
昨日のことですが
taroさん、
ishiiさん、
UNICRONさんといった面々で
「趣味の獄道」のvinvan先生のお宅に訪問してきました。コウジロウさんにお誘いいただいたんですが当のご本人は具合が悪くなったそうで、さぞ残念だったことですよう。私は子供のイベントの都合で、ちょっと遅れて参加させていただきました。
写真ではいろいろなところで拝見したことのあるウェスタン・エレクトリックを中心としたモノラルレコードシステムから拝聴させていただきました。そこでまあどうぞと、差し出されたのは伊佐大泉25度を陶器のコップにたんまり。事前にコウジロウさんからノンベイが行きますとの情報が入っていたようで嬉しいもてなしです。
んん、旨い。いつもは泡盛水割り派ですが、陶器のコップの柔らかな口当たりとあいまって、なんとも心地いい。
ちなみにこの後数杯この焼酎を頂いたあと、泡盛菊之露VIPゴールド四号瓶をキンキンに冷やしたものから、銘柄失念のウォッカ迄、たんまり美酒を頂きました。菊之露は我が家では5年古酒一升瓶を水割りで頂いてますが、8年ものはさらに風味が増して、思わず溜め息、ふぅ。二階から三階のリスニングルームへ上る階段の一段一段には焼酎の一升瓶が貯蔵されていていて、一本一本眺めて行きたい気分です。良いですね。まあ、お酒を飲みに行っただけでは無いので酒のことはこの程度。
さらに横道ですが写真はありませんが、テーブルがまたいい感じ。舟板に使われていた年季のある板を天板に使いリメイクされたテーブルに西洋アンティークのランプ、さらに壁面には絵画の数々。なんともいえずいい感じです。オーディオ、音楽ってやはり生活の一部になってこそ初めていい音を醸し出すのでしょうね。
ピュアーオーディオといいながらピュアーになりすぎて音だけを隈取してしまっても、魅力ある音になるかといえば、そうは問屋がおろさない。
うまみ成分がグルタミン酸ナトリウムだからといってそれだけを抽出して水に振り掛けて飲むのに近いことかもしれません。
ここのアナログシステムにかけられたオリジナル盤から出てくるのは単に音楽ではなく、まさにその当時の空気そのものでした。オーディオを中心とした生活芸術…芸術という言葉が陳腐すぎかもしれません。やはり趣味というのが、美しい言葉。

次に焼酎階段を上ってアバンギャルドの現代オーディオシステムではlisa ekdahlのプレス違いの”cry me a river”から始まっていろんなアーティストの”cry me a river”各種で現代録音や新しいアナログの数々。その他のシステムでも感じたことですが、基本的にソフトに準じた無理の無い再生で、それぞれのありのままをググっと引き出されているように感じました。

三階のシステムではレコードのカッティングマシーン2台がターンテーブルとして使われいますが、この入手の経路など伺うにつれ、こうしたモノ達の方がvinvan先生のところで使われることを求めて集まってきているしました。
よく、お金は寂しがり屋で、自分を大切にしてくて集まっているところに集まるといわれますが、オーディオ機器や音楽ソフトにも同じようなことがいえるのかなぁと妙なことを考えていました。
うちにはあんまし集まってもらうと困るのでなんて…、そう思っているのであんまし集まらないのでしょうかね。

ちなみに予想外に私を惹きつけたのが4340のシステム。普段自分が聴いている音を眺めるよう様な方向とは真逆のシステムですが、やはりこうしたアツーイ音のシャワーを時に浴びるのは心地いいものです。

館中、いろいろ目や耳を惹きつけるものが多すぎてすっかり長居し過ぎてしまいました。オーディオって階級の無い無差別級の趣味だと再確認。自分の生活の中でできうる限りのオーディオをする。そんな姿勢にいろいろと感銘を受けました。
貴重な体験に加えて、もてなしの数々、誠にありがとうございました。
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