古いものを演奏する人は、楽譜も様々なタイプのものを読みます。
現代に出版されているものとは全然違うタイプの、原典版と言われる楽譜。
こんな感じ。かの有名なアマリッリ。
現代の五線譜と同じで、たまに音部記号がちょっと
今の楽譜と違うだけなので、慣れればどうってことないのです。
これは私がこの週末に歌うフランスの歌。
うたの下の記号はリュートさんが弾くところです。
作曲家の手書きのものを歌うこともあります。
悪筆の作曲家だと見にくくて「え〜ん」となります。
これは私が好きなラモーのカンタータ。
こりゃ、オブガートのヴァイオリンも大変だよ、という感じ。
よく聞かれる質問なので書いておきますが、チェンバロの部分は
左手しか示されていません。右手は数字のルールに乗っ取って
当時の様式と、あなたのセンスで弾いてね〜という楽譜です。
その時代の楽譜を読むと言うことは、その時代の世界観を知る上で
ものすごーく大切なことかと思います。
これが現在の楽譜に直されると、一気に読みやすいけど
失われるものもあるのです。
さて、中世にもいろんなジャンルがあり、その時代や国で
記譜法が変化します。
ネウマ譜、四角譜、黒色、あるいは白色定量記譜法…。
感覚で読むけど知識はゼロの私。これ、なんとかしたいな…。
と言うことで、また中世音楽講座の季節がやってきます。
これは何拍伸ばす音符で云々..言う理論じゃなくて
実際に歌いながら教えてもらえるので楽しいですよ。
確かに知識だけあっても、歌えないのではつまらないものね。
キャンセルなど若干変動もあり
グレゴリオ聖歌はあと3席。モンセラートの朱い本はあと6席あります。
ぜひご参加くださいね。詳しくは講座案内で。