名人戦の一つ下のクラスは新人王戦。ここでステップアップして早く名人戦に…という意味でのネーミングなのだろうか?(ウッキーはよく知らないw) 王将戦とかでも良かったような気もしないでもない。
今回は、ウチの教室のノムラ君とリョータ君が決勝進出。 ノムラ君は2回目の決勝で、前回は歳下でたぶん勝てると思っていたケイト君に圧敗。 リョータ君は、これまでなかなか勝ち残れず、今回初の決勝へ。
名人戦と新人王戦の区別ということで、境目としては5~6級といった感じかな? 実際のところは有段に近い棋力が無いと名人戦はキツイかも? ただ、今回は名人戦の部の参加者数と層が若干薄いような感じも。(奨励会に入った子とか、全国大会上位入賞者が前は結構来てたのだけど)
ウッキー的にはプロに二枚落ちというのが初段の目安と思うので、二枚落ち以上を希望する人は名人戦、新人王戦は4~6枚落ち(やや六枚落ちに近い)という感じで振り分けを行いたいところ。
…長々書いたのだけど、新人王戦の部の決勝と昨日までの棋譜を比べると、ちょっと差があるワケで。
後手のノムラ君はノーマル四間オンリー、先手のリョータ君がどうするか?というところで、選択したのがノーマル四間同士の相振り飛車戦に。しかも相腰掛け銀とかますます見たことの無い形へ。

う~ん、後手番なら、角道を止めずに三間にして攻勢にでたいところなんだけどなぁ…と、いつも思うのだけど、ノムラ君は頑なにノーマル四間なのである。それでいて「対抗形は全勝、相振りは全敗の3勝2敗(または2-3)でした」と、毎度のように報告に来る… 懲りてないのだろうか?といつも不思議に思ってるのだけどねぇ(ため息
それでも少し工夫して?完全な同型で無く、7一玉の段階で先に角道を開けられて、リョータ君ちょっと困った。 相振りって、玉形とかハシ歩の関係が大きいんだけど、そういう所まで考えていないだろうなぁ…と。(ノムラ君もそれ程…だけどね)
ノムラ君が飛車先の歩を△4六歩、同歩、同飛と切りに行ったのは一応機敏な動き(?) それに対して、強く▲4七金から高美濃にしたのだけれど、これは争点を作って力で受けきる(でも受けきれないんだなコレ)つもりだったのか、ただ高美濃の方が良いと思ったのか… 低く構えて、早く8筋から攻めるとか頭に無いんだろうなぁ。(ノムラ君もそういう将棋は見てない…)

さすがにノムラ君はチャンスと見て、2四角~3三桂と飛車角銀桂四枚の攻撃形を作り、満を持して攻撃に出る。 4五の地点で銀桂の総交換になり、リョータ君は4六歩で止まると思った?のだけど、
当然、ここで飛車を引くようなノムラ君ではなく強く4六同飛、同歩、同角、と飛車金交換の駒損ながら王手で攻める。 当然3七銀と受けるかと思ったが、リョータ君は飛車!で受ける。5七角成が嫌だったのかな? でも6八の飛車は現状全く働いてないので、取って貰った方が良いくらいなんだけどな。

当然、すぐに飛車を取らずに4五桂と桂馬で飛車を取って、この将棋は事実上ここで終わり。 噛み合わなかったのもあるけれど、内容的にはあまり見るべきものが無かったような、残念なような。(むしろここまで勝ち上がってくる中の方が、両者とも熱戦が多かったような)
二人とも来年は中学生なので名人戦の部に出るのだけれど、う~ん。 ノムラ君は念願の優勝、リョータ君も準優勝で盾を貰えて、満足満足…ではイカんですよ、と思うのだけど、こればっかりは本人の意識が変わんないとねぇ…
ま、ハッキリ勉強不足+経験不足(上級者との)なんだけど。 1年有れば、グンジ君のように有段者とそこそこ戦えるor去年ドラゴンキッズ戦⇒今年名人戦のミヅキ君(小1?)ということもあるので、いい方で飛躍のきっかけになってくれればなぁ。(祈り