キャリコンまっちゃんのホッとひと息

キャリアコンサルティングの合間にホッとひと息。
その日に感じたことや起きた出来事などを
日記形式でつぶやきます。

傾聴のスキルについて(Part2)

2005年06月09日 | キャリアコンサルティング
 皆さま、こんにちは!本当に暑くなってきました。
 しかも昨夜は、日本中がサッカーでヒートアップしたためか、
 私の暮らす町、岐阜県でも夜にもかかわらず気温が2~3度ほど
上昇したそうです。(ホンマでっかあ?)

 だけど、日本チームの勝利は感動しましたね。
 かつて、以前のブログで、私が鹿島アントラーズファンであることはお伝えしましたが、
その鹿島出身の柳沢が先制弾を決めたことが何よりも嬉しかったですね。
 これまであまりよい評価がなかっただけに、喜びもひとしおです。

 来年のドイツワールドカップでも頑張ってほしいものです。ニッポン チャチャチャ!


 さて、サッカーの話はこれくらいにしておきまして、さっそく今日のテーマに入りましょう。

 今回は、前回に引き続き「傾聴について」コメントしたいと思います。

 前回は、主に「反射」についてご説明しましたが、今回は「受容」についてご説明したいと思います。

 「受容」とは、なんぞや?
 それは、「相手を気持ちをストレートに受け入れていくこと」だと思います。
 心理学者 交流分析のエリック・バーン氏風にいうなら、「交差的交流や裏面的交流(ゲーム)
ではなく、相補的交流を行うこと」ということです。
 
 んっ?よくわかりませんか?やっぱり、よくわかりませんよね。失礼いたしました。
 それではもう少し、わかりやすくご説明しましょう。


 私たちはうまれながらにしてストロークなしでは生きていけない。」

 これは、アメリカの心理学者であるエリック・バーン氏の言葉です。
 ストロークとは心理学用語で相手の心に対して、認め、励ます、何らかの言葉や行動のことです。

「よくがんばったね。」「その調子、その調子」「今日ばおりこうさんだったね、偉い」といった
 誉め言葉、、それに握手や肩をポンとたたいて労をねぎらうのも、タッチストロークに当たるわけです。

 エリック・バーン氏は人間の体には栄養素が必要であるように、心にも栄養素がなくては生きられないと、ストロークの大切さを説いたのです。

 いわゆる、心のビタミンに相当するビタミン「愛」なのです。
 エリック・バーン氏は、子供に対してストロークを十分与えていない母親は、
 母親自身もストローク飢餓に陥っていることが原因していると分析しています。


 つまり、例をあげて説明しましょう。

 まず始めに、ある幸せな家庭を想像してみてください。
 そこには、夫婦と小学生の子供1人の3人家族だと仮定しますね。

 ある日、子供が学校から帰ってくるなり、顔を紅潮させながら真っ先に母親の元に
やってきてこう言いました。

 「おかあさん!ぼく、今日のテストで75点だったよ!」

 皆さんは、このお子さんを見てどう応えますか?

 1.すっごいじゃん!○○君、本当に頑張ったんだね!偉いね!
 2.なにやってんの!そんな点数で喜んでいちゃ駄目じゃないの!
   もっと好成績をとるようにしなさい!

 3.あっ、そうなの。お母さん、今忙しいから後にして。

 
 先ほどの、相補的交流、交差的交流、裏面的交流でいいますと、1番は、相補的交流です。
 これが、相手との正しいストロークとなります。
 つまり、子供が誉めてほしいイベントがあった時に、そのタイミングに合わせて誉めてあげる
 こと、です。

 これが、「受容」そして「承認」です。
 子供に限らず我々は、誉められるととても嬉しいものですね。
 特に子供の場合なら、このように誉めることによって、ドンドン成績が伸びていく
 可能性が高まるのではないでしょうか。

 2は、裏面的交流(ゲーム)となります。
 これは、母親自身が、子供をあえて誉めようとせず、叱咤激励のつもりで行うケースも場合によっては
 含まれるかもしれません。

 しかし、このようなケースに遭遇した子供が、今後どのような子供に成長するかは私には疑問で
なりません。
 それは、この子供が今後どのような気持ちで勉強していくのかが、見えにくい部分があるからです。
 
 また、嬉しいときに素直に喜び、悲しいときに悲しさを表現できる人間のほうが、少なくとも私には
魅力的な人だと思うからです。


 そして3番ですが、これは交差的交流にあたります。
 これは、お互いの重いがバツ印のようにクロスするようなイメージでしょうか。
 お互いの気持ちが交差してしまい、正しいストロークができないことです。

 
 この場合も、もしこの子供が、母親の喜ぶ顔が見たくて学校から一目散に帰ってきた
 のだとしたら、どうでしょうか。

 また後からテストの点を話そうと思うかどうかは不明ですが、タレントのGacktのような
 ちょっとクールな性格の子供になってしまうような気がします。
 何を考えているのかわからないというのでしょうか…。


 子供の例を出しましたが、「受容」とは、相手が目の前にいる時に、受け入れる行為のことです。
 誉め言葉を使えばより素晴らしいですが、誉め言葉を使わない場合でも、受容できることはあります。


 会社で部下がなにやら自分に不平不満を話してきたときでも、
「そうか、君はこういうことを言いたいんだね。なるほど、君の気持ちはよくわかるよ」
 と、本当に丁寧な応対をするだけで、不満を話してきた部下も多少の気持ちが救われるかも
 しれませんね。

 どうか、皆さんも一度学校や職場、家庭などで「受容」のスキルを一度行ってみてください。
 きっと、相手の反応が違ってきますよ。


 それでは今日はこれくらいにします。それでは失礼いたします。 
コメント
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