Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

行ってらっしゃ~い! ただいま~!

2016-04-21 12:47:09 | 言葉

シアトルからの機内で4本も見てしまった映画のひとつは
吉永小百合さんが息子を失った母を演じる「母と暮らせば」。
英語のタイトルは「NAGASAKI: Memories of my son」でした。

もしもたまたま母であるならば
心深くに母の思いが伝わって、時に涙を流すでしょう。

たとえ母ではなくたって母のいない人はいませんから
やはり心深くに届く思いもあるでしょう。

日本語の音声と同時に英語の字幕が出ます。
これがまた作品とは別の意味でなかなか面白いのです。

たとえば「行ってらっしゃい!」という言葉は
ある場面では「See you later!」(またあとで)となり
ある場面では「Take care!」(気を付けて)となり

「ねえ、おばさん」は「Ma’am」(マダム)となり
「女たらし」は「Casanova」(カサノバ)となります。

つくづく翻訳というのは難しいと思います。
言葉が抱く雰囲気までをひっくるめて他の言語に変換するのは無理というものでしょう。

ところで、私たちの日本語には「行ってらっしゃい!」という言葉と共に
「ただいま!」という素敵な言葉があります。

我が家はどこにいても日本式で
どちらかが出かける時には必ず「行ってきます!」「行ってらっしゃい!」
どちらかが帰って来た時には必ず「ただいま!」「お帰りなさい!」
という会話が交わされます。

ただしドアを開けながら夫が言うのは「タダイマア!」
なぜか「ダ」が高くなっています(笑)。

私が「行ってきます!」と言えば返ってくるのは「イッテラッサアイ!」(笑)。
それでもふんわりとした優しさが家の中に漂います。

ある時、親友のイギリス人にたずねてみました。

「ねえ、家に帰った時ってどうするの?
 黙って入るの? それとも何か言うの?」

すると友がしばし沈黙した後に言いました。

「黙って入るのもなんだから、ハイ!とかホーホー!とか何となく何かは言ってはいるけれど、、、、」(笑)

日本語はやっぱりいいです。
「ただいまあ!」「おかえりなさい!」
だけで和やかな空気になりますし

「行ってきます!」「行ってらっしゃい!」
だけで優しい気持ちになります。

ところで、吉永小百合さんが母を
二宮和也さんが亡くなった息子を演じた先の映画ですが
現世に戻ってきた息子が、再び死後の世界に戻って行く時に
母に言う言葉がまた涙を誘います。

「ぼくがこの家に来られんことになっても
 ぼくは母さんと一緒だよ。」

どうぞ良い春の一日をお過ごしくださいね。
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4月20日:ヨークシャープディングって?
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