色々と見応えが出てきました。
激しい展開ではないけど、一つ一つの話が身につまされたり、思い当たる所があって感情が入ります。
突然「僕のいた時間」の意味が迫ってきて、ドキッとしました。
誰でも生きている時間だけがその人の物であり、世界は全てその中に入っているということ。
俯瞰してみた場合、ちっぽけかもしれない人生だけど、その中が全てであり、人生>世界なのだな~と。
だから丁寧に、平穏な今を生きなければならないよ、と教えられているようです。
そんな8話。主人公のメグの取った行動、婚約者と住むのを止めて拓人と生きることを決意する。
これは「当然そうなるだろう」と思った通りな感じです。
心に残ったのは母親と息子達の、本音を言い合うシーン。
兄弟二人で暮らし始めた部屋に食材を買い込んで訪れた母親に、陸人は面と向かって頭を下げます。
「頼むから、僕の人生から出て行って下さい」と。
な、なんと思い切った言葉!
でも、この言葉が今の陸人の精一杯の言葉だったのですね。
母親は驚いて言葉を失います。
でも、これでいいんです。どんな拙い言葉でも、何かを訴えなければいけないのです。そういう義務が子供にはあるのです。
元々出来る子で、母親の期待に一生懸命答えてきた子です。
優秀な子はそれなりにつらい物があるのです。
でも自分の中の違和感が大きくなってきた今、誤魔化すのはもう無理。ならば自分の本心を訴え、母親に何かを感じてもらうしかないのです。
とても勇敢な言葉だなぁと思いました。
私も似たような生い立ちでしたが、直接対決出来ず、ごまかして生きてきました。
そのつけが年取ってから回ってきて、大事になってしまいました。
やはり、はっきり言うしかないのです。
今回、初めて陸人くんの悲しみが分かるようになりました。
彼も大変だったんだな~、と。ひねた態度は性格の悪さだったんじゃないんだと。
母親も、世間的には出来た母親だと思いますよ。息子を医者にしようと必死だった。父親が医者ならそういう思い込みは当然なんでしょうね。
だけど、子供の人生はその子の物です。誰の物でもない。
それを分かってなかったんでしょう。
話は逸れますが、18くらいでその子の適正や才能を見抜くってのは、本当に難しい。
生活して行きながら探してくしかないのかなぁって思います。
ま~、かくいう私も未だそういうのが続行中なんですけどね。(笑)
細かい部分を言うと、母親が泣いている間に流しの上に散らばった野菜を見て「一体何を作ろうとしてたんだろう?」と考えこみました。
献立が思い浮かばない食材でしたね。しかし陸人も渋い。青椒肉絲が好きとは。
ちなみにうちの子の好きな私の作るメニューは、ミートソース、メンチカツ、ミートパイです。
これって挽肉ばっかりですけどね(笑)
単なる難病ものとは違って、子供との関係とか周りの人たちの関係とか、少しずつ変わって行くのが目に見えます。
職場の人たちも優しいし、主人公が頑張っているから周りを変えて行けるんですね。
悪い人が一人もいないドラマになってきました。
その所がちょっと不満なんですけどね。