![]() | シュガーな俺 (新潮文庫) |
平山 瑞穂 | |
新潮社 |
シュガーな俺には糖尿病のオレと甘ちゃんなオレがかけてある。
30代で糖尿病を宣告された作者本人の実体験に基づく小説らしい。
主人公がサラリーマンと小説家の二足のわらじもおんなじ。
一病息災と気付くまでの七転八倒というか、
病名を告げらてガーンと頭を一発殴られた状態から、
なんとか治りたい一心の努力から、努力が結果に結び付かない捨て鉢から
ひとメニューぐるりと回って落ち着くところへ落ち着くまでのストーリー。
病気を落ち着かせるのは
糖尿病食と適宜な運動の継続とわかちゃいるけど継続困難。分かる。わかる。
高齢になるに連れてメジャーになるこの病気。
私も今のところは大丈夫だけれども、他人事ではない。
生活習慣病でもあるけれど、
生まれ持った資質も大いに関係ある病気らしい。
作者は若い。同年齢設定の主人公も若い。
病気ににたいしても生活全般処理に対する元気も微妙に下降気味な私。
ほどほどの管理も適当なところへ落ち着くあたりに甚く同調出来る。
私よりもっともっと年上の80歳90歳の人の栄養管理や服薬管理、受診にまで
介護サービスの提供責任者から、
「あれでいいのか?」と良く問われる立場。
「本人がそれでその高齢まできてそれで良いのなら良いんでないの?」
と思うんで、まぁまぁ~そのなんで…と毎度煮え切らないお茶濁し。
作者年齢より歳喰ってますんで、そのあたりチトた高みの見物気分はぬぐえない。
たぶん、普通に生きて残されている時間によって事の重要性の捉え方も違うらしい。
会社へ行って、糖尿病食をきちんと作って、自己実現には不可欠な小説書きも止めない、一時フル回転の主人公を
若い時は私もそんなだった事があったなぁ~と遠い目で懐かしんでしまった。
ほんと、何をしても今はかなりスピードダウンだし、気力も体力も継続してくれない。
もっともっと落ちるのか?などと、思いはストーリーからは逸れて現実へと彷徨い出てしまう。
健康維持のために生きるのか?
生きるために健康でありたいのか?
なかなか含蓄ある小説。
ちょっと現実から離れたい時にはおススメできないけど。
これを読んだ後、健康のために散歩に出たのでありました。
だって、高血圧も骨粗鬆症も喘息もみんな『歩きましょう』と医師からのアドバイス。
もちろん、今度はウエストポーチからケータイが転がり落ちない工夫をして。

最近の機種は金銭の支払いまでできるそうですから
なくされませんね。
ところで私は、生きるために健康でありたい派です。
健康=お金の節約+苦しみの半減かな?
>苦しみの半減かな
そうですね。そうでなくては病院へは行きませんね。なかなかシャキッと治らない病気も多いし、この糖尿病もそうですが自助努力を求められることも多く、甘ちゃんな私としては、身につまされる小説でもありました。