はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

基地の沖縄県内でのたらい回しはやめてください・・・稲嶺さんの言葉

2010-01-24 | 日々の暮らし・議会・市民運動など

2010年1月24日(日曜日)
午後8時に開票が始まった名護市長選。
なんとすぐに、稲嶺さんの当確がでた・・・
ネットのニュースでは20:16の表示。
ツイッターにも名護市長選に対するつぶやきが次々と入ってきた。
最終結果では、1,588票差。

こちらは名護市役所の開票速報
http://www.city.nago.okinawa.jp/senkyo2010/kaihyou.htm

「辺野古の海に基地を造らせないと皆さんに約束した。信念を貫く」
「海上にも陸上にもいらない。これ以上ごめん被りたい」
「鳩山首相には『基地の沖縄県内でのたらい回しはやめてください』
と言いたい」

稲嶺さんの言葉を空手形にしないよう、
連立政権には頑張ってもらわないと・・・

社民が提案していた硫黄島は取り下げたというニュースもあった。


【毎日新聞】
名護市長選:4度目に「移設ノー」 稲嶺氏「公約貫く」

24日に投開票された名護市長選は、
米軍普天間飛行場の県外移設を求めキャンプ・シュワブ沿岸部への
移設反対を掲げた前市教育長の稲嶺進さん(64)が初当選した。
普天間移設を争点にした過去3度の市長選では、
移設と引き換えの地域振興に期待を寄せてきた名護市民。
県外移設を公言した鳩山政権誕生後の市長選として
注目された4度目の審判は、初めての「移設ノー」だった。
【井本義親、阿部周一、朴鐘珠】

「辺野古への基地移設はストップだ」。
数百人の支持者が集まった稲嶺さんの選挙事務所では、
「当選確実」の一報を受け、移設に揺れたこの13年余りの苦渋を
一気に吹き飛ばすかのように喜びがはじけた。
稲嶺さんは笑顔で万歳。
指笛と手拍子が鳴り響く中、支持者と共に
カチャーシー(沖縄の手踊り)を踊って勝利を祝った。

稲嶺さんは「13年間の思いを市民の皆さんが選挙にぶつけてくれた。
辺野古の海に新しい基地は造らせないという公約を信念を持って貫きたい。
これが新しいスタートだ。
皆さんにお約束してきたことを実行することで、
支援に応えたい」と当選の喜びを語った。

民主党沖縄県連代表の喜納昌吉参院議員は報道陣に
「辺野古に基地はいらない、普天間飛行場は即返還という民意が示された。
明日にでも官邸で鳩山(由紀夫)首相に会い、
政府はしっかり民意をくみ取るように伝えたい」と話した。

稲嶺さんは民主、共産、社民、国民新など6政党が推薦。
移設を巡る各党間の微妙なスタンスの違いを
「辺野古反対」「市政刷新」の共通項でまとめた。
名護市を抱える沖縄3区選出の民主党衆院議員、
玉城デニー氏は街頭で「政権とつながっているのは稲嶺さん」
「来年度政府予算案で鉄道敷設の調査費がついた。
基地とリンクしない振興を」などとアピール。
政権与党との連携を強調する戦術も功を奏した。

 ◇「国策争点なぜ」島袋陣営
一方、辺野古移設を条件付きで容認した現職の島袋吉和さん(63)の陣営は、
重苦しい空気に包まれた。
午後10時過ぎ、開票速報をテレビで見守った島袋さんは
「思ってもみない結果。
私の不徳の致すところで申し訳ない」と険しい表情で支持者に頭を下げた。

島袋さんは選挙戦で基地問題について
「国や県と相談して対処する」と述べるだけでほとんど触れなかった。
陣営の予想以上に基地問題への有権者の関心が高まった結果に、
陣営幹部からは「相手候補の県外移設の訴えは分かりやすかった。
国策が市長選の争点になるのは本来おかしいのに」との声も漏れた。

 ◇「喜んで協力」宜野湾市長
普天間飛行場のある宜野湾市の伊波洋一市長は稲嶺さんの選挙事務所で
「県内移設と辺野古移設に反対する立場で、
稲嶺市長に喜んで協力していく。
稲嶺市長の誕生が仲井真県政にも大きな影響を与えると思う。
結果が出た以上、知事として県民の意見を一つにまとめる方向で
取り組んでいただきたい。
これで辺野古移設の現行案になることはあり得ないと思っている」と語った。


