鳥よけじゃないですか>
   いや、霜よけ。これは、けばけばがある、ここに霜がたまる。下に落ちない。
 寒冷紗(有馬:不織布?。霜よけ、虫よけは、結果として鳥よけにもなる。)
  <そうですか。私は23年生まれです。だんなさん、何年生まれですか>
   昭和3年。84。
  <お元気ですねー>
   いやー。畑が空いてるので作りたい。けど、市場がないので作っても出せない。
   ・・・・(聞き取れない。)に出しても、合わない。
 <野菜の直売所ですか>
   うん、直売所、出しても合わない(有馬:もうけにならない)。

 そうだ、私が小学校入学の頃、祖母は農産物を規格段ボールなどに入れず、個人でセリ市場に出していた。現在、高齢者の少量出荷を受け入れるセリ市場は少ない。
 そのような現状が上記のおじいさんの話になる。
 さて、今日田畑で働いている人を見るのは、我が家を出てから2人目。それも昭和1桁世代、おじいさん。頑張る昭和1桁世代。

 引用・参考文献等:*当ブログ2012年02月29日<なに、なさってんすか41  地震 で やられたから> 
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年02月26日 撮影地:埼玉県幸手市
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