赤っぽい花がこんなに心浮き立つものだと教えたシクラメン。ひかえめなフリルも素直に花開く様もいいなと思う
私は庭と室内で植物たちとつきあっているが、育て方を学んだり彼らの美しさすごさを知ったりするうち、いろいろ集めたくなってくる。場所にも家人の忍耐にも限界があるわけで、ネットの画像を睨みながら、ああでもないこうでもないと頭が煮詰まる。コレクター気質を持ち合わせているわけではないけど、それでもいくつかは手元に集まる。この冬は、シクラメンだったな。物欲、恐るべし。
けれどそれを嘘のように消し去る、決定的なやつに出会うことがある。私はそういうのを〝とどめのひと鉢〟と呼んでいるが、別に大人気で入手困難とか限定品とかでないし、賞を取ったかどうかもあまり関係ない。何もかもが全部それでよく、まるでピースがぴたりとはまるような気がするひと鉢。
そう思えばアリエスは、私にとってまさしくとどめの存在ということだな。最初にして最後、アリエスですべて充足し完結。今また改めて出会うことができるなら、絶対にアリエス。あいつ、すごいんだな。
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