北島康介選手を育てた平井伯昌コーチの「突破論」を以前に読んでとても勉強になりましたが,「ティーチング」と「コーチング」という異なる指導があることもその本で知りました。世の中では常識のようですが。
コーチングの方が心,精神の指導であり,指導を受ける側の気持ちや性格も熟知していないとできません。ティーチングは,私の理解ではより技術的。
昨年度,鞆の浦の研究を行った赤間君に対しては,私はほとんどの指導がコーチングでした。彼が行き詰まったときや,悩んでいるときの,突破するための考え方を提示してあげる。技術的な面で多少はアドバイスしたこともあるかと思いますが,ほとんど記憶にありません。
大学の研究にはいろいろとありますが,私がコーチングするだけでかなりのレベルに到達する研究もあれば,一所懸命にティーチングしないといけないものももちろんあります。
ティーチングは厳しくなりがち。平井コーチの指導も,非常に厳しいようです。一方で,生徒が行き詰まったときは本当に寄り添って,性格も熟知した上で解きほぐしてあげるそうです。
教師として,私もまだまだ未熟ですが,ティーチングとコーチングがある,と知っているだけで,自らの指導力の向上には役立つと感じています。
近年は,私は自分自身をコーチングしています。どのような考え方をすべきか。業務が山ほどあって時間が足りないときに,どのようにその一日を過ごすべきか,常に一歩引いて冷静な自分がいて,実際に動く自身をコーチングしてくれます。
今朝,通勤で歩いているときに,一方の私が,別の私をコーチングしているのを明確に意識できました。コーチの私,ありがとう。
明日はGW後半の連休前の最終日です。講義も3つありますが,私にとっては大事な一日ですので,今夜から明日にかけて大事に時間を重ねたいと思います。
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