細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

答えを出そうとすること

2007-10-02 20:48:49 | 職場のこと
人の打ち合わせの仕方を見ていると分かることですが、
常に「判断」を下そうとする人と、そうでない人がいます。

「判断」を下す、ということはある問題に対して「答え」を出す、ということです。

基本的には打ち合わせというのは、何か決めごとをするためにやるのが普通で、ただの井戸端会議ではないと思います。そうすると、答えを出そうという気で打ち合わせしているのか、そうでないかで、まず打ち合わせ時間が全く異なります。私は、瞬時に判断するように心がけているので、もしくは事前に自分なりの答えを用意して打ち合わせに臨むので、打ち合わせ時間は短くなります。

JRの石橋さんからは、技術者はなるべく早く、その時点で最適な答えを出すことが必要な能力である、と教えられました。1日待って90%の答えを出すよりも、今すぐ60%の精度の答えを出す方が大事である。災害復旧のときに1日待っている余裕はないのです。現場は至急の答えを待っているので。

また、岡村甫先生からは、「私が二つの選択肢でどちらにしようか非常に迷う場合は、その二つに大して差がない、ということを意味している。だから、決断に時間はかけない。どちらでもよいので。」という意味のことを教わりました。

他にもいろいろ教わっていますが、とにかく答えを出そうとしない打ち合わせは、極論すると時間の無駄。そんなことをやっている暇はありません。

指導者は、瞬時にその時点でベターな判断を求められます。瞬時の判断で、大きな過ちはしてはいけないので、判断能力、見識の向上が求められるのです。

ちなみに今日の研究室のスタッフミーティングは90分かかりましたが、私からすると、45分で終わるべき内容です。意識のすり合わせという目的もあるので、90分でも実りは多いと思いますが、その分、18:00までに仕事を終わらせないと娘のお迎えに間に合わない私にとっては、仕事時間が食われることになります。


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