はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

ナニコレ珍百景~角鹿中学校の「給食前にフォークダンス」~

2010-05-20 | つるがのまち~あれこれ~

2010年5月20日(木曜日)
昨日、書こうと思って忘れていた・・・
水曜日午後7時からの
テレビ朝日の「ナニコレ珍百景」に
敦賀市立角鹿中学校が登場・・・
『給食前にフォークダンス』である。

http://www.tv-asahi.co.jp/nanikore/contents_pre/collection/index.html

妹となつかしいね~と言いながらテレビの画面に
釘付けになってみていた。
わたしが通っていたころはまだ、このフォークダンスは
始まっていなかったけれど、
母校が取り上げられるのはやっぱりうれしい・・・

妹いわく、うちらのころは、
給食当番が配膳する間、給食当番以外の生徒が
体育館で踊っていたという・・・フォークダンスを・・・

名古屋の妹からも、見たで~と電話があったらしい。

現在、統廃合の話が持ち上がっている角鹿中学校だけど
フォークダンスと並んで、ほかの学校にはない
いい伝統が残っている。
それは無人購買部。
購買部には係りの生徒がいないのである。
欲しい品物を買った生徒がお金をおいてくるという
たったそれだけのことだけど、
いまだかって、一度も
売上のお金が合わなかったことがないのだ。

わたしたちのころは全校生徒が800人弱という
大きな中学校だったけれど、
今は、全校生徒が200人に満たない。

地域や卒業生にとっては、統廃合はやめて!と思うのは
当然のことだけど、生徒たちにとって、
小規模校は、クラブ活動などにおいて、
入りたい部活がない!などという影響はあると思う。
(それは大規模校でもあるけれど・・・)
校舎の耐震の問題もあり、
なかなか結論を出すのは難しいけれど、
子どもたちにとって、一番いい方法を
考えて生きたいと思う。

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市民とともにつくる議会基本条例

2010-05-19 | 議会

2010年5月19日(木曜日)
廣瀬克哉さんをお迎えしての講演会は大盛況でした。
行政側からも部長や課長が多数、参加され
敦賀市以外の自治体の議員も参加していたようです。

敦賀市議会もこの4年でずいぶんと改革が進んできました。
試行錯誤を重ねながらではありますが
予算・決算の常任委員会が軌道に乗りつつあります。

請願や陳情においては、議員同士の議論も活発に
行われるようになり、
本会議での討論も、増えてきています。

しかしながら、「議会はなにしとるんや?」という
市民のみなさんの根強い不満があるのも事実です。

議会の傍聴にきていただくのを待っているのではなく
これからは議会として、市民のみなさんのもとへ
出向いていき、今、議会は何を議論していて
どのような問題点を話し合っているのかを
お伝えすることから、はじめる必要があります。

今日の講演会はまず、その第一歩としての勉強会でした。
講演会のあとは、廣瀬さんと議員との懇談会も開催。
多くの議員から
わたしたちの抱える疑問や今後の方向性について
質疑が相次ぎ、
廣瀬さんからは参考になる助言もたくさんいただきました。

議会基本条例を制定するために市民のみなさんと
いっしょに取り組んでいくその過程こそが
議会改革につながる道であり、議会改革そのものだと
確信しました。

もうすぐ6月議会がはじまります。
議会運営委員会での協議が楽しみです。

さて、充実した講演会と懇談会のあと、
記者クラブへ顔をだしたところ、
日本原子力研究開発機構のプレス発表の真っ最中・・・
原子炉を停止中なのに、いったい何があったのかしら?
またまた誤警報?

http://mainichi.jp/select/today/news/20100520k0000m040029000c.html

もんじゅ:また誤警報

原子炉停止中の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で
19日午前10時55分ごろ、原子炉補助建物屋上にある
「ナトリウム・水反応生成物収納設備」内の酸素濃度が
2%に上がったという警報が出た。
確認したところ濃度は0.2%で変化はなく、
日本原子力研究開発機構は誤作動とみて調べている。

蒸気発生器で伝熱管破損事故が起きた際にできる
水素などをためる設備で、火災を防ぐため窒素で満たし
酸素濃度をチェックしている。
濃度計は06年に交換し、今後点検する予定だった。

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敦賀市議会講演会へぜひお越しください・・・

2010-05-18 | 議会

2010年5月18日(火曜日)
明日は、敦賀市議会講演会があります。
ひとりでも多くの市民のみなさんの
ご参加をお待ちしております。
ただ、平日の午後・・・ということもあって
お仕事をされている方にとっては、無理な時間帯・・・

議会として、市民のみなさんが参加しやすい
講演会や報告会、対話集会などの開催にむけて、
取り組んでいくことが必要です。

今後は議会の広報機関を充実し、
インターネット配信や議会全体での報告会の開催、
市民参加による議会基本条例の制定なども
視野に入れた検討をしていきたいと考えています。

さて、講師の廣瀬克哉さんが共同代表として展開している
「議員力検定」・・・
こちらが「議員力検定」のサイトです。
http://giinryoku.jp/index.html

廣瀬さんとは、ツイッターでお互いにフォロー中です。
「なう」を使いこなす廣瀬さんは、ほんとに「なう(い)!」


【敦賀市議会講演会】

《議会は議会だけで存在しているわけではない!》
『議会改革の課題と議会基本条例の意義』


とき:  5月19日(水曜日)13:30~15:00
ところ: 敦賀市役所 4階 講堂

講師:  廣瀬克哉さん
講師プロフィール:
 法政大学法学部教授。専攻:行政学、自治体学
 自治体議会改革フォーラム代表。
 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。
 法学博士。
 主な著書に『完了と軍人ー文民統制の限界』(岩波書店)
 『自治体改革 第10巻 情報改革』(ぎょうせい)
 『議会改革白書』(生活社)
 『議員力のススメ』(ぎょうせい)など。
 議員力検定協会共同代表、検定委員長。

☆議場見学も同時開催します。
 みなさまのご来場をお待ちしています。

☆お問合せは敦賀市議会事務局まで
電話:0770-22-8157(直通)
FAX:  0770ー23ー1900
E-Mail:gikai@ton21.ne.jp

最後は今日の花

         

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吐いて吐いて、また吐いて・・・げっそりやつれました・・・

2010-05-17 | 医療と健康関連

2010年5月17日(月曜日)
夜中から、ひどい嘔吐に苦しめられた。
腹痛や下痢はないが、どうにも嘔吐が治まらないのだ。

すでに胃の中は、からっぽのはずなのに・・・
水分を摂らなきゃと、水を飲むと
そっくりそのまま、吐いてしまうし、
苦い胃液まで吐き出す始末。

とても診察時間まで、我慢できない状態になり、
朝方、健さんに敦賀病院の救急へ連れて行ってもらった。
寒気と震えもあって、ひとりで立っていられないので
毛布にくるんでもらい、車椅子で、診察室まで運んでもらった。

熱は36度8分。
血液検査と吐き気止めの点滴を受ける。

ちょうど当直医が内科の医師で、すい臓の酵素の検査も
してもらった。

さいわい、血液検査ではなんの異常もなく、
疲れとストレスによるものだろうと診断された。

嘔吐はけっこう、体力の消耗がはげしくて
身体に力がはいらず、今日は1日中、布団から抜け出せなかった。

しばらくは消化のよい食事を続けるようにといわれ、
吐き気止めと胃薬を処方してもらった。

水分や食事を摂っても、まだ時折、吐き気はするけれど
嘔吐はしなくなった。

気づかないうちに、疲れやストレスを溜め込んでいるようだ。
明日も、ゆっくり養生して出歩かないようにと
家族からの強いお達し・・・

さて、きのう写したかったお月さま・・・
福井新聞の記事になってました。

http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news0/index.php?page=article&storyid=21473&storytopic=1

