細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

イギリス見学会を終えて

2012-09-18 10:33:12 | 教育のこと

今回は大変な見学会でした。

昨年,2011年の秋頃の教員懇親会での思い付きから始まり,年末の予算申請を中村先生が作成され,採択されて4月からは見学会の準備を少しずつ始めました。6月には参加希望者の選抜作業を行い,英語でのプレゼンも審査したりしました。メンバーが決まってからは,打ち合わせを何度も行い,学生たちが中心になって計画を作り上げていきました。

ロンドン,サザンプトン,ブリストル,バーミンガム,アイアンブリッジ,ロンドン,ケンブリッジなど,非常に移動が多く,公共交通と,貸切バスなどを駆使して,学生たちがよく段取りをしてくれました。幾多の計画変更も現地でありましたが,柔軟に対応してくれ,素晴らしいと思いました。

見学した中身については,すべてではないですが,ブログにも書いたので,またFacebookにもたくさん写真をアップしておいたので,それらを見ていただくことにします。また,このようなアクティブな活動を,受験生や一般の方々にもきちんと見ていただけるよう,教室の広報活動にも責任を感じて,実行していきたいと思います。

このような見学会は,一言で言うと「遊び」です。もしくは日本のはやり言葉で言うと,「無駄」なことです。無駄の削減,合理化,事業仕分け,の行きつく先はどのような未来でしょうか。

私の出身学科のある教授は,卒業式後の謝恩会で「稽古の貯金を大切にしろ」とおっしゃいました。一見無駄に見える余裕,蓄えたエネルギー,感性,能力が大事なのです。そうでないと,激流の中で疲弊します。また,別の教授は,「後々振り返って,エピソードになるような経験を積み重ねろ」とおっしゃいました。波乱万丈であってこそ人生です。

私も,7月末から,タンザニア,被災地,石垣島,山口,札幌,長崎,名古屋,イギリス,と飛び回ってきました。これで一段落,と言いたいところですが,今週末には鞆の浦へ2泊3日の出張です。主役ではないですが,いろんな方の思いが詰まったビッグプロジェクトからいろいろと学ばせていただきます。そして,今後も含めて,私が何か一つでも貢献できることがあれば,したいと思っています。その一つは、鞆の浦の小学校での防災教育です。主役の赤間君と連携して、今後につながる小学校での授業にチャレンジしてみたいと思っています。

昨年は,年末ごろから3ヶ月程度,全く休みなしで働きました。年始も休日も,家族との時間も大切にしますが,空いた時間で仕事を頑張りました。今年もきっとそうなることでしょう。当然,その先も,何年先も元気で頑張らなくてはならない。精神的な余裕,一級のものに触れてこそ得られる豊かな気持ち,多少のことは笑い飛ばせる度量,これらが必要です。

さあ,激務間違いなしの後半戦がいよいよ始まります。これからの半年で,またいろんなことを経験できるでしょう。楽しみです。