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はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

原発10基分の洋上風力発電・・・2000基の風車が日本の沿岸をうめつくす?

2010-05-11 | 風力発電

2010年5月11日(水曜日)
またまた気温がさがり、ストーブをつけないと
寒くて、じっとしていられないほど・・・

さて、9日付の東京新聞に載った風車の記事・・・
洋上風力発電を日本の沿岸部に2000基!
という壮大な計画のようだ。

敦賀湾に新港の突堤ができたことで、
松原海岸や水島の砂浜が消滅しようとしていることからも
潮流が変わるなど自然環境への影響が大きいのは明らかだ。

記事の中には
洋上発電は陸上で問題になっている風車の低周波音や
騒音の被害を避けられる・・・
などと書かれているけれど、本当とは思えない。
騒音や低周波音は人間だけでなくすべての生物にとっての
脅威なのに・・・

環境省は2012年末にも、
風車を海に浮かべて発電した電気を
海底ケーブルで地上に送る「浮体式」洋上風力発電の
実証実験を始めるとも・・・
風車を海上に浮かせてチェーンで海底に固定するらしい。
台風で風車の羽がぶっとんで、
大きな事故になったりしないのかしら?

エコだ、節約だ、といいながら、
省エネの電化製品に買い換えさせ、
産業廃棄物を増やし続ける経済政策ってなんなんだろ?

風車の耐用年数は業者は20年と言っている。
あと数年もすれば、これまでに建設されてきた
風車が廃棄物と化すのだ。
洋上となると、もっと早く使い物にならなくなるだろうに・・・

10年以内に達成って、無謀もいいとこ・・・
廃棄物の問題も低周波音や騒音の問題も
先送りのまま、あらたな問題を抱え込むような
政策はもうたくさん!
しかもお定まりの補助金付だし・・・

まっ、本部長さんが鳩山さんだし、
二転・三転・・・クルクル・クルクルとよく回る
かざぐるまのように、考えが変わるかもしれないのを
期待しておこう・・

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010050902000058.html

洋上風力で原発10基分 政府素案 10年以内達成目指す

政府の総合海洋政策本部(本部長・鳩山由紀夫首相)が
検討している「海洋再生可能エネルギー戦略」の
素案が八日、明らかになった。
海洋に風力発電設備を設け、二〇二〇年までに
原子力発電所十基分にほぼ相当する
一千万キロワット以上の電力を生み出す。
直径百二十メートルの大型風車が二千基以上稼働する計算だ。
波力や潮流を使ったエネルギー技術も開発。
一二年から実施し、温室効果ガス削減や沿岸部振興につなげる。

洋上風力発電の普及には大型風車の開発や、
工事用の特殊船舶の建造などが必要とされ、
鉄鋼、機械、造船といった産業への波及効果も大きい。
政府は六月に策定する成長戦略に、
洋上発電の支援を盛り込む考えだ。

洋上発電は陸上で問題になっている風車の低周波音や
騒音の被害を避けられる。
ただ陸上に比べ設置費用がかさみ、地震や台風への対策や、
安定稼働のための技術開発が課題とされる。
周辺海域で操業する漁業者との権利調整も必要だ。

国内では現在、北海道せたな町などで十四基が稼働しているが、
発電量は計一万一千キロワット程度で、
二百万キロワット超の欧州に比べ普及が遅れている。

政府は一年後をめどに財政支援などの具体案をまとめる。
具体的には、研究開発、発電設備の建設に対する補助や
公的融資が検討される見通しだ。
企業などが洋上風力発電などを手掛けた際、
電力会社が海で生み出された電力を買い取る制度づくりも想定。
波力や潮流を利用した発電を実験している
研究機関やベンチャー企業も後押しする。

