細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

研究室の運営

2012-09-04 17:44:08 | 職場のこと

私が今の職場に赴任してからもうすぐ丸9年になります。あっと言う間のようでもあり,いろんなことが詰まった密度の濃い9年であったように思います。

最初,私が赴任した直後は,研究室の活動の全体を把握することもそれほど難しいことではなく,教員3名の社会的な活動を全て合わせても大した量・質ではなかったと思われます。よって,どうやって全体のパフォーマンスを向上させていくか,考えやすかったとも言えます。

今は,質はともかく,研究室の全員で行っている活動の全貌を把握することは,私でも容易ではありません。9年間の投資で,実験設備や数値解析等のツールも格段に増え,教員3名の社会的な活動の量も圧倒的に増え,自分自身の活動だけでも相当な量に至っていると思います。

このような状況でも,当然に研究室の活動をマネジメントしていかなくてはなりません。自分自身にできることは限られている。

基本は,得意な人,できる人,やるべき人に任せることに尽きると思います。その代り,自分自身でないとできないことをしっかりやる。

メンバーの入替えの激しい組織ですから,すべてのパフォーマンスを維持することは考えない。部分的にパフォーマンスが落ちても気にしない。もちろん,事前にそれなりの対処をできるのであればするべきですが,まあ全体的に上向きのベクトルであれば良し,とするぐらいの鷹揚な気持ちでいるくらいでちょうどよいと私は思っています。

元々,大したことができる人間ではないので,私のマネジメントはこのようなやり方になります。でも,それを長所と捉えれば,私のやり方で組織が一色に染まるのではなく,構成員の真の長所を生かした成果が生まれる可能性がある,ということになります。そうありたい。

そもそも,研究室なんて,人が入れ替わることが当たり前の組織であり,教員の入れ替わりだっていつ起こるか分からないような流動的な組織です。だからこそ,一年一年,そこに集えることそのものが喜びであり,そのときのメンバーで全力で日常にチャレンジすることを楽しむべきであると思います。そう思える構成員が増えれば増えるほど,研究室の活動の質が上がっていくでしょう。 

今年度もまだまだ種まきの段階ではありますが, 年度の後半はきっと充実することでしょう。


2012-09-04 09:00:10 | 家族のこと

昨日は,子供たち2人をお迎えに行った後,食事をして,家まで歩いて帰りました。我が家は川沿いにあるので,最後,川の土手を歩いて帰りました。日曜日の夕方に,子供たちと同じ土手に虫取りに行って,コオロギやバッタを捕まえました。そのときは雨上がりだったので虫の数は少なかったです。コオロギだけ虫かごに入れて持って帰って,夜は子供部屋でコオロギの鳴き声が響いていました。

昨夜は,そのコオロギたちのために草を取ってやろうと子供たちが思っていたらしいのですが,日曜日よりもはるかに虫の数が多く,バッタも簡単に手づかみで捕まえられました。3匹ほど大きなショウリョウバッタ(2匹は茶色)を捕まえて,そのまま長女が手で持って家に帰りました。エレベータの中でおばさんが気持ち悪がってました。

夜の河原は虫の音が響き渡っていました。

大都会に住んでいますが,川沿いということもあり,子供たちには恵まれた環境だなと改めて思いました。私は幼少期,生き物にたくさん触れて育ちましたが,やはり虫の音を幼少期に聴いたことがあるかどうかは,その後に大きく影響すると思えて仕方ありません。

この夏は,子供たちと一緒に,ザリガニ,ゴマダラカミキリ,バッタ,コオロギ,セミ,セミの幼虫の羽化,カエル,などなど多くの生き物と触れ合いました。以前は虫がやや苦手だった長女も,平気で虫を捕まえてつかんでいます。

コオロギは結局子供部屋で二晩過ごしました。初日はキュウリを,昨夜はナシをあげました。虫かごで長生きさせることはできないので,今朝,早起きして一緒にすべての虫を逃がしましたが,コオロギが一匹,息絶えていました。やはり自然のものは自然で暮らすのが一番です。コオロギの死からも学んでほしいと思います。

今年やり残したことで,長女とやりたいね,と話しているのは,ツクツクホウシの羽化を見ることです。