宵の明星、三日月に接近 澄み渡る空から福井を照らす

            

   澄み渡った西の夜空に鮮やかに光り輝く月と金星
    =16日午後8時50分ごろ、福井市大和田町

うっすら光る三日月のすぐそばに、きらり輝く「宵の明星」-。
16日は月と金星の距離が今年一番近づいて見えた日。
雲がなく澄み渡った西の夜空に、
鮮やかに光り輝く様子が確認できた。

福井県大野市の天文愛好家でつくる
オヤット天文クラブの橋本恒夫会長によると、
月と金星が近づいて見えることは年に1、2回起こる現象。
しかしこの日は
▽水蒸気が少なく空の透明度が高い
▽三日月のため月の明るさが弱かった-
という好条件が重なったことで、
くっきり美しく見えたという。

橋本さんは
「きれいな夜空を残していくことに
関心をもってもらうきっかけになればうれしいですね」
と話していた。
17日以降は徐々に距離が離れていくという。

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今日の花・・・

2010-05-16 | 日々の暮らし

2010年5月16日(日曜日)
きのうが新月・・・
今夜のお月さまはとってもきれいだった。
しかも月の右上には星も輝いているという
おまけ月・・・

携帯で写したけれど、ちゃんと写っていなかった・・・
残念!

さわやかな5月の空がひろがって、今日も1日
これぞ五月晴れ! というお天気。
我が家の雑草たちもスクスクと背丈を伸ばしています。

このあいだまで、黄色い花をいっぱい咲かせていた
タンポポも白い綿毛を風に揺らせています。

       

タミヨさん家では、杜若がガラスの器に活けてありました。
この杜若は四季咲きで秋に見る杜若もまたオツなもんです。

     

             

     

ら衣
つつなれにし
ましあれば
るばる来ぬる
びをしぞ思ふ (在原業平)

古文で習いました・・・昔々の記憶は消えないのに
一昨日の晩御飯、何食べたのか思い出せないわたしです。

明日は、駅周辺の特別委員会で福井駅のアオッサを視察。
なのに、さっきから気持ちが悪くて・・・
こまっちゃうな~
明日の朝までに直りますように・・・

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浦島太郎の玉手箱には14年半の空白・・・

2010-05-15 | ニュースから

2010年5月15日(土曜日)
今日は昨日よりすこしあたたかい。

タミヨさんの家の前には、ヒメシャガがさいてます。
シャガよりすこし紫色が濃く、可憐です。

         

毎日新聞には福井県内の企業が洋上風力発電事業に参入の記事。

http://mainichi.jp/area/fukui/news/20100515ddlk18020639000c.html

風力発電:日本初の外海洋上事業、
     福井の三谷商事が資本提携 /福井
 ◇クリーンエネルギーに本格参入
三谷商事(本社・福井市)は、護岸から約50メートル離れた
日本初の外海洋上風力発電事業と資本提携し、
再生可能エネルギーの実用化に本格参入する。
すでに茨城県神栖市の鹿島臨海工業地帯沿いで、
出力2000キロワットの風車7基を試験運転しており、
6月から本格稼働する。【安藤大介】

同社によると、入り江や河口などの洋上風力発電と比べて
風量が安定して得られ、風車から発生する低周波や
騒音の問題がほとんどないという。

同県の風力発電会社「ウィンド・パワー・いばらき」が
発電施設を開発してきたが、クリーンエネルギー分野への
事業進出を狙う三谷商事と思いが一致した。

事業開始のために第三者割当増資(2000万円)を
三谷商事が引き受け、66・7%の株式を取得、
取締役を派遣する。
同社の連結子会社とし、約35億円を融資する。
発電した電力は、東京電力が17年間買い取る予定。

         *********************

中日新聞社説はもんじゅ・・・
いまだに計器類の故障が相次いでいるもんじゅ。
保安規定で国への報告義務がないトラブルとはいえ、
市民にとっては不安がつきまとう。
専門家にとっては取るに足らない事象かもしれないが
市民は専門家ではないのだ。
専門用語を並べ立てられ説明されても
理解できなくて当たり前だということを
専門家のほうが、理解できていないのだろう。

浦島太郎の玉手箱に閉じ込められた空白の年月は
決して埋めらるはずがない・・・
もんじゅはすでに白い髭のおじいさんなのだから・・・

http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2010051502000029.html

もんじゅ再開 空白は埋まっていない

高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の運転が、
十四年五カ月の時を経て再開された。
再開後一週間は、相変わらずのトラブル続き。
あまりに長い空白は、どうすれば埋められるのか。

一九九四年四月の初臨界から延べ半年間運転しただけで、
ナトリウム漏れという危険なトラブルが発生し、
事業者側の悪質な事故隠しが重なって、
十四年五カ月の長い眠りを強いられた。
そのもんじゅが再び目覚め、稼働した。

身の回りを見渡せば、もんじゅの休眠期間中、
例えばテレビはブラウン管から液晶に、
自動車はガソリンから電気へと、
根本的な変化を遂げつつある。

十四年半の歳月は、風景を塗り替える。
いかに入念に改良と点検を重ねてきたと言われても、
「浦島太郎のようなもんじゅは大丈夫?」と不安になるのが、
ごく当たり前の反応だろう。
運営する日本原子力研究開発機構は、
このような普通の人の普通の感覚を絶えず尊重せねばならない。

運転再開後も、放射能検出器の故障や
制御棒の挿入ミスといったトラブルが、後を絶たない。

核分裂を抑制する制御棒の操作は、安全運転の根幹だ。
事前研修に不備があり、運転員が操作方法を
知らなかったというのは、驚くべきミスである。
ヒューマンエラー(人為ミス)への懸念は、
かねて指摘されていたことでもある。
どれだけ理論や設備、操作手順が
完璧(かんぺき)に近づこうとも、
それを動かすのは、神ならぬ人間だ。

広報体制も適切とは言い難い。
専門家と一般の間に横たわる安全認識の溝は、
いまだ埋まってはいない。
本当に安全なのか。
事業者側には、常に自問自答が必要だ。

もう一つ、問うべきことがある。
もんじゅは本当に必要なのか。
燃やせば燃やすほど燃料が増える高速増殖炉は、
エネルギー小国日本にとっては、夢の技術に違いない。
だから「国策」とされてきた。
だが、十四年半の歳月は世界情勢をも塗り替えた。
核兵器のもとになるプルトニウムの増殖は
核不拡散の時代に見合わない。
世界の主流は、放射性廃棄物を逆に燃やして減らす
「高速炉」に移っている。
年間二百三十億円もの費用をかけて、
四十年後までに商業運転を開始する“夢”は、
そろばん勘定が合うのかどうか。
三年間の性能試験で、国民とともに見極める姿勢が欠かせない。

空白を埋められるのは、結局、情報開示と対話以外にない。

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健さん かわいい!