大型風車には一万点以上の部品が使われる見込みで、
発電設備の設計、海洋工事などで大規模な雇用創出も期待できる。

米政府は三〇年までに洋上風力発電による発電量を
原発五十四基分まで増やす計画。
英政府も洋上風力発電による七万人の雇用確保案を示している。

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風車公共事業 (お日様大好き)
2010-05-12 07:34:28
今の風力発電事業の多くが電力企業の支配下にあります。そして風車は高くて使いものにならないという理由付けの為、一方で、いざ金儲けになるならと補助金を注ぎ込んでの公共事業が進みます。市民風車を作ろうとする人たちもいますが、その前に、企業主導で地域の資源を持っていかれてしまうその構造についてきちんと監視するNPOとかの方が必要だと思っています。
返信する
風車の陰から (伊藤善規)
2010-05-12 20:54:04
報道を総合すると、出力5000kWの風車を2000基つくって、原発10基分に相当する年間1000万kWの電力を生み出すということのようです。
ところが、この書き方は間違っています。
一基の原発の出力を100万kWとすると、10基で出力は1000万kWです。
2000基の風車が1000万kWの電力を生み出すのではなく、これは出力のことです。
風力発電機の設備利用率を多めに35%、原発の稼働率を70%としても、風力発電の発電量は2分の一。耐用年数を考慮するとさらに2分の一。贔屓目に見ても、4分の一程度の発電量です。しかも、極めて不安定で役に立たない電力。
本当は、原発を火力発電と言い換えたほうが良いと思います。なぜなら、原発は火力発電より石油消費量が多いと思うからです。
1キロおきに巨大風車を2000機並べると・・・・日の出も夕日も風車の陰から・・・。
返信する
海上発電風車は亡国の政策 (近藤邦明)
2010-05-21 11:10:37
■ご無沙汰しております。

■はるみさんたちの運動が全国規模に広がった結果、日本における風力発電の陸上設置は容易ではなくなってきました。発電風車の陸上への設置による環境破壊や健康被害が無視し得ないものとなり、この問題がまがりなりにも社会的に認知され始めたことは大きな成果です。

■しかし、一方では人為的CO2地球温暖化対策という虚構がいまだに日本のエネルギー政策の根幹に居座り、その結果、温暖化対策に有効という、これまた虚構によって風力発電や太陽光発電の導入促進が叫ばれています。

■その結果、発電風車の「陸上設置」が問題なのであって、海上設置ならば良いであろうというのが、残念ながら社民党も含めた愚かな政権与党の方針です。

■これはある意味、巨大重工メーカーにとっては渡りに船の政策です。これによって新興弱小風力発電メーカーは排除されることになり、しかも単位発電量あたりの施設単価は飛躍的に大きくなります。国からの補助金を独り占めできる巨大重工メーカーにとってはこれほどおいしい話はありません。

■しかし、実際の運用を考えれば、もし仮に今回の計画が実施された場合、極めて不安定な電源が集中的に設置されることによって、電力供給ネットワークの電力供給調整能力では安定した電力供給は不可能になる(この様な巨大なシステムをスマート・グリッドなどでは吸収できません。)ため、さらに揚水発電所などが「陸上」に必要になり、陸上環境を破壊するだけでなく、更に追加コストが発生し、ますます単位電力あたりの発電施設単価を押し上げることになります。

■短期的にはこうした高コストの発電システムを導入することによって巨大重工メーカーにとって需要拡大の効果が期待できますが、エネルギーの高コスト体質は長期的には全ての産業を直撃し、社会システムとしてこれを支えることは出来なくなるのは必定です。

■こうした愚かな政策を止めさせるための最も根源的な問題は、人為的CO2地球温暖化が虚構であることを明らかにすることと、風力・太陽光・原子力などの石油火力発電代替発電システムが石油浪費的な発電方式であることを明らかにすることだと考えます。

■現在、槌田先生と人為的CO2地球温暖化を巡り、二つの裁判に少しかかわっています。よろしければはるみさんのブログにも「槌田敦を応援する会」
http://www.tokyodaigaku.info/home
を宣伝していただけるとありがたいと思います。よろしくご検討ください。
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