細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

見直すこと

2022-04-27 05:59:41 | 人生論

あまり他人のことは批判、非難しないように、特に個人のことはそうしないように、と思っていますので、あくまで一般論として。

人間はもちろん自分自身の考えというのを持って生きているわけですが、その考えや、考え方も、生まれてからの教育や周囲からの影響を受けて出来上がってきているわけです。そして、もちろん自分自身ではそれらが正しい、と思っている人がほとんどかと思います。

私自身も、家庭や教育、周囲からの様々な影響で自分自身の考え、考え方を構築してきました。私は自分自身を比較的柔軟なタイプと思っており、一つの考え方に固執することもありませんし、間違っていたら間違っていたと認めます。考え方を改めたことも何度もあります。

書物、動画、ラジオ、直接の教えなどを通じていろんな方の影響を受けてきましたが、近年では、武田邦彦先生の考え方からも多くを学ばせていただいています。書物、ネットの番組、音声でのブログなど、様々な媒体で情報発信しておられるので、ご興味のある方はぜひどうぞ。武田邦彦の「ホントの話」というネットの番組がお薦めです。

コロナ、ワクチン、あまりにも長引くデフレ、エネルギー問題、ウクライナのこと、などなど、世の中には「正しい」情報を入手するのが必ずしも容易でない重要な問題が山ほどあります。

いつまで毎年数兆円以上(毎年、ですよ!)も、温暖化対策なるものに注ぎ続けるのか。もっと大切な投資すべき事項が山ほどある課題先進国なのに。過去もずっと数兆円以上(毎年)注ぎ続けてきましたが、何か変化があったのでしょうか?様々な国に追い越されて行っていますが、その状況を反省しないのでしょうか?

現実を直視し、おかしいな、と思ったら見直すことが大事です。考えや考え方に間違いがあるかもしれない、と思うことが大事かと思います。

ある土木分野の大先生は、「芸者と学者はお呼びがかからなくなったらおしまい」と冗談めかしておっしゃいました。

学生に人気があるから良い、などとは言いませんが、教員が学生から人気がない、ということは何らかの問題がある、ということです。大学や大学院の研究活動は、理系の場合は教員(研究者)、学生が連携して(外部の共同研究者も参画することも多々ある)行うことが多いですが、教員がひとりよがりになっていないか。学生は教員の小間使い、ではありません。教員がそう思っていないつもりでも、学生や子どもたち、というのは敏感です。学生にとっては、大事なのは自分です。教員がどれだけ力を入れている研究であろうと、学生にとっては教員の研究などどうでもよいのです。所詮、他人ですからね。自分が成長できる環境を求めて大学や大学院で学んでいるのです。

子どもたちも残酷です。つまらない授業であれば誰も聞きません。私も何度も小中学校で防災授業などをやっていますが、特に小学校では最大級のエネルギーで臨むようにしてきました。

とにかくどんな事象についても、現実をよく観察することが重要かと思います。おかしければ、見直す勇気や、柔軟性を持つこと。

頑なであること、頑固であることもよい場合もあるとは思いますが、これだけ変化の激しい時代においては、害になることも多々あるように思います。

自戒もこめて、書いておきました。


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