2010-05-14 | 医療と健康関連

2010年5月14日(金曜日)
健さんは、マジかわいい!
今日、ガソリンスタンドへ給油に行った。
わたしはセルフサービスでなおかつカードだと2円が
キャッシュバックになるのを利用している。

で、「健さん自分で給油してね・・・」とカードを渡した。
「え~、どうするんや?」 とあわてる健さん。
「だから、そこの画面の一番右端にカードのみって
表示があるやろ・・・そこや、そこ。」

健さんはおもむろに、カードをその画面に向けて
「このカードが目に入らぬか!」と言わんばかりに
つきだしたのである。

まっ、初めてのことだからとはいえ・・・

「あんた! マジかわいい!」と叫びつつ大爆笑していた
わたしは、悪妻?

さて、もんじゅに気をとられていて、
すっかり忘れていましたが、2年前の昨日は、
脳動脈瘤のクリッピング手術を受けた日だった・・・

大切な記念日を忘れるぐらいにまで、
元気になったということなのだろう・・・
でも、油断は禁物!
と自分自身に言い聞かせました。

今日は、健さんのかわいい一面に遭遇し
久しぶりにお腹の底から笑ったら、
数日来の頭痛をわすれていた。
やっぱり笑わなくっちゃね・・・
病気が吹き飛んでいくように・・・

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もんじゅ運転再開からきょうで1週間・・・

2010-05-13 | 日々の暮らし・議会・市民運動など

2010年5月13日(木曜日)
もんじゅの運転再開から今日で1週間。

3台のうち2台が故障したという燃料破損検出器のことや
制御棒の操作ミスについて、
市民の方や県外からもいろんな声が相次いでいます。
故障した系統の検出器が、1台しか動いていなくても
ホントに大丈夫なの?
これも故障しないとは限らないのに・・・
14年間、いったい何してたの?
体質は動燃のときとまったく変わっとらんやないの・・・

今日で1週間!のニュースも各報道機関がいっせいに
取り上げていました。

【読売】
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100513-OYO1T00276.htm?from=top

「もんじゅ」再開1週間、トラブル連鎖…長期停止の〈ツケ〉

警報75件、すべて発表し混乱
日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」
(福井県敦賀市)が、ナトリウム漏れ事故以来、
14年5か月ぶりに運転を再開して13日で1週間となる。
原子炉内の放射性物質検出器の誤警報や
核分裂反応をコントロールする制御棒の操作ミス、
地元自治体へのトラブルの通報遅れなど、
再開直後から問題が相次いでいる。
長期の運転停止の〈ツケ〉がハード、ソフト両面で出ている。

運転体制
運転再開後の6日から7日にかけて放射性物質検出器の
誤警報が6回続いたのを始め、
原子力機構はトラブル処理に追われている。

10日夜の制御棒の操作ミスでは、
機構の運転員に対する訓練不足など
運転体制の問題が浮き彫りになった。

機構によると、もんじゅには運転員が計40人おり、
中央制御室で1班8人の5班体制で、24時間監視している。
このうち、ナトリウム漏れ事故以前に
運転経験があるのは8人だけ。
操作ミスをした運転員は、電力会社からの出向で、
軽水炉原発の運転経験しかなかった。
制御棒の操作で、ボタンの長押しが必要なことを知らずに
「故障かもしれない」と思って作業を中断したという。

機構は14年余の停止中、中央制御室を再現した
シミュレーターで、様々な訓練を繰り返してきたが、
制御棒のボタンを長押しする操作は訓練に反映せず、
手順書にもなかった。
川端文部科学相は11日の閣議後の記者会見で、
「訓練していたはずの根幹の部分。
どうしてできないのか」と苦言を呈した。

福井大国際原子力工学研究所の望月弘保教授は
「停止期間が長かっただけに、世代を超えた技術継承が
うまくいかなかった面はあるだろう。
動かしていく中で経験を蓄積していくしかない」という。

情報公開
9日から10日にかけ、安全上問題のない個所での
警報が75件も鳴り、機構はすべてを発表したが、混乱を招いた。
このため、公表基準を見直し、
重要度に応じた発表方法を検討している。

原発では、事故やトラブル後の情報公開のあり方で、
過去に同様の問題が起きている。
2002年、東京電力の福島原発などで自主点検記録の
改ざん問題が発覚した直後、同社は「信頼回復のため」として、
軽微なトラブルも含めてすべての不適合事例を
1日3~4回、地元自治体やマスコミに連絡した。
しかし、自治体などから「危険事例とそうではない事例が
一緒に公表されても判断できない」と指摘され、
03年11月、重要度を四つのランクに分けた公表基準を作成した。
福島原発のある福島県原子力安全対策課は
「公表基準ができてからは問題は出ていない」という。

石川迪夫(みちお)・元日本原子力技術協会理事長は
「問題の軽重を判断して示さないと不要な混乱を招く。
安全や運転に影響しない部分は原子力機構が
常識を持って判断すべきだ」と話している。

【毎日】
http://mainichi.jp/kansai/news/20100513k0000m040124000c.html

もんじゅ:再開1週間 トラブル続出

高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が14年5カ月ぶりに
運転を再開して13日で丸1週間となる。
この間、装置故障やトラブルの公表遅れ、
原子炉の制御棒操作ミスなどが頻発し、国が注意、指導したり、
検証を指示する事態になっている。
95年のナトリウム漏れ事故で情報隠しを繰り返し、
「動燃体質」と批判された日本原子力研究開発機構
(原子力機構、当時は動力炉・核燃料開発事業団)。
再開直後の不手際に国や地元から注がれる視線は厳しい。
【酒造唯、安藤大介、関東晋慈、山田大輔】

運転再開初日の6日夜、原子炉容器内の燃料破損の
検知装置が警報を出し、同じ装置が7日午前10時過ぎから
さらに5回鳴動した。
3台ある同タイプのうち2台目も調子が悪くなり停止した。

再開前、原子力政策を安全面で監視する
経済産業省原子力安全・保安院は、最初のトラブルは
事の大小を問わず迅速に公表するよう
原子力機構に念押ししていたが、
警報後の7日午前10時の定例会見でも公表されなかった。
運転試験に立ち会っていた保安院は
「速やかに公表すべきだ」として独自に記者発表。
原子力機構が福井県と敦賀市に連絡したのは
同午前11時半ごろだった。

トラブルをいつどのように公表するのか、
原子力機構内で意思統一されていなかったのが背景にあった。
もんじゅの向和夫所長は「公表すべき事象ではないと考えた」、
広報担当の瀬戸口啓一・もんじゅ運営管理室長は
「後の会見で知らせようと思った」と異なる見解を示した。

10日夜には制御棒操作でミスが発生。
電力会社からの出向で、もんじゅの制御棒を初めて動かした
運転員が方法を熟知していなかった。
制御棒は3種類あり、操作方法も異なる。
ミスのあった制御棒は全挿入の4ミリ手前からゆっくり落ちるため、
最後にボタンを長押しする必要がある。
だが操作マニュアルにその記載はなく、運転員は知らなかった。

もんじゅを運転する発電課員は70人。
うち、ナトリウム事故前の経験者は14人にとどまる。
原子力機構は制御棒のシミュレーターを使った訓練を未経験者にさせ、
「経験は十分積ませた」と自信をみせていた。
しかし実際の動き方は違った。

 ◇国・地元、不信感募らせ
運転再開した6日の会見で、原子力機構の岡崎俊雄理事長は
「透明性を確保し、地元の信頼をいただける
運営を目指したい」と述べた。
その言葉とは裏腹のドタバタに、
国や地元自治体は不信感を募らせている。

