今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「昼顔」5話の感想

2014-08-17 12:47:26 | ドラマ

今回、とうとう紗和は北野と一線を越えてしまいます。
ホテルに入って、さてこれからどうするか、進むか引くかを迷っている時に、外の通行人の動向で決めようと提案する紗和。
その軽さと葛藤のなさに唖然としますが、さりとて北野も似たようなもの。
男ってこんなもん?
妻に対して後ろめたさを感じないのかな~
と思ってしまいますが‥

見終わって気づきました。
私が「不倫」を何か重大な不満や不幸がないとしないものだと思っていることに。だから一々ドラマの中に理由を探していたのです。
でも、このドラマを見て気がつきました。
重大な理由や不満が無くても、する人はする。そういう軽い乗りと空気感でするもんなんだと。

また、そういう「不倫なんか特別なことと思っちゃいない」種類の人が、世の中にはいるようです。
昔新聞で見たんだけど、お互い不倫が出来るという雰囲気を持つ人は、匂いで分かるらしいです。
ある学校の(多分小学校)女教師が、担任のクラスの父親と何となくその気になり、一泊旅行したと書いてありました。
でもその一回きりだったそうです。
これはちょっと衝撃的でした。
つまみ食い的な‥?何だかなぁ‥。
私ははっきり言って気持ち悪い。でもそういう人たちって確実にいるんですね‥。

上戸さんはごく普通の主婦で、特別偏った趣味や思想があるのでもない一般的な主婦。
住んでいる所も庶民的です。家事を普通にしているよい妻です。
それが、ちょっとしたきっかけで、男性に惹かれ一線を超えてしまうんですね。
この薄い空気の、理由のあまりない不倫。それがどこにでも起こりうる事だというのを強調してるのか。怖いです。

利佳子の方は何となく分かる気がするんですけどね。
夫があれでしょ。
一体利佳子は夫のどこが好きで結婚したんでしょうね。生活の保障と夫の社会的な地位が目的?
あの野性的な画家に走るのもしょうがない気がします。
利佳子も紗和も夫に恵まれていない。
どちらも「色物」っぽいですものね。
普通の夫とは少し毛色が変わってる。だからドラマが嘘くさく感じてしまうのかもしれませんけど。

登場人物の中に、男らしいまともな男がいないのが残念です。
見かけが悪くても一本芯の通った硬派の男はいないのか‥と思ってしまう。
一人くらいそういう人がいないと、この空疎なドラマが生きてこないのではないかと思いました。
今から現れるのかもしれないし、誰かが変わるのかもしれませんが‥。

それにしても、利佳子の手ほどきで、これからただならぬ環境に入っていく紗和。
不倫は、する時は気軽でも、そこから抜け出す時が大変です。
そういいますよね、地獄だって。これからその大変な境地に足を踏み入れる所なのです‥。


そうそう、今回の利佳子さんは大層きれいでした。
モダンな柄ワンピ、手作りのパイ‥、海辺の密会。
森瑶子の小説を思い出しました。
あれは女性共通の憧れの世界でしょうね。



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