杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

2018年02月25日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2017年9月23日公開 129分

2012年。養護施設出身の敦也(山田涼介)は、幼なじみの翔太(村上虹郎)や幸平(寛一郎)と悪事を働いて1軒の廃屋に逃げ込む。そこは、かつて町の人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」だった。現在はもう廃業しているはずの店内で一夜を過ごすことに決める3人だったが、深夜、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれたことに気づく。投げ込まれていたのは1980年に書かれた悩み相談の手紙で、敦也たちは戸惑いながらも、当時の店主・浪矢雄治(西田敏行)に代わって返事を書くことに。やがて、この雑貨店と浪矢の意外な秘密が明らかになり……。

 

原作は東野圭吾の同名小説。過去と現在が繋がる不思議な雑貨店を舞台に、現実に背を向けて生きてきた青年と悩み相談を請け負う雑貨店主の時空を超えた交流を描いています。

これ、上映時にけっこう評判良かった記憶があるのですが、個人的にはイマイチ感動薄かったな。でも複数のエピソードがいつしか一つに繋がっていく展開は良かったです。

どうやら空き巣に入り家人と出くわして逃げ出したらしい三人。このエピソードが最後に素晴らしい「奇跡」に繋がっていくのが本筋。彼らが逃げ込んだ「ナミヤ雑貨店」は32年前と繋がっていて、そこに投げ込まれる様々な悩みに答えているうちに彼らの中で何かが変わっていくのです。

最後まで頑なだった敦也が店主からの手紙を読んで憑きものが落ちたように心境が変化するのもファンタジーらしい展開。彼らが書いた回答が時を経て自らの上に還ってくるラストも心温まります。

売れないミュージシャン(林遣都)への励ましがセリ(門脇麦)の未来を拓きます。迷える子犬(尾野真千子)への現代の知識を総動員したアドバイスは彼女のみならず彼らの運命まで変えていくのです。

自分の回答が相談者の人生を変えてしまったのかと迷う店主は死期の迫ったある日、息子(萩原聖人)に願い事をします。それは33回忌に一夜限りの復活を告知です。(まぁ普通に考えればありえない話ですね)そしてその夜こそが三人が逃げ込んだ日だったのですね。

いつか機会があれば小説の方を読んでみたい・・かな


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