7日午後4時ごろ、東京・霞が関の経産省別館にある
原子力安全・保安院長室を、岡崎理事長が訪ねた。
再開を感謝する岡崎理事長を、寺坂信昭院長は
「しっかりやらないと、これまでのことが台無しになりますよ」
と厳しくいさめた。
保安院幹部も「お礼を言っている場合か、
と返り討ちにした形だ」と振り返る。

原子力機構を所管し、もんじゅ計画を推進する立場の文部科学省。
8日の臨界に現地で立ち会った中川正春副文科相は12日会見し、
「構造的欠陥も含め、徹底的な原因究明が必要だ」と述べた。

地元からも厳しい注文がついた。
敦賀市の河瀬一治市長は7日の定例会見で
「ささいな情報でも出すことが情報公開の基本。
(原子力機構は)地に足がついていない」と指摘する。

【福井】
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news0/index.php?page=article&storyid=21409&storytopic=34

もんじゅ再開1週間、課題表面化 情報公開や技術継承改善を

1995年12月のナトリウム漏れ事故で停止していた
高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が
6日に運転再開してから、13日で1週間となる。
起動や臨界などの操作自体は順調に進んだが、
燃料破損検出器故障の公表遅れや制御棒の操作ミスなどが相次いだ。
情報公開や技術継承は、再開前から大きな課題として
指摘されていただけに、一つ一つの事案を教訓にして
改善につなげられるかが問われている。(政治部・西脇和宏記者)

日本原子力研究開発機構は運転再開後、
性能試験の第1段階に当たる炉心確認試験の20項目のうち、
制御棒の効き具合や中性子計測機器の機能、
放射線量など6項目の試験を進めている。
最初の計画停止を予定する15日まで試験を繰り返す。
原子力機構は「これまでのところ問題になるデータはない」とし、
順調な進ちょくを強調する。

一方で、事故から14年5カ月ぶりに原子炉を
起動した直後の6日深夜、燃料破損検出器が誤作動し警報が鳴った。
7日午前にかけて誤作動が続発し、
原子力機構は検出器の故障と判断した。
報道機関への公表が遅れ、立ち入り検査を行っている
経済産業省原子力安全・保安院が原子力機構に対して、
情報公開に万全を期すようあらためて求める事態となった。

原子力機構の情報公開の姿勢に対しては、
事故後の「ビデオ隠し」以来批判され続けてきただけに、
住民からは「組織の体質が本当に改善されたのか不安」
という声も出た。
保安院の根井寿規審議官は
「原子力機構の対応は十分とは言い難い。
報道機関を通じて国民や地元住民にいかに理解してもらうかを
工夫しなければならない」と苦言を呈した。

10日深夜には、制御棒の挿入作業が
運転員の操作ミスで一時中断した。
この運転員は、ミスのあった制御棒の挿入作業に当たるのは初めて。
制御棒が完全に挿入される直前には挿入速度が遅くなると知らず、
炉心確認試験のための手順書にもこのことは記載されていなかった。

もんじゅの運転に当たる発電課で運転員の資格を持つ職員
約50人のうち、事故前の運転経験があるのは今は14人しかいない。
中央制御室を模擬したシミュレーターで訓練を積んできたとはいえ、
実際に商業炉の運転経験がある電力関係者は
「実機を操作する緊張感はシミュレーターとまったく違う。
その緊張感の中でスイッチを操作する感覚は
やってみなければ分からない」と話す。

試験に関する手順書や要領書がきちんと整備されているかは
保安院が再開前に確認しており、問題ないと判断していた。
森下泰・地域原子力安全統括管理官は
「手順書に(制御棒の動きの)記載がないことは問題ではない。
運転員が基礎的な知識を把握していないとは思わなかった。
教育内容の再検討を求めた」と説明する。

事故後14年以上の長期停止による人材育成や技術継承の
「空白」を問題視する声は根強い。
京都大原子炉実験所助教の小出裕章さんは
「長期停止で技術を伝えることができなかった。
再開後のトラブルは起こるべくして起こったもの」と指摘。
「もんじゅは特殊な原子炉だが、
設計段階から携わった技術者はほとんどいない。
操作する機器を理解しているかどうかが重要で、
マニュアルだけでは解決できない」と言い切った。

炉心確認試験は7月下旬まで続く。
福井大附属国際原子力工学研究所の竹田敏一所長は
「高速増殖炉の実用化に向けた課題や問題点を出していくことも
もんじゅの役割で、今後もトラブルはあるだろう。
起きたことはすぐにオープンにして、
解決の見通しを示すことが大切だ」と話した。

【J-cast】
http://www.j-cast.com/2010/05/13066459.html
 
「もんじゅ」驚くべき作業ミス 制御棒の操作方法知らなかった

ナトリウム漏れ事故が原因で運転を停止していた
高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が運転を再開して、
2010年5月13日で丸1週間を迎えた。
14年5か月ぶりの運転再開だが、警報機の誤作動や、
制御棒の作業ミスなどのトラブルが続出している。
その中でも、作業ミスの原因は
「増殖炉の根幹部分に当たる制御棒の挙動を作業員が
十分理解できていなかった」という驚くべき
ヒューマンエラーによるものだ。

トラブルは運転再開初日の5月6日から起きた。
同日夜から翌5月7日にかけ、3台ある放射性物質検知器のうち
1台が計6回にわたって、誤作動して警報を出した。
ところが、もんじゅを管理する日本原子力研究開発機構は、
5月7日午前10時の定例会見で発表せず、
周辺自治体などから批判をあびた。

ボタン「長押し」の必要性を作業員知らず
さらに、5月10日夜には、出力を下げるための
制御棒の操作でミスが発生した。
「微調整棒」と呼ばれる制御棒を一番下まで挿入する手順では、
残り6ミリの位置でいったん挿入を止めることになっている。
その後はボタンを小刻みに押して慎重に降ろす手順になっているが、
残り3ミリの時点で、計器の値に変化がなくなったことから、
作業員は異常が発生したと判断。作業を中断した。

本来ならば、この時点で、ボタンを「長押し」する
必要があったのだが、その作業手順を作業員が
把握していなかったことが作業中断の理由だ。
実際には、機器に特に異常がある訳ではなく、
作業中断から1時間40分後に作業が完了した。

訓練用シミュレーターから「微調整棒」挙動抜け落ちる
だが、驚くべきは、このトラブルが発生した背景だ。
運転員は電力会社から出向しており、
「もんじゅ」の運転は初めてだが、事前に
「シミュレーター」と呼ばれる模擬運転装置で運転の練習をしていた。
今回操作ミスが起きた「微調整棒」は、他の制御棒とは違って、
最後の3ミリについては速度が4分の1に落ちるのだが、
この挙動がシミュレーターには反映されていなかった。

そのため、作業員は「最後は長押しする」という作業が
必要だとは分からなかった。
さらに、作業手順書にも問題があった。
元々の作業手順書は「最後の3ミリは、制御棒が動くスピードが
4分の1になる」という趣旨の記述があったが、
今回行われている試験運転用に必要な手順だけを抜き出して
作成した手順書には、この記述が抜け落ちていた。
シミュレーターのみならず手順書でも、
本物の「もんじゅ」の挙動を事前に知ることができなかったことが、
トラブルにつながった形だ。

