2017年6月16日公開 中国 124分
第2次世界大戦下の中国。一般市民によるゲリラ隊「レイルロード・タイガース」のリーダーのマー・ユェン(ジャッキー・チェン)は、日本軍への物資支援の阻止といえば聞こえはいいが、実際は列車から物資をくすねるくらいがせいぜい。ところが八路軍の負傷兵のダーグオを助けたことから軍事的要衝の鉄道橋の爆破を計画することに。これまでとは次元の違う命がけの大仕事に燃えるレイルロード・タイガースがとった作戦とは・・・。
レイルロード・タイガース のメンバーはダーハイ、ダークイ(駅員)らをはじめ、副駅長のホアンも協力者。煎餅売りのチンはマーと恋仲? 後に泥棒のサンライズや食堂店主で元名狙撃手だったファンも加わります。
日中戦争下の1941年の中国が舞台のせいか、コメディではあるけどなんか喉に小骨が刺さったような後味の悪さが残ります。日本人役の俳優たちの日本語の下手さに、それ自体がコメディなのかと思うほど。山口(池内博之)と由子のキスシーンとか全く必要性を感じない。大体あの時代に女性高官いたっけ?しかも刺青してるし、どうみても中国人にしか見えないぞ。不殺のジャッキーだったのに砲弾で沢山死んじゃってるしなぁ。一昔前の抗日映画を無理やり作らされた感満載でした。
それもそのはず、1954年に発表された劉知侠の大衆小説『鉄道遊撃隊』を映画化した1956年の同名作品のリメイク的作品と聞けば、ちょっと納得もしますが・・それにしてももう少し現代風にアレンジできなかったのかしらんカビの生えた使いまわし感が半端ないんですが
もちろんコメディ要素は随所にあって、橋の爆破に使う爆薬を日本軍の物資から頂戴しようと忍び込んだ時のまるでシーソーゲームのようなやりとりとか、列車に積まれた戦車に敵味方互いに乗り込んで撃ち合う場面、貨車の扉を開けたら日本兵がずらりと並んでいて、隊長と間違われてしまうとか、笑えるシーンも沢山ありました。
でもな~~ジャッキーお得意のカンフーも殆んど見せ場もなく、銃撃戦で大勢死者は出てるし、これなら普通の戦争映画とあんまり変わらないんですが・・・ジャッキー出てる意味ないじゃん。