3回に分けて決勝戦をグダグタ振り返って、ウッキーの形勢判断とハゲ指君の評価値が意外と離れていた(ウッキーは後手有利~優勢の一歩手前と思っていたのだけれど、ハゲ君は微差のまま推移)
昨日の続きで、後手の攻めがひと息ついた(△7七角成と飛車を補充)のを見て、ユウ君は▲3六歩と桂を外し、△5五角成(2八から)に▲5五歩と応手に悩ましい手を放つ。 △5四馬も△5六同馬もあったようだけれど、ダイキ君は2枚の馬の連絡を保ったままの△4四馬を選択。 しかし、その連絡を絶ち切るような▲5五桂の厳しい追撃が。
30秒で正確に指すのはムズい…
ウッキーは△6二玉と上に逃げ出すのかな?と思ったけど、それは▲4二飛の王手馬が。ただ△5二桂で一応受かるので、それを選ぶしかなかったかも。 △5二銀としたために、▲7一飛の王手金取りで先手優勢が確定。(ハゲ君は△5二銀を敗着と)
後手は駒を自陣に投入して懸命に守るものの、▲6三歩のクサビから、▲6二金~▲7七竜と馬を取った手がほとんど詰めろで勝負あり。
どうしてこうなった?
以下△同竜に▲5一角△3一玉▲5二金、△1二飛の粘りにも冷たく▲4三金(ただし、▲4二金打から詰み有り)として、△3六歩▲4二角成で後手投了。▲5六歩~5五桂としてからは、ほとんど時間も使わず、一気に勝ち切ってしまった。(いったいどの辺から逆転の構図が見えていたのだろう…)
昨日の▲4二銀からの指し手は、単に良い手というだけではなく、相手を惑わせるような手を織り交ぜてる。 こういう心理的にも揺さぶる手は教えて出来るモノではないわけで、それを苦もなく、ごく自然に指せるのが、ユウ君の長所であり強さだと。(そしてまた表裏で短所かも…)
天然で笑いながら、オラオラオラあらあらあらラッシュ?(笑
この二人は同学年なので、これからもどこかで大きな勝負を争うことがあるかもしれない。そして、この対局を見ていた他の子たちはどう思ったか… 『お楽しみはもうちょっと続くんじゃよ。』
長生きする楽しみが(笑
マスコミに結果を載せてもらうように依頼(もう載ったのでお礼のメールを)したり、手違いで賞品が間違っていたのを回収→送付したり、今週の教室が休みなので、通信をもらってない子へ9月の予定のハガキ作成して送ったり。
後は森先生へのお礼状のみかな?と思っていたら、将棋関係ではない方のボランティアも、月末で集金とか来月の予定とか日にちが無かったのね(涙 『夏休み明け、暑い日が続きますが、体に気をつけて運動会の練習がんばりましょう。』って書きかけたら、今日は土砂降り~大慌てで原稿書き直し(苦笑 ウッキーのCPUはマルチタスクに対応しておりません。orz
====<あれ、電話通じない?って、電話番号じゃなくて郵便番号で掛け続けていたという…>====
昨日の続きで、今度はユウ君。 決勝の対局中も、ウッキーや若先生、長野から来た師団長先生の方をチラ見&ニヤニヤしながら指す。 ウッキーは慣れてるのだけれど、初めて見た二人は「コッチ見ない見ない、盤見て盤見て。(アセアセ」と困惑することしきり。
緊張とか、苦吟とかとは全く縁遠い感じで指し進めていたけれど、流石に仕掛けの辺りでは、ちょっと困った感じで、先に持ち時間を使い果たす。 そしてひねり出した感じの手が▲7七角。
ここでは後手指せると…
後手のダイキ君は、少し考えて△同角成▲同飛に△2八歩と打った。▲同玉なら△3六桂か△5五角で王手飛車の筋で厳しい。というわけで先手は先に▲5五桂と先着する。
よりが戻った?
△2九歩成から王手で桂を取った後、△5四銀と手厚く打って(このあたりがフジワラ兄弟の特長だと思う)後手有利は動かず…と思って見ていたら、ユウ君はポンと▲4二銀。
ハゲ指君も最善手と。
なんじゃこりゃ?と、見直せば、▲5一角が結構(と言うより、メチャクチャ)厳しい狙いで、難しくなったかと。(実はもう先手優勢らしい…) それでも△5五角と、桂を助けつつ飛車取りで、先手玉もにらむ一石三鳥の好手で、後手がこのままゴール?