原子力機構によると、現在60人いる運転員のうち、
1995年のナトリウム事故の段階で運転経験があるのは8人のみ。
いわば、「もんじゅ」の実際の挙動を知っている人が
それだけ少ないということで、
作業スキルの伝承に不安を残す状況だ。

川端文部科学相も、5月11日の定例会見で、
「訓練・トレーニングしていたはずの根幹の部分で、
どういうことで長押しできなかったのか」
「制御棒の操作は根幹に関わる部分。
どうしてそうなったのか、検証するように指示してある」
と、苦言を呈している。

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もんじゅ長期運転停止の問題点浮上

2010-05-12 | ニュースから

2010年5月12日(水曜日)
NHKのクローズアップ現代で、もんじゅが取り上げられていた。
「検証 もんじゅ運転再開」
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2887

ナトリウム漏れ事故を起こし運転を停止していた
高速増殖炉「もんじゅ」。
その14年5か月ぶりの運転再開に世界の注目が集まっている。
かつて、技術的な困難さや高コストなどを理由に
世界の多くの国が開発から撤退した高速増殖炉だが、
エネルギー資源の争奪戦が激化する中、
ウランを有効利用でき放射性廃棄物の削減にもつながるとして、
再び関心が高まっているのだ。
一方で、その開発の中核を担う「もんじゅ」は、
世界にも類をみない長期間の運転停止からの再稼働となる。
安全性の確保は?事故映像隠しなどで批判を浴びた
組織体質の改善は?
「もんじゅ」の内部映像とともに、
最新の技術開発の現場にも密着、
今後の高速増殖炉開発の行方を検証する。

「連絡三原則」を指差しながら全員で読み上げている姿が
映し出されていた。
毎日、これをやっていながら、
なぜ?と思った市民も多いことだろう。
毎年、200億円もの巨費をつぎ込んでの研究開発にも
疑問符がつく。
世界中で原発建設がラッシュになり、
ウランが高騰しているから、
サイクルできる高速増殖炉が必要という説明も
むなしく聞こえる。

世界から核をなくそうと宣言しながら
プルトニウム濃縮用の原子炉であるもんじゅの運転再開・・・

不安がつきまとうもんじゅで、あらたな問題もおきている。
10日に起きた制御棒の操作ミスである。

【朝日】
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000001005120005

もんじゅ操作ミス 「継承」課題置き去り

14年5カ月ぶりに再起動した
高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市白木2丁目)で起きた
制御棒の操作ミスは、事業主体の原子力研究開発機構が抱える
問題を浮き彫りにした。
1995年12月のナトリウム漏れ事故から続く、
長期の運転停止。
実地の操作経験がない運転員が8割を占め、
現場の技術やノウハウの継承が以前から課題とされていた。

    ◇    ◇
機構によると、10日に予定された試験を終える際、
運転員が原子炉内に制御棒2本を入れる操作をしたが、
「微調整棒」と呼ばれる制御棒1本が午後8時50分ごろ、
予定の3ミリ手前で止まり、完全に挿入されなかったという。

保守担当課員が制御棒などに異常がないことを確認。
操作を再開し、一時停止から1時間48分後、挿入を終えた。

もんじゅの炉心部にある制御棒は計19本。
「微調整棒」(3本)、「粗調整棒」(10本)、
「後備炉停止棒」(6本)の3種類があり、
「粗調整棒」と「後備炉停止棒」は一定速度で動くが、
「微調整棒」は動く速度が毎分3~30センチと幅がある。

微調整棒は完全に挿入される4ミリ手前から
作動速度が遅くなるため、運転員は本来、
最後にスイッチを長時間押さなければならなかった。
担当の運転員は、もんじゅで
「微調整棒」を操作するのは初めてだった。

機構によると、運転員は1班8人体制で計5班。
40人の運転員のうち、事故の以前に
運転の経験があるのは8人だけ。
32人は運転を再開した6日以降に、
初めて制御棒を操作している。
再起動まで運転員は、初臨界前の91年に
「もんじゅ総合管理棟」に設けられた
模擬運転操作機(シミュレーター)を使った。
今年3~4月、各班1回の訓練と試験内容の座学をしたという。

11日朝に敦賀市役所で記者会見した原子力機構は、
運転員が未熟だったことと、操作方法をまとめた
試験要領書に長押しの操作が不記載だったことが原因と説明した。
運転員らが使っていたシミュレーターは、
微調整棒の速度変化が再現されてなかった。

運転員が制御棒の速度が変わることを把握しておらず、
試験要領書にも記載がなかったことについて、
もんじゅの向和夫所長は会見の中で
「全運転員を対象に再教育して、周知徹底を図りたい」
と陳謝した。
もんじゅ技術部が作成した試験要領書を10日付で改訂し、
微調整棒を完全に挿入する際は最終段階で
スイッチを長く押すことを追記したという。
機構は今回の操作ミスを組織的な対策が必要な
「不適合管理」事案として扱い、改善を図るという。

一方、もんじゅを規制する原子力安全・保安院の
遠藤英昭・敦賀原子力保安検査官事務所長は11日朝、
もんじゅの弟子丸剛英技術部長に対し、
「制御棒の操作など基本動作をしっかりするように」
と口頭で注意。
シミュレーターの訓練実績や運転員の
力量を再確認する方針を示した。

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原発10基分の洋上風力発電・・・2000基の風車が日本の沿岸をうめつくす?

2010-05-11 | 風力発電

2010年5月11日(水曜日)
またまた気温がさがり、ストーブをつけないと
寒くて、じっとしていられないほど・・・

さて、9日付の東京新聞に載った風車の記事・・・
洋上風力発電を日本の沿岸部に2000基!
という壮大な計画のようだ。

敦賀湾に新港の突堤ができたことで、
松原海岸や水島の砂浜が消滅しようとしていることからも
潮流が変わるなど自然環境への影響が大きいのは明らかだ。

記事の中には
洋上発電は陸上で問題になっている風車の低周波音や
騒音の被害を避けられる・・・
などと書かれているけれど、本当とは思えない。
騒音や低周波音は人間だけでなくすべての生物にとっての
脅威なのに・・・

環境省は2012年末にも、
風車を海に浮かべて発電した電気を
海底ケーブルで地上に送る「浮体式」洋上風力発電の
実証実験を始めるとも・・・
風車を海上に浮かせてチェーンで海底に固定するらしい。
台風で風車の羽がぶっとんで、
大きな事故になったりしないのかしら?

エコだ、節約だ、といいながら、
省エネの電化製品に買い換えさせ、
産業廃棄物を増やし続ける経済政策ってなんなんだろ?

