ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

アリエス語は通じるか?その2

2012-07-21 | 4~5歳
 馬とは、美しい生き物ですねぇ。うっとりしました。立っているだけで、その景色の中からくっきりと切り取られたかのようなシャープなオーラに包まれていました。アリエスが疾走する姿を見る時の感動と似てた。鳥肌が立つ!

 私を背に乗せてくれたのは、70歳くらいのおじいちゃん。マイペースに途中で寝ちゃったり、気が向かないと止まってしまうのんびり屋さんだそうです。この日は機嫌よく何周も続けて動いてくれて、私は鞍上で笑いっぱなしでした。「初回で軽速足ができるなんてすごいですよ!!」などと営業トークにおだてられつつ、ガッコンガッコンと揺られておりました。

 出発する時はこうやる。歩調を速める時はこう、止まる時はこう。馬に出す合図はきちんと決まっていて、それを守ることで混乱を避け、明確に意思を伝えます。だけど、「行こう」「頑張って」「もういいよ」と、心の中で語りかけることが大事だと勝手に思った。アリエスと歩く時、リードを通して言葉を伝え合うのと同じ。テクニックとして褒める、というのをプロはよく使うが、アリエスも馬も息が合った瞬間はすごくうれしいから、自然にそれを口にしたり体をポンポンしたりする。そっちのほうがいいんじゃないか。うれしさが電気みたいに、伝わっていくみたいだよ。一緒に走れて楽しかった、ありがとうって。

 動物はみんな、自分の存在をかけてその場にすっくと立っている。過去についても未来についても黙して語らず、今の命だけで1点に立っている。その1点の不安定感を恐れることもなく、堂々と自分の命を過ごしてゆく。そんな厳しい生命体でありながら、心が分かると思える瞬間がある。

 アリエスと走るのも馬に乗せてもらうのも、自分がすべきことは同じだと思いました。五感を動員して話をきくこと、五感を動員して言葉を発すること。アリエス語って、やっぱり通じるんじゃないかな。

 あとで記念撮影をさせてもらおうともう一度会いに行くと、おじいちゃんは小さく前に出て、私の胸骨にグリグリと顔を押し付けてきた。なんだよ~アリエスと同じじゃん。ヤツも甘える時、顔を私の腿に押し付けてじっとしている。うーーーーかわいすぎる。写真をとろうと頬を寄せると、おじいちゃんも押し付け返してくる。もう陥落ですわ。


彼は音にびっくりすることがあるので、かわいい帽子をかぶせてもらっています


ぎゅうと頬を寄せてもらってうれしすぎ


おまけ

 私の先生はちょっとだけ年上の美人モデル風の方でした。楽しくて笑い続けつつ、速足についていこうとする必死さが出て、私は顔面崩壊していたようでした。先生はかなり慌てたように言ってました。「あ、あ、アリ子さん?顔!顔が変になってますよ・・・」と。先生、最初に注意するとこ、そこ?

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