細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

新年度

2014-05-15 23:28:35 | 職場のこと

4月に新年度が始まったわけですが、もちろん今年度は特殊な環境で生活しております。

学期が始まると、講義が始まり、それはもちろん負担ではあるのですが、本業中の本業であり心身が引き締まります。今学期は私は講義は担当しませんので、まずその点が大きく違います。

研究室の学生たちの研究テーマの調整も後半に入っており、もうそろそろ研究テーマが定まります。昨年度、今年度と私たちの研究室を希望する学生が少なく、私のフランス渡航が関係しているのかもしれませんし、何の関係も無いのかもしれません。さらに、今年度は、研究室の中でも私の研究テーマの希望が相対的に少ないようで、いよいよ潮時?かもしれませんね(笑)。

とは言え、修士2年生を6名も抱えていますので、冷静に考えると修士1年生や学部4年生の指導学生は少ない方がよいのかもしれません。年度後半が火の車になるのは目に見えていますので。

というわけで、研究テーマの確定はもうちょっと先になるかもしれませんが、椿先生と比べて私の方が4年生5名のうちの指導学生が少なそう、ということは希望してくれている2名の指導をすることはほぼ確定、ということで早速研究指導を開始しました。多くの学生を抱えて自由放任にするよりも、たまには(久しぶりに)少数をしっかりと育成するというやり方も味わってみようと思います。学生にはどちらがよいでしょうか、ね。

Facebookには何度か紹介しましたが、大石久和さん(元国土交通省技監)の中公新書「国土と日本人」を読了しました。大変な良著で、信頼できる良質のデータに基づく深い考察と、世代としての反省、そして将来に向かっての勇気のある提言がなされており、読了後に力がみなぎってきました。

今年度、私と防災の研究に取り組むのは4年生1人だけになりそうですが、彼にもさっそく読むように指示し、一週間後にこの本の内容についてスカイプでディスカッションすることにしました。

今夜から奥さんが5泊の出張に出かけますので、子どもたち二人と今夜から過ごすわけですが、すでに今夜の夕食で6夜連続、私が夕食を作っています。お弁当も結構作っていますので、家庭での役割は大車輪?ですね。6食のうち魚と有機野菜の本格グリル(オーブン)を3回含んでますので、健康にもかなり良いおいしいディナーです。

しかも、自宅のWifiが全く使えない状況に陥ってしまっており、自宅ではネットを使った仕事ができません(そのうち修理してもらうと思いますが)。その状況を逆手に取って、明日金曜日の夜から3泊で南仏へ子どもたちと三人で行くことにしました。すでに飛行機、レンタカー、ホテルの手配は完了しており、主目的はミディ運河とミヨー高架橋の視察です。ミディ運河の源らしいサン・フェレオル湖へのアタックも考えています。湖のほとりに、ミディ運河についての博物館があるようなので、何とか訪れたいと願っています。

今日はオフィスで一日仕事をしましたが、朝9時に到着して、3つのスカイプ研究ミーティングをこなし、震災報告書の編集作業をしているうちにほぼ休憩なしで17時近くになってしまいました。震災報告書の取りまとめ作業は思った通りかなり時間がかかっていますが、覚悟していたことなので、終わるまで根気よく頑張ります。今日は、MSP明朝にすべきと思い込んで、わざわざMS明朝から修正したら、実はMS明朝で統一すべきだったと知って、さすがにため息が出ましたが、一部の原稿についてやり直しました。これもメンタルトレーニングだと思い、黙々と作業します。

私の両親の来仏、私自身の長期出張(オランダ、日本、ノルウェー)が近づいており、またすぐに激動の期間に突入しそうですが、すべての時間を大事に過ごしていきたいと思います。

やや風変わりな年度初めですが、もちろん今年度も全力で参ります。