風車の耐用年数は業者は20年と言っている。
あと数年もすれば、これまでに建設されてきた
風車が廃棄物と化すのだ。
洋上となると、もっと早く使い物にならなくなるだろうに・・・

10年以内に達成って、無謀もいいとこ・・・
廃棄物の問題も低周波音や騒音の問題も
先送りのまま、あらたな問題を抱え込むような
政策はもうたくさん!
しかもお定まりの補助金付だし・・・

まっ、本部長さんが鳩山さんだし、
二転・三転・・・クルクル・クルクルとよく回る
かざぐるまのように、考えが変わるかもしれないのを
期待しておこう・・

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010050902000058.html

洋上風力で原発10基分 政府素案 10年以内達成目指す

政府の総合海洋政策本部(本部長・鳩山由紀夫首相)が
検討している「海洋再生可能エネルギー戦略」の
素案が八日、明らかになった。
海洋に風力発電設備を設け、二〇二〇年までに
原子力発電所十基分にほぼ相当する
一千万キロワット以上の電力を生み出す。
直径百二十メートルの大型風車が二千基以上稼働する計算だ。
波力や潮流を使ったエネルギー技術も開発。
一二年から実施し、温室効果ガス削減や沿岸部振興につなげる。

洋上風力発電の普及には大型風車の開発や、
工事用の特殊船舶の建造などが必要とされ、
鉄鋼、機械、造船といった産業への波及効果も大きい。
政府は六月に策定する成長戦略に、
洋上発電の支援を盛り込む考えだ。

洋上発電は陸上で問題になっている風車の低周波音や
騒音の被害を避けられる。
ただ陸上に比べ設置費用がかさみ、地震や台風への対策や、
安定稼働のための技術開発が課題とされる。
周辺海域で操業する漁業者との権利調整も必要だ。

国内では現在、北海道せたな町などで十四基が稼働しているが、
発電量は計一万一千キロワット程度で、
二百万キロワット超の欧州に比べ普及が遅れている。

政府は一年後をめどに財政支援などの具体案をまとめる。
具体的には、研究開発、発電設備の建設に対する補助や
公的融資が検討される見通しだ。
企業などが洋上風力発電などを手掛けた際、
電力会社が海で生み出された電力を買い取る制度づくりも想定。
波力や潮流を利用した発電を実験している
研究機関やベンチャー企業も後押しする。

大型風車には一万点以上の部品が使われる見込みで、
発電設備の設計、海洋工事などで大規模な雇用創出も期待できる。

米政府は三〇年までに洋上風力発電による発電量を
原発五十四基分まで増やす計画。
英政府も洋上風力発電による七万人の雇用確保案を示している。

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くろいろろうばい

2010-05-10 | 日々の暮らし

2010年5月10日(月曜日)
痛いの痛いの飛んでけ~・・・
と呪文をとなえても、一向に痛みが和らいでくれない
わたしの偏頭痛ちゃん。
痛み止めを飲みすぎて胃のあたりもシクシク・・・

で、今日はタミヨさん家の床の間に活けてあった
くろいろろうばいの写真を載せておしまいです。
みやこわすれもいっしょに・・・

   

           

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報道のたびに不安が増すもんじゅ・・・

2010-05-09 | ニュースから

2010年5月9日(日曜日)
もんじゅでは警報が鳴り止まないらしい・・・
正常に動く検出器が1台になったけれど、
まったく影響がない! と言い切る根拠は
なんなんだろう?

別の系統の検出装置に異常がないから
停止した検出器の系統にも異常がない?

それとも別の系統の検出器で停止した検出器の代わりが
つとまるの?

残った1台の検出器はぜったいに誤作動をおこしたり
誤警報を鳴らさない確証はあるの?

6日の再起動後におきた誤警報についての発表のドタバタは
14年前の事故当時を思い起こさせる・・・
この14年間でいったい何度、何を改善してきたのだろう。

現場の人たちにとっては、きっと世間がこれほど騒ぐ理由が
理解できないのではないだろうか。
科学者としての自負と自信とに満ち溢れているから
これぐらいのことは、当たり前でどうってことないと
感じているのかもしれない。

でもわたしたちにとっては、
報道のたびに、不安が増すばかりのもんじゅ・・・

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100509-OYT1T00773.htm

もんじゅ検出器「異状」頻度増で1台使用停止
 
日本原子力研究開発機構は9日、試験運転中の
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、
原子炉内の放射性物質が外部にでたことを監視する
検出器1台が異状を知らせる頻度が増えたため、
使用を停止し点検すると発表した。

検出器は3台あり、既に1台は、運転再開した6日深夜から
7日にかけて6回誤作動し使用停止していた。
今回の不具合で、正常に動く検出器は1台となった。
原子力機構では、別の系統の検出装置に異常はなく、
安全性や運転管理に影響はないとしている。

このほか、2次冷却系のアルゴンガス浄化装置などで
8日~9日午後にかけて計7回の警報が作動したが、
原子力機構は、いずれも想定されたもので運転に
支障はないとしている。
(2010年5月9日21時37分  読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20100507-OYT8T01298.htm

機構 広報体制甘さ露呈

日本原子力研究開発機構の
高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市白木)で、
運転再開直後の6日深夜から7日にかけて発生した
放射性ガス漏れ検出器の誤作動は、
原子力機構が誤作動の回数を2度にわたり訂正するなど、
説明が二転三転した。
7日午前の記者会見でも、このトラブルに全く触れないなど、
広報体制の甘さが露呈した。

原子力機構によると、今回のトラブルを
7日午後3時30分の定例記者会見で発表する予定だったが、
経済産業省原子力安全・保安院に合わせる形で3時間前倒しし、
急きょ同0時30分から、もんじゅ近くの
機構の展示施設「エムシースクエア」で開いた。

会見には瀬戸口啓一・もんじゅ運営管理室長や
保安院の原山正明・新型炉規制室長ら5人が出席。
瀬戸口室長は、誤作動の回数を2回と説明したが、
会見終了後に4回に訂正。
さらにその直後、6回に再訂正した。
度重なる訂正に、瀬戸口室長は
「現場からの情報がうまく伝わってこなかった」とした。

機構は同6時30分から再度、緊急記者会見。
向和夫・もんじゅ所長は
「現場と広報についての考えに食い違いがあり、
深く反省している」と釈明。
今後の情報公開について、全面的に改善することを約束した。

運転再開直後に起こった機構の“ドタバタ劇”に、
敦賀市の河瀬一治市長は
「しっかりと対処してほしい」と注文をつけた。

 ■試験終了5時間遅れ■

原子力機構は7日、運転再開初日の6日の
試験内容の終了時間が、予定していた同日午後11時から、
7日午前4時頃まで約5時間もずれ込んだことを明らかにした。
機構によると、6日は核分裂反応が連鎖的に起きる
「臨界」に到達させるため、
核分裂を制御する「制御棒」の位置を調整。
しかし、核燃料の反応が想定を上回っていたため、
調整に時間がかかったという。
(2010年5月8日  読売新聞)

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我が家の庭から~

2010-05-08 | 日々の暮らし

2010年5月8日(土曜日)
庭の雑草を見ては、ためいき・・・
草むしりをしなきゃと思いつつ、なかなか重い腰を
あげられないでいます。

ツツジも満開!
1本の木から紅白の花が咲いているというおめでたいツツジです。
白い花には、ときおり紅がうっすらとのっております。

         

                    

スズランも咲き始めました。

        

大好きな母子草やスミレです。

                    

          

こちらはカラスビシャク。

                      

うっそうと生い茂る前になんとかしなくっちゃ!