▲5一角△5二玉(7二玉は▲7四飛でダメ…なのが、この将棋の結末を暗示?)▲3三銀不成△5一玉▲2四銀成と、ハデに飛車角と取り合った後、△3六桂といよいよ決めに出たか?に対して▲1八玉△2八角▲2九桂と、徳俵を思わせる不思議な頑張りで、決め手が見つからないダイキ君はここで△7七角成と飛車を取ったのだが…
もう先手優勢らすい…
まさか、ここから先手の独擅場、ユウ君の『ザ・ワールド』状態になるとは。(ウッキーは2四の成銀頼みで入玉含みで指すのかな?などと思っていたのが恥ずかしい…)
JOJOではなくて、DIOっぽい…(笑
ちょっと伸びたので、ここからは次回へ。
<今日の指し手>▲7七角△同角成▲同飛△2八歩▲5五桂△2九歩成▲同玉△5四銀▲6三桂成
△同銀▲4二銀△5五角▲5一角△5二玉▲3三銀不成△5一玉▲2四銀成△3六桂▲1八玉
△2八角▲2九桂△7七角成
只今、残務整理中… 今回もご新規さんが多かったのだけれど、住所を書いてもらえることが少なかった。(why? 次回の案内ハガキは少し骨だなあと思いつつ、お詫び状をカキカキ(涙 来年はドラゴンキッズの盾を優勝のだけ1サイズ大きなモノにしよう。
=====<賞品配り忘れ、盾のプレート間違い、に比べれば一軒で済んだだけで良しとせねば…>====
師範より『(決勝の)内容は、ウッキー師範にキラーパスで、お任せします。』という、全盛期の中田のような味方にも厳しいボールが来たので、とりあえず分かる範囲で書いてみようかと。
名人戦決勝は、岐阜のイトウ兄弟の弟君、ユウ君と、富山のフジワラ兄弟の弟君ダイキ君の一戦となった。 ともに決勝進出の経験があり(ユウ君2回、ダイキ君は前回から連続。2人ともオニイチャンに優勝を阻まれているのも同じw)、持ち時間が短い+結構騒がしいという悪条件でも、良い将棋を指してくれるのではないかという期待に合った熱戦になった。
先手のユウ君については、次のエントリで書こうと思うので、まずは後手番のダイキ君から…と言っても、ウッキーは直に指したことがない(弱い内に勝っておくんだったとハゲしく後悔)ので、横から見た印象を。
お兄さんのユウキ君もそうだけれど、基本的に手厚い将棋、本格的な手を積み重ねて勝つ、どちらかというと受け6:4攻め?というイメージ。居飛車から振り飛車に芸域を広げつつある途中か、前回の決勝の兄弟対決(去年のJT北陸大会も)は相振り飛車だった。 そして今回も▲7六歩△3四歩▲6六歩に△3三角から、相手の出方を見て、相振り飛車へ。
ちょっと小ミス(△5二金左が少し早く、▲7四歩のジャブを)があったものの、△3三桂まで無理のない堂々たる布陣に組み上げた。
「圧倒的…圧倒的」な位取りw
対して先手は「▲9七角型が疑問。▲7七角として角交換を狙っていかないと」(森先生)。 後手の2~4筋の位に対して、▲7四歩のクサビがどれくらいの価値なのか難しいところ…と思ってみていたら、手詰まり気味を打開しようと▲6四歩△同歩▲同角と一歩切ったが、後手は幸いとばかりに△6三金左から△6四歩と手に乗って盛り上がる。
さらに焦れたか、▲5六銀から6五歩と本格的に開戦したのだけれど、後手は自然に対応していく。引けなくなった先手は無理やり▲7三銀とカチ込んでいったのだけれど、どう見ても無理攻めにしか見えなかったわけで。
この攻めはイカんでしょ…
ここのところ、後手のダイキ君は自然な応手で、無理せず優位に…という表情。このまま攻めを切らし、溜めた力(駒)でラッシュ!と思っていたところで、▲7七角と一見不思議な勝負手が飛んできた。
以下次号(笑
ここまでの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △3三角 ▲6八銀 △4二銀 ▲6七銀 △4四歩
▲7五歩 △4三銀 ▲7八飛 △2二飛 ▲4八玉 △2四歩 ▲3八銀 △2五歩
▲3九玉 △3五歩 ▲6五歩 △5二金左 ▲7四歩 △8二銀 ▲7三歩成 △同 銀
▲7四歩 △8二銀 ▲9六歩 △7二金 ▲7六飛 △5四銀 ▲7七桂 △4五歩
▲9七角 △6二玉 ▲9八香 △1四歩 ▲1六歩 △4四角 ▲5八金左 △3三桂
▲6四歩 △同 歩 ▲同 角 △6三金左 ▲8六角 △6四歩 ▲5六銀 △2六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲2七歩 △2四飛 ▲6五歩 △同 歩 ▲同 銀 △同 銀
▲同 桂 △6四歩 ▲7三銀 △同 桂 ▲同歩成 △同銀 ▲同桂成 △同金上
▲7四歩 △同金直 ▲7七角
北の大地で奮戦中のアンヌ隊員より只今予選リーグ2勝1敗との知らせが。(12:03)
敗局となった2戦目は愛知県代表の赤星さんと。 中学時代全国大会でベスト8に入ったこともある実力者。 これは想定内の1敗かな、と添付されている写真を見ると、強豪相手に十分に渡り合っていた。
6筋と8筋の歩が切れてるのはポイント(先手だけ手が進んでる?)だし、この▲5五銀とぶつけた手も力強い。(なんと強いことよ!これでどう負けたのかな?)と。
▲アンヌさん
銀交換して、飛車が走ったところは先手も十分。(ただし、もう少し穴熊に手が付く形~端歩が伸びてるとかしてるとハッキリ良いのだけど)
▲5五銀△6二金右▲5四銀△同歩▲6四歩△同歩▲同飛…の進行かな?
ますます負けた理由がワカラン?と思って3枚目の写真を見ると…やらかしおったわ(笑
(*´∀`)σ)*´д`)プニ このお茶目さんめ!w
ここまでの王手飛車を喰らっては敗戦もやむなし。(という問題ではないがw) とはいえ、3戦目はしっかり勝って予選突破にリーチを掛けたのは立派立派。 「こんなこともあったね…」という笑い話にしてしまうことを祈って。(12:55)
曹操と司馬仲達さんw
結果は3勝2敗で惜しくも予選通過成らず、残念。(3勝でダメなの?去年4-1で抜けたのかと再確認) とはいえ、昨夏のことを思えば、よく持ち直したかと。(選手数が多いだけに、弱い子も多かったということもあるが…)
また次の大会に備えて、いろいろ準備をしますかね。(ホントは何かコレ!ってものがあるといいんだけれど…角頭歩とか▲7八飛とか▲7七飛とかのHE○T○I戦法みたく、自分の土俵でのみ戦うという)