細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

教育者

2011-01-15 16:28:01 | 教育のこと

宮本輝の本にどっぷりつかっているのは何度も日記に書いていますが、ますますどっぷりです。

流転の海(宮本輝のライフワーク)シリーズの第4巻に入り、完全に魅力にとりつかれてしまいました。第4巻の最後に、児玉清さんとの対談が載っており、それも面白かったです。

児玉さんは、宮本さんの小説には人生の真実が書かれており、良いこと、悪いことをこういう本を通して学ばなければならない、と話してます。こういう本を通してでないと学ぶことができない、と児玉さんは言います。読者は宮本輝のその辺りの見識に信頼を持っており、だからこれほど読まれるのだとも。

児玉さんは短大(教育を志す人たちの)で講演したときに、「教育を志す人は宮本輝を読め」と言ったそうです。人生の酸いも甘いも知り、良いことと悪いことをきちんと子供や学生に説得力を持って言える人間でないと、教育という神聖な行為を行ってはいけない、と私も思います。

教える人間が偏った見方しかできないと、教わる子供たちへの害悪が非常に大きすぎる。

現在、第5巻まで出ていますので、そこまでは一気に読んでしまうと思います。その次は、ドストエフスキーに行くと思います。宮本輝の他の秀作も読むと思います。平家物語が止まったまま。今年は、人間力の幅(器?)をさらに大きくしたいな、と思ってます。


親孝行?

2011-01-15 14:01:51 | 人生論

私の日記は多くの方々に見られていますが、学生のころから通算するともう15年くらい続けていることなので(中断した時期もありましたが)、見られているという感覚はもはやなく、ごく自然な情報発信のツールとして自身に不可欠なものとなっています。

読者の中には私の親(特に母親)もいるわけでして、この記事も見ていることかと思います。

昨夜、母親と電話で話したのですが、その最後に私の日記の話になり、「まずい親子丼」の記事について、老婆心から「ああいう記事はやめといた方がいいんじゃないの?」といつものアドバイス。私が日記に何かを批判するようなことを書くと、ほぼ必ずそのようなアドバイスが来ます。世の中は嫉妬や足の引っ張り合いばかりで、いつ足をすくわれるかわからないので気をつけなさい、というアドバイスです。

昨夜はその電話のあと、東大から電車で帰りましたが、酔っ払っていたので自分の日記をiPHONEで見ながら帰っていました。まあ書きたい放題書いてますね。親からすると、息子が考えていることを簡単にいつでも見れるわけですし、私は家族や親族のこともとても大切にして生きているつもりなので、親孝行しとるのお、と笑いながら日記を読んでました。

私にとっては、家族も、学生たちも、職場の同僚も、私の教え子たちも、一緒に仕事をしていく仲間や友達も、みんな大切です。大切な方々が私の日記を見てくれていると思います。それはとても貴重なことで、一緒にポジティブに歩んでいくときに、お互いを理解することからすべてが始まるので、その基礎を日々固める役割を、この日記は果たしています。

私の性格からして、この日記は死ぬまで続けるように思いますが、どういう形で終わるのでしょうか。子供たちもいずれ読むと思いますが、子育てのころの日記を読んで、何か感じてくれたりすることもあるかしら。