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再起動したばかりのもんじゅで・・・

2010-05-07 | ニュースから

2010年5月7日(金曜日)
はやめのお昼をすませ、庁内にある記者クラブへ
新聞をチェックしにいった。
そこで聞いたのが、もんじゅの一次系の
検知器の警報が鳴ったというニュース・・・

しかも昨晩の11時過ぎにも警報がなったのに
市や県に通報していなかったという。
ささいなトラブルも公表していくための体制を
整えている、体質改善を図った、万全の体制でのぞむ、
といった、機構側のこれまでの言葉がむなしい・・・

再起動してからわずか12時間後のトラブル発生に
マニュアルどおりの通報すらできていない。
放射能が漏れていないから、
様子をみていたから、
誤作動だったから、
ささいなトラブルだから、
環境や運転に支障はないから、
と、うんざりする説明や謝罪に市民は
もう辟易しているというのに・・・
いままでの機構とどこがどう変わったというのだろうか・・・

保安院は、再起動後、トラブルは必ずおこるだろうが
それにきちんと対応できるのかどうかを
見極めたいと言ったはずだ。

国の監視体制のもとでの、再起動がこれでは
市民はたまったもんじゅない・・・
(ゃとゅをまちがえて打ってしまった)

検知器の誤警報はもんじゅへの警報なのかもしれない。
明日の臨界の時間にあわせての
議会からの視察、やっぱりやめようかな・・・
8日だし・・・

【福井】
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news0/index.php?page=article&storyid=21324&storytopic=1

もんじゅ、検出器で誤警報 公表遅れ、県、市が苦言

日本原子力研究開発機構は7日、
高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で6日深夜から
7日午前にかけて、原子炉内の燃料漏れを検知する機器で
誤警報が相次いだと発表した。
実際に漏えいはなく故障とみられる。
安全性に問題はないと判断して、8日の臨界に向け運転を続けた。

原子力機構は2度目の警報が鳴った7日昼になって
県、敦賀市に連絡しており、公表遅れを認めた上で
「今後は分かった時点で情報を出したい」としている。
県、敦賀市は速やかな連絡、公表を必要と指摘している。

原子力機構によると、この検出器は燃料棒が破損した際に出る
放射性ガスを検知するため設置されている。
同じものが3台あり、8分ごとに交代で運転している。

そのうち1台で6日午後11時9分、警報が鳴った。
他の運転データなどから誤作動とみて機器をリセットした。
その後、7日午前10時すぎ再び警報が鳴り、
故障の可能性が大きいと判断した。
その後、正午前までに4回鳴った。

3台の検出器は2007年に交換し、
08、09年にも点検していた。
警報は検出器の電気回路のノイズによるものと考えられるという。
16~20日予定の停止期間に点検し、原因を調べる。
残り2台の検出器は正常に作動し、安全の監視機能に問題はないという。

原子力機構は、現場で立ち入り検査をしていた
経済産業省原子力安全・保安院の検査官にはすぐに知らせたものの、
県と敦賀市に連絡したのは7日午前11時半ごろ。
報道機関に対して同日午後0時半から急きょ記者会見を開き、
原子力機構の瀬戸口啓一・運営管理室長が
「1度目の発報時はすぐに復旧したため様子を見ていた状態で、
翌朝再び鳴ったためおかしいということになった」と釈明した。

河瀬一治敦賀市長は同日の記者会見で
「(夜遅くなっても)電話一本、報告があった方がいい。
ささいな情報でも公開することが住民の安心につながる」と指摘した。

県原子力安全対策課の岩永幹夫課長も
「1度の誤作動で故障と推定するのは難しい」とした上で
「運転再開したばかりで注目されている時期だけに、
把握した情報はすぐに入れるよう指導する」との認識を示した。

もんじゅの向和夫所長は夕方の記者会見で
「当初はささいなトラブルも公表していくとしていたのに、
きちんとした情報が出せずに混乱させた」と謝罪した。

【朝日】
http://www.asahi.com/national/update/0507/OSK201005070042.html

もんじゅ原子炉内のガス検知器、6度の警報 公表遅れ

6日に運転再開した
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、
6日深夜から7日午前にかけて6回にわたり、
原子炉内のガスを監視する検知器の警報が鳴った。
事業主体の日本原子力研究開発機構は7日正午ごろ、
報道各社や自治体に事実関係を伝えた。
今のところ放射能漏れなどの異常は確認されておらず、
機器の誤作動の可能性もあるが、
公表が遅れた機構の対応については批判の声が出そうだ。

監督官庁の経済産業省原子力安全・保安院などによると、
6日午後11時9分に1度目の警報が鳴り、さらに、
7日午前10時すぎから正午にかけて5回警報が鳴った。
検知器は、原子炉下部にある炉心の核燃料から
上部に注入されたアルゴンガスに放射性物質が漏れた際に
異常を検知する機能をもつ。

保安院などが調べたところ、炉心から炉内上部に
放射性物質が漏れた形跡は認められなかった。
このため、誤警報の可能性もあるとみて、
機構と保安院が詳しい原因を調べている。

機構は1回目に警報が鳴った際、職員が検知器を確認。
数値がいったん正常に戻ったため、通常通りの作業を続けた。
しかし、約11時間後から再び警報が鳴り続けた。

警報後に公表が遅れた点について、機構は
「検知器の故障が原因と推定している。
いま思えば、警報が鳴ったことを早く公表すべきだった」と認めた。
保安院は「機構は早く公表すべきだった。
改善を求めたい」と指摘したが、試験運転を継続することに
問題はないとの見解を示した。

敦賀市原子力安全対策課によると、機構側は警報について、
7日午前11時28分に連絡してきたという。
同課長は「故障やトラブルはあってはならないこと。
住民の不安につながるので、
しっかりと原因究明をしてもらいたい」と話した。
福井県も今後、機構側に事実関係の説明を求める方針。

1995年末のナトリウム漏れ事故で停止していた
もんじゅは6日午前10時半すぎ、
14年5カ月ぶりに原子炉を再起動したばかりだった。

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もんじゅ運転再開のニュースの記録1

2010-05-06 | 日々の暮らし・議会・市民運動など

2010年5月6日(木曜日)
もんじゅ関連のニュースを集めました。

【朝日】
http://www.asahi.com/national/update/0506/OSK201005060010.html

高速増殖炉もんじゅ、運転再開 事故から14年ぶり

1995年末のナトリウム漏れ事故で停止していた
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が
6日午前10時36分、運転を再開した。
燃料のプルトニウムを燃やした以上に生み出す
「夢の原子炉」とされ、国が核エネルギー政策の中核に
位置づける巨大事業が14年5カ月ぶりに動き出した。
ただ、長期の中断を経た再開は世界的にも例が少なく、
安全性や経済性に課題を残すなかでの再起動となった。

事業主体の日本原子力研究開発機構は午前10時半すぎ、
もんじゅの原子炉の制御棒を炉心から引き抜くボタンを押した。
中央制御室に詰めた運転員らは、炉心の核反応を確認しながら、
計19本の制御棒を順次動かす作業を始めた。

8日には、核分裂反応が連続して起きる臨界に達する見通し。
同機構はまず、14年5カ月にわたり運転を止めていた
原子炉が正常に作動するかをみる「炉心確認試験」を行う。
臨界状態のまま低い出力を維持し、制御棒の動きや
炉心内の温度変化などを2カ月半かけて調べる。

その後はいったん原子炉を停止し、次の段階の準備に入る。
来春には、原子炉で加熱した液体ナトリウムを使って
水蒸気を作り、タービンを回して発電する
「40%出力プラント確認試験」を実施。
さらに100%の出力で連続運転させる
「出力上昇試験」を予定している。
各段階の試験が順調に進めば、
2013年春には本格的な運転に入る見通しという。

高速増殖炉の研究構想は1960年代から動きだし、
国がめざす核燃料サイクル計画の柱とされてきた。
一方、空気や水に触れると激しく反応する
ナトリウムを冷却材に使い、核兵器にも使用される
プルトニウムを増やすなど、
運転管理や保安面の難しさが指摘されてきた。

