細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

影響の輪に専念すること

2011-01-16 08:59:08 | 研究のこと
私の研究室のような小組織でも、多くの外部の方々とも連携しながら、社会活動の一部を形成しています。共同研究も多く実施していますし、学会の各種委員会などでも活動していますし、スタッフもそれぞれの仕事を遂行しながら家庭での役割も持っています。

小さい割には影響力も結構大きいことは自覚しておりまして、ビジョンを描きながら前進し、研究室の総力を少しずつでも成長させていかないと、少なくとも私の存在価値はありません。

当然に時間は限られています。限られた時間、体力の中で研究室の活動、私自身の活動をうまく推進していくためには、本当の肝に集中するしかありません。肝から外れたところに気を取られたり、時間を割き始めたとたんに、微妙なバランスを保っていたものが崩壊していきます。まずもって、自分自身が火の車になり、組織は制御を失います。

肝とは何かというと、研究と教育、自身へ投資する時間。私の場合は特に、研究と自身への投資(勉強、読書、種々のテコ入れ)です。そうすることで教育のクオリティが上がります。

これらの肝をしっかりしておくことで、例えば学会の研究委員会の活動はスムーズに回ります。日常的にやっている研究の成果に基づいて対外的な学会活動に対応できるように、研究テーマの設定や、対外的な委員会での役割を戦略的に設定、選定しています。

これらは7つの習慣にも書かれていることで、自分を中心とする「関心の輪」と「影響の輪」があり、大多数の人は「関心の輪」にばかり注力し、すなわち人任せ、ゴシップ、羨望、嫉妬、人の批判、ばかりになり、自分自身がやるべき「影響の輪」がおろそかになる。一方、主体的に動く人は自分自身の影響力が及ぶ「影響の輪」に注力し、結果を残し、影響の輪を広げていく。

ポイントは、影響の輪に注力することによって、影響の輪が広がり、結果として大きな仕事ができるようになる、ということです。だから徹底して、研究、自己投資(第7の習慣「刀を研ぐ」)、教育への専念です。