【朝日新聞】
新顔・稲嶺氏当選「辺野古に基地造らせぬ」 名護市長選

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題が争点になった
沖縄県名護市の市長選が24日、投開票され、
日米が合意した同市辺野古への移設に反対する新顔の
稲嶺進氏(64)=民主、共産、社民、国民新、沖縄社会大衆、そうぞう推薦=が、
移設を容認する現職の島袋吉和氏(63)を破り、初当選した。
鳩山内閣は5月末までに移設先を決める方針だが、
辺野古への移設は極めて困難になった。
当日有権者数は4万4896人、投票率は76.96%(前回74.98%)だった。

1996年末に名護市辺野古が普天間飛行場の移設候補地に浮上して以来、
13年余で4度目の市長選。
再選を目指した島袋氏を含め、これまで移設容認派が推した候補が3連勝したが、
今回は移設反対の候補が1588票差の接戦を制し、初勝利を収めた。

当選を決めた稲嶺氏は24日夜、
「私は辺野古の海に基地を造らせないとの公約を信念をもって貫いていきたい」と明言した。
政府が移設先の再検討を進めるなか、市民があきらめかけた
「県外移設」の実現に期待する層を引き寄せた。

稲嶺氏は選挙中、移設受け入れの事実上の見返りとして政府が行ってきた
振興策についても、失業率の改善につながっていない、と批判。
低迷する地域経済に不満を抱く人たちにも支持を広げた。

従来の「保革対決」の枠を超え、島袋氏の市政運営に反発する自民系市議や、
99年に移設受け入れを表明した故岸本建男元市長の親族や後援会関係者の支援も得た。

島袋氏は普天間問題について「過去3度の市長選で結果が出た話」と争点化を避けたが、
県外移設を求める世論のうねりにはかなわなかった。

自民、公明から推薦を受けず、政党色を薄めたが、
政権交代でこれまでアピールしてきた「政府とのパイプ」を打ち出せないことも響いた。
移設に期待する建設業や商工業などを通じた票固めを図ったが、
業者の倒産などで細った支持基盤は回復せず、一部の離反を食い止められなかった。

激戦を反映し、期日前投票者数は1万4239人と前回の1.5倍に増えた。

     ◇

■名護市長選の確定得票

当 17950 稲嶺  進 64

  16362 島袋 吉和 63 

【読売新聞】
名護市長に稲嶺氏、普天間合意の実現困難に

沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設受け入れの是非が
最大の争点となった同県名護市長選は24日投開票され、
受け入れに反対する新人で前市教育長・稲嶺進氏(64)
(無=民主、共産、社民、国民推薦)が、
容認派で自民、公明両党の支援を受けた現職・島袋吉和氏(63)
(無)を接戦で破って初当選した。

鳩山首相は選挙結果を普天間移設先決定の判断材料にすると明言しており、
受け入れ反対派の稲嶺氏が勝利したことで、
名護市辺野古に移設するとした2006年の
日米合意の実現は極めて困難となった。
選挙結果は、在日米軍基地の再編計画全体の行方にも影響を与えそうだ。

当選後、稲嶺氏は「辺野古の海に基地を造らせないと皆さんに約束した。
信念を貫く」と決意を語った。
普天間の代替施設について、
「海上にも陸上にもいらない。
これ以上ごめん被りたい」と強調。
そのうえで、
「鳩山首相には『基地の沖縄県内でのたらい回しはやめてください』
と言いたい」と述べた。

普天間移設問題をめぐり、鳩山政権は昨年12月、
名護市辺野古沖の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部への移設計画を白紙化し、
移設先を新たに選定する方針を決定。
鳩山首相は今年5月末までに結論を得るとし、その際には、
現行案の移設先である名護市長選の結果を判断材料とする意向を表明した。
このため、米政府も高い関心を寄せてきた。

名護市は、日米両政府が1996年に普天間飛行場の全面返還に正式合意後、
移設先として浮上したが、地元の賛否は受け入れをめぐって激しく割れた。
97年には賛否を問う市民投票が行われ、反対票が過半数を超えたが、
98年以降に行われた3回の市長選では移設容認派の候補が勝利した。
今回は、民主党が昨年9月に政権交代を果たした結果、
「県外、国外移設」に期待する県民世論が再燃した中での選挙戦となった。

稲嶺氏は名護市への移設反対を前面に出したほか、
陣営が政権交代による鳩山政権とのパイプの太さを強調。
「基地とリンクしない振興策」を訴えて、景気低迷に苦しむ市民に浸透した。

島袋氏は、移設問題については「過去3回の選挙で決着済み」だ
として選挙戦で積極的に触れず、
これまでの地域振興策の実績を訴えたが、及ばなかった。

投票率は76・96%で、06年の前回選挙(74・98%)を上回った。

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