技術開発や採算性を見極めるための原型炉として、
もんじゅは91年に試験運転を開始した。
しかし、95年末にはナトリウムが漏れる火災事故が発生。
当時のもんじゅを管理していた
動力炉・核燃料開発事業団(現・日本原子力研究開発機構)
による現場ビデオの改ざんなどが発覚し、
安全性への不信が高まった。
その後も、ナトリウム漏れ検出器などでトラブルが続いた。

改造工事を施したとはいえ、14年以上も停止していた
原子炉やプラントが支障なく動くか、なお不安が残る。
複雑なシステムはコストの増大も招き、
これまでにかかった建設や維持管理の費用は約9千億円に達する。

国は昨年の政権交代後も、
もんじゅの運転再開をめざす方針を確認。
今年4月には、地元・福井県も北陸新幹線の延伸などの
地域振興策を条件に再起動を了承した。(岡野翔)

【毎日】
http://mainichi.jp/select/today/news/m20100506k0000e040009000c.html

もんじゅ:運転再開 火災から14年ぶり

1995年12月のナトリウム漏れ事故で停止していた
日本原子力研究開発機構(原子力機構)の
高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市、28万キロワット)が
6日午前、運転を再開した。
高速増殖炉は熱伝導にナトリウムを使うため、
空気中の水分と反応して火災を起こしやすい難点がある。
火災による停止から14年5カ月。
原子力施設では世界でも異例となる長期の運転停止期間を経て、
国が未来のエネルギーと位置付ける
核燃料サイクルの中核施設が動き出した。

原子力機構は6日午前10時36分、
19本ある制御棒のうち1本の引き抜きを始め、
原子炉を起動させた。
8日には、出力0.03%で核分裂反応が連続して起きる
「臨界」に達する見込み。

もんじゅは85年に着工し、94年に初臨界に達した。
しかし、出力40%で運転中の95年12月8日、
2次系ナトリウム配管の温度計が設計ミスで折れ、
ナトリウム約640キロが噴出。
空気中の水分と激しく反応して火災が起きた。
原子力機構の前身の旧動力炉・核燃料開発事業団(動燃)は、
事故直後に現場を撮影したビデオの一部をカットして公表。
「情報隠し」と強い批判を受けた。
その後、組織改革などを進めて体制を見直し、
07年5月に改造工事を終えた。

運転再開は当初、08年2月に行う予定だったが、
ナトリウム漏えい検出器の取り付けミスや
自治体への通報遅れなど不祥事がまた相次ぎ、
再開は4回延期された。
結局、09年度末までに予算ベースで
9032億円が費やされた。

今後は、11年度に出力を40%にまで上げるなど、
約3年をかけて3段階で出力を引き上げて性能試験を行う。
発電は11年5月ごろの予定で、試験をすべて終了し
本格運転に入るのは13年4月になる見込みだ。【酒造唯】

 ◇ことば 高速増殖炉
消費した以上の燃料(プルトニウム)を生み出す原子炉。
燃えないウラン238に高速中性子を当て、
燃えるプルトニウム239に変換する。
中性子を減速させない冷却材(一般にナトリウム)を
使うのが特徴だ。
発電は1951年の米国の実験炉が最初で、
現在、商業炉として世界的に主流の軽水炉より先行していた。
だが技術的、経済的課題を克服できず、
フランスは実証炉を放棄。
各国も商用化には至っていない。

【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100506-OYT1T00474.htm?from=nwla

不信越え、やっと一歩…もんじゅ運転再開

日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」
(福井県敦賀市)が原子炉の運転を再開した6日午前、
原子力機構職員らは、安堵(あんど)の表情を
浮かべるとともに、気を引き締めた。

1995年12月のナトリウム漏れ事故以来、
14年5か月ぶりの運転。
日本のエネルギー政策のカギを握る原発として
期待が寄せられる一方、様々な曲折を経てきただけに、
地元からは安全確保や情報公開を求める声も上がった。

もんじゅの原子炉補助建物地下2階にある中央制御室では、
運転員が午前10時36分、原子炉内での核分裂反応を
調整する「制御棒」を引き抜くボタンをゆっくりと押した。

全19本の制御棒のうち、最初の1本が動き出したことを
示す緑色のランプが制御盤に表示されると、
当直長が「制御棒、引き抜きを開始、
試運転を再開しました」と原子炉の再起動を宣言。
約60人の職員と室内で見守った
岡崎俊雄理事長、向和夫・もんじゅ所長ら
原子力機構幹部が握手を交わした。

原子炉補助建物近くの総合管理棟1階の運転管理室では、
職員らが中央制御室の中継映像を流すモニターを見つめた。
無事に原子炉が動き出したことが確認されると、
拍手がわき上がった。
山下俊男・同室長代理(55)は涙を浮かべながら
「長かったが、あっという間に過ぎた14年だった。
ただ、あくまでも第一歩。
引き続き安全に試験を進めたい」と話した。

95年のナトリウム漏れ事故では、
放射性物質の外部への漏れはなく、
もんじゅの技術者は当初、「運転停止は長くても数年」と、
楽観視していた。
しかし事故後、旧動力炉・核燃料開発事業団による
火災現場のビデオ隠しなど不祥事が発覚。
地元の不信感は強く、国の「核燃料サイクルの柱」でありながら、
再開のめどが全く立たない状態が続いた。

事故から10年後の2005年になってようやく
改造工事に着手、動燃は2度の改組を経て
原子力機構になったが、08年にナトリウム検出器の
施工不良が発覚するなどして、再開日は何度も延期。
国が今年2月に安全確認をした後も、
県は運転再開と引き換えに、国に北陸新幹線の延伸を求めるなど
原子力行政と離れた地域振興の「条件闘争」もあり、
運転再開は5月までずれこんだ。
「情報公開万全を」 この日、中央制御室で
運転再開の瞬間を見届けた河瀬一治・敦賀市長は
「人類に役立つ研究ができれば、
もんじゅは市民の誇りになる。
情報公開に万全を期し、地元と信頼関係を
築けるようにしてほしい」と話した。
西川一誠・福井県知事も
「慎重かつ着実に試験を進めることを期待する」
とのコメントを発表した。

一方、原子力発電に反対する福井県民会議の
小木曽美和子事務局長は
「長い間、もんじゅを動かさないための戦いを
続けてきただけに、運転再開は残念」と語った。

宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子力工学)は
「運転再開が安全性の観点を離れて、
地元の国への取引材料になった印象がある。
日本が、高速増殖炉研究に貢献する役割を果たしてほしい」
と話す。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100506-OYT1T00924.htm?from=nwla

「もんじゅ」初日の試験運転は順調

日本原子力研究開発機構は6日、14年5か月ぶりに
運転を再開した福井県敦賀市の
高速増殖原型炉「もんじゅ」について、
「計画通り安全に運転を実施している」と発表した。

初日の試験は深夜まで行い、7日朝から試験を再開する。
原子力機構は、2日間の制御棒の試験データを基に、
8日に原子炉で核分裂が連鎖的に起きる臨界にする予定。

6日夕に記者会見した瀬戸口啓一・もんじゅ運営管理室長は
「(長期の運転停止で)燃料の反応度が下がっているが、
計算した上で制御棒の引き抜き作業を行っている」
と述べ、試験は順調との見方を示した。

 

コメント (1)
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