日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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忙中閑あり。

2010年02月03日 08時05分15秒 | 日記
静岡市葵区に所在する資本金1000万円、従業員20名ばかりの会社に勤めている。
業種は土木工事業と仮設資材のリース業であるが従業員の大半は優秀なとび職人で、遠くは鹿児島県阿久根市まで風力発電の風車の組立に出向いたりしている。
私の立場は取締役で経営管理者ということになっているが、実態は事務所の留守番役だと思っていただいて概ね間違いない。

昨日、愛知県津島の職業安定所から一本の電話が入った。話の向きは今春、中学校を卒業する新卒者を受け入れてもらえないだろうかということである。会社には中学校を出て働いている少年が数名いる。だから基本的には新卒者も受け入れることが出来ると回答しておいた。

津島にはネットの交流で親しい人がいる。津島は愛知県とはいっても西隣は三重県という場所である。したがって当然、少年は住み込みで働きたいということである。

とび職の仕事は高所作業で年少者には出来ない仕事であるから、現在働いている16歳の少年たちも現場の手元として働いている。手元というのは職人の助手あるいは介添えをする役目である。もちろん保護者の同意書をとって受け入れているのである。

会社には寄宿舎があるのだが、普通の民家を借り上げて、それぞれの部屋に一人ずつ寝泊りさせている。だから「市橋」が潜り込んだような個室の宿舎ではない。風呂、トイレ、台所など住居としての設備は整っているが、炊事婦がいるわけではないから入居者は各自で自炊している。

さて、件の中学生であるが15歳にして親元を離れ自活しようというのだから相応の覚悟はあるのだろう。それはそれとして受け入れる側の立場としては、やはり素行や学力、家庭環境のことなどが気になる。

職安の人には、前歴があっても構わないといってある。前歴があっても正直に申告してくれてこれから過ちを繰り返さなければ良いのである。現に刑務所から出てきたばかりの人間も保護司から頼まれて受け入れている。前歴の中でも一番困るのは窃盗や婦女子にかかわる性犯罪の場合である。これらの前歴者は再犯率が高い。

学力といっても学校のテストの成績ではない。まあ端的に言えば知能指数の問題である。仕事を覚える上ではどうしても記憶力や計算能力などの基礎的な能力は必要である。
私は凡庸な土木技術者であるが測量には三角関数、面積の計算にはヘロンの公式、堰堤などの体積はオベリスク公式・体積={Ab+aB+2(ab+AB)}×H/6を使っている。私は小学校の算数の成績が5段階評価の「2」という情けない生徒だったが、世の中へ出てからは必要に迫られこれらの計算が出来るようになった。もちろん計算そのものは電卓でやる。

さて、十五の春を夢のある未来につなげてやるために、私に出来ることは何でしょうか?。
コメント
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