杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

20センチュリーウーマン

2018年02月20日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2017年6月3日公開 アメリカ 119分

1979年、カリフォルニア州南部にある町サンタバーバラ。一人で息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)を育てるドロシア(アネット・ベニング)は、15歳になり思春期を迎える彼をどう教育したらいいか頭を悩ませていた。そこで、ルームシェアするパンクな写真家アビー(グレタ・ガーウィグ)とジェイミーの幼馴染で友達以上恋人未満の関係にあるジュリー(エル・ファニング)に、彼の成長を手助けしてほしいと願い出る。時代の転換期を生きる彼女たちとジェイミーの特別な夏がはじまる。(Movie Walkerより)

 

マイク・ミルズ監督が、母親をテーマに描いた物語だそうですが、正直共感も感動も浮かばず途中から倍速で観ていたという

ドロシアが息子を生んだのは40歳。この時代にしてはかなりの高齢出産です。周囲にママ友いなかったのかな?思春期の息子との接し方に迷っても相談できる同年代の友人はいなかったのね

だからといって、頼る人選間違えたんじゃないかと思うのは、母親との関係がうまくいかず愛のないSEXに走るジュリーと、癌の後遺症で妊娠が望めないと告げられ刺激を求めて生きるアビーの二人とも「普通」じゃない生き方をしているから。母親ならまずは安全を求めるんじゃないかな?

尤もドロシア自身が先進的な考え方の持ち主(銀行口座開設や学校を欠席する事への理由付け等のエピソードが出てきます)ということは言えますが。

案の定、ジェイミーは二人に刺激を受けて母の考えの及ばぬ先へと踏み出してしまいます。彼にしてみれば、自分のことは何も話さない母親に対する疑問や苛立ちがあって当然なんですね。結果、不安に駆られて逆に二人に距離を置くよう息子に話しても当然受け入れられませんよね。

ドロシアの、母として息子に自分より充実した幸せな人生を送って欲しいと願う気持ちはわかります。でも息子の方は急に母に突き放されたと感じていたんですね。色々あって落ち着いたところで、どちらも互いを愛し必要としていることを確認した夏とも言えるのかな。

流産防止剤のジエチルスチルベストロールを使用した妊婦の子供に膣腺ガンや子宮形成不全などの女性器障害が発生したというのは初耳でした アビーは発病してそのことを知り母親とうまくいかなくなったようですが

初めはドロシアが下宿人を置いているのだと思って見てたけど、ルームシェアなんですね。アビーとウィリアムが肉体関係になったり、ドロシアとウィリアムが互いに好意を持っていたり、ジェイミーはジュリーを好きだけど、彼女の方は異性として見ることができなかったり・・なんだか色々めんどくさい人間関係についていけない自分がいました。

う~~ん、そもそもどうしてこの作品をレンタルすることにしたんだっけ?予告の作り方に騙された感が残りました。70年代のアメリカってこんなんだったんだ~~ 挿入されていた大統領の演説に対して口々に非難する場面が出てきますが、あの内容の方がよほど真摯で誠実だったと思う私の方が古いのかしらん


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