知らない間に最終回になっていましたね。
主人公の小春の夫の凄い事件が起こって(痴漢えん罪と事故死)さてどんな波瀾万丈があるのかと期待してたら、いつまで経っても事件が展開せず‥。
私は小春がえん罪を晴らし、事故の解決の為に果敢に行動するのを期待してたのですが‥。
それはこの作家(脚本家)の本領ではありませんでした。
だから見ながら毎回期待外れで、う~ん、不完全燃焼。
勝手に期待した私が悪いのですけど。
このドラマは、細部を語るというか、そういうデリケートなドラマなのですね。
私の友達は「すごくはまった」と言っていました。
特に二階堂さんの演技が素晴らしいと。緊張感ある台詞や間の取り方がいいんだとか。
私にはさっぱり分かりません。むしろ彼女が出るとそのダメっぷりに苛々してしまいます。
「もっと自分を何とかしなさいよ」と喝を入れたくなってしまいます。
今考えるだけで苛々します。私と友達は違ったタイプの視聴者なんでしょうね。
始まってから、回が進むにつれ、大体結果は見えてましたよね。
再生不良性貧血が骨髄移植によって救われる。それを救えるのは異父姉妹の妹、栞だけ。
ならば、栞が小春に提供することが今までの行為の贖罪となる、という風に。
誰もが推測したストーリーでした。そして無事そうなりました。やれやれ、ホッとしました。
終わって振り返れば、清々しい演技の満島さんや子供たちの明るさ素直さ、小林さんの朗らかさなどが心に残ります。
ほのぼのとした印象です。
私は子供がちょっと気に入りませんでしたけど。自然さの不自然さというか。ちょっとやりすぎなんじゃないの、と。
まぁこれは私がひねくれてるだけですので、気にしないで下さい。(笑)
母親役の田中さんの演技は多くの人が褒めていらっしゃいましたね。
私は重すぎて違和感を感じていましたが、終わってみると「あ~、ああいうおばさんが割と一般的なんだ」と気がつきました。
ホントに普通の平均的な人を演じているんですね。
自分を基準にしちゃあいけません。
そしてあの人は、重苦しいながらも全然普通に色んな事をこなしている。
きちんと向き合って行動している。その辺が母親の底力です。一家の中のお父さん役です。
出来れば夫がどういう人だったのか、少しでも出てきて欲しかったです。
重苦しい主題ながらずぶずぶに暗くならなかったのは、一人一人が真実を受け入れているからなんですね。
そこの所はすごいと思いました。
このドラマの荒筋はいずれ忘れられるでしょうが、小春のキャラクター、母親の田中さんのキャラクターはいつまでも見た人の心に残ることでしょう。
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