月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

休むより働いているほうが気分が明るい

2020-08-04 00:55:00 | コロナ禍日記 2020




 

6月11日(木曜日)


 朝8時に起きる。ブランのシリアルに干し柿やレーズンをいれて、牛乳をかける。サラダ。パパさんを駅まで送迎。帰宅後にヨガ、瞑想10分。

 

 きょうはおもしろい発見があった。仕事がはかどらず、いつまで経っても文章がおちつかないので、「仕事場」の位置を転換してみる。陰陽の法則ではないが、山の尾根が望め太陽も存分に入りやすい南の仕事部屋から、いやし効果の高い北側、(寝室)の鏡台をライティングデスクにしてみた。

 すると、半日かかってもまとらない原稿が1日でおしりまですーっと迷いなく書けた。なにもない空間がいかに自分の頭も整理される、というのが実感として理解できる。

 

 夕方。もっとクリーンにしたいと、おもいきり全部屋に掃除機をかけ、拭きまくる。どの部屋にも。いつもより念入りに。そのままお風呂に入りたい心境を我慢して、ふたたび原稿を校正、推敲に。

 

 7時、家の周囲を散歩。白のあじさいが梅雨空に咲いている。たくさん集まると、薄いグリーンにみえて美しかった。いつも、角のところにみえる三角屋根の大きくて赤いレンガの家。人が出入りするのをみたことはないけれど、ヨーロッパの絵本に出てくるような家なのでどんな人が暮らしているのだろうといつも関心を寄せながら、窓辺にうつる洋棚とカーテンの影をみているのである。いいな、かきたてられる家は。わたしが勝手にエミリー(詩人エミリーディキンソンと少女の出会いを描いた作品)の家と、名付けている家。。。







 帰宅して、明日提出原稿を再度、見直して書き上げる。

 

 9時。食事の準備。きょうは豚肉ときゃべつ、万願寺唐辛子などをいれた蒸ししゃぶしゃぶ。めかぶの酢の物。にんじんとタマネギ、トマトのスープ。夕食の支度をしながら水素吸入をして本を読んだ。最近にないゆっくりとした時間だ。

 一人で夕食を食べ、さらに本を読む。

 

10時。パパさんを駅まで迎えに行く。

 痛風で足の甲と膝が相当に痛い様子だ。ロータリーのところへ止めて待っていると、後から邪魔だとばかりにクラクションを鳴らされ、少し移動。足をひきずるように歩いてきたパパさんが、「なんて奴だ」と猛烈に怒っているのだが、誰のことだろうかと思えば、クラクションをブッブッと鳴らしていた後ろにいたおばさんのことであの人はいつもおばさんに対してはふつう以上に厳しすぎるのだ。(誰だって女性はおばさんになるのに)


  見知らぬ他人に、ぷんぷんしている人をみるとおかしくて笑ってしまう。いちいち出会いがしらの人に腹をたてていたのでは、エキサイティングする必要がある時に、立腹できないのではないかしら(なんて笑)

 

 夕食の準備をして、「世界はほしいものにあふれている」をみてからお風呂へ。本の続きを読み、あがってから、12時まで原稿。

12時40分に就寝。

 



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