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細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

幸せな時間

2013-12-29 19:47:58 | フランスのこと

12月29日。もう年末ですが、この数日、とても幸せな時間を過ごしています。

日本にいたときに最も欲しかったものは何かと言われると、「時間」だと思います。もちろん、今年度の前半の半年の日々は最大限に充実していたとは思いますが、とにかく追い立てられていた状況でした。読書は大好きですが、9月末までの読書量は激減し、読みたい本だけが溜まっていく状況にありました。いろいろと勉強しなくてはならないこともあるのは自覚していましたが、そのための時間も創り出せず、執筆すべき論文も溜まっていく一方でした。

フランスでの時間は、自分が好き勝手に使えるわけではなく、健全な家族生活を営むために私がやるべきことも相当にあります。しかし、家族があってこその私だし、家族のための時間が無駄、とも全く思いません。ですが、私が心底満足するためには、研究者・教育者としての自身が少しでも向上するために、貴重な時間を有効に使えていると実感することが不可欠です。多くの方々に支えられて実現している時間だからです。

26日に日本からの船便がようやく届き、多くの書籍も届きました。また、日本の研究室から送ってもらった新規購入の書籍や、専門書等もほぼ同時に届き、書棚に整理しました。

読みたい本があまりにもたくさんあり、しかもそれを読む時間が与えられている。生まれて初めての経験と言ってもよいかもしれません。学生時代には残念ながら能力不足のため、これほど読みたい本がありませんでした。これが幸せな時間である理由の一つ。

もう一つは、現在の論文執筆が非常に楽しいこと。自身初めての、建設マネジメント分野の論文集に投稿予定で、「施工状況把握チェックシートによるコンクリート構造物の品質向上と協働関係の構築」というタイトルで執筆しています。年末年始の休暇なのですが、連名者とも頻繁にやりとりしながら、私がドライビングフォースになって執筆が進んでいます。

この論文の4章を先ほど書き終えましたが、「施工状況把握におけるチェックシートを活用した監督員の役割」(仮題)という章タイトルで、施工状況把握チェックシートの効果を示す概念図も作成しました。また、このシートによる協働的な対話の事例も複数記載しました。フィロソフィーに溢れた原稿になりそうです。

ジャーナル論文を書いていて心底楽しい、と思えているのは今回が初めてです。これが幸せな時間である理由の二つ目です。

解説文等を楽しく書いたことはありますが、締切りの無いジャーナル論文の原稿を暇を惜しんで楽しみながら書いた経験は私にはありません。連名者に早く読んでほしくて、楽しく書いています。

コンクリートの論文ももちろん楽しくないわけではないのですが、フィロソフィーをふんだんに論じるというよりは、技術的に細部を詰めていく作業が苦行に近く、心から楽しいという感覚ではありません。もちろんコンクリートの技術も非常に重要で、この苦行のプロセスを通じて自身の多くの能力が鍛えられることは十分に認識しています。

この辺りにも、私が今後どのような方向性に進むべきかが表れているように感じます。

この週末に、仕事に集中させてもらえる家族に感謝していますが、家族とのコミュニケーションも十分にとっています。昨日は家族でMonopolyのボードゲームをやったし、次女に乞われて日本から届いた絵本をたくさん読んであげました。

昨夜、寝る前に、次女が「パパと寝たい。絵本読んでもらう。」と言って、ママや長女と一緒にいたベッドから移動してきました。イソップの小話をたくさん読んであげて寝ました。日本にいたときに、次女が私だけと寝たい、と言った記憶はなく、とてもうれしく思いました。

それが、幸せな時間である理由の三つ目です。

今日の午後は、次女のスクールのお友達の家族(韓国人)が遊びにやってきます。

明日、30日からは、クレルモン・フェランという街に家族で旅行。奥さんの親友家族と会います。私は、奥さんの親友と一緒に仮装して10kmマラソンに出場するようです。昨日、5kmほどセーヌ川沿いをジョギングしておきました。

新年はクレルモン・フェランで迎えることになりますが、激動の2013年をゆっくりと振り返り、新年に備えたいと思います。


情報革命

2013-12-14 16:54:42 | フランスのこと

私のPanasonicのLet's Note一台により,相当なことができ,大変にありがたく思っています。このPCが一台あることで,私がフランスでできることの幅は格段に広がります。質が高まるかは別問題ですが。

内藤廣先生の「形態デザイン講義」を読んで、戦後、高度経済成長期の「化学革命」のことをおぼろげながら認識はしていましたがもう少しはっきり認識し、そして現在は確実に「情報革命」の時代であることを再認識しました。私が高校生のときにはパソコンなど持っている人はいませんでしたので、その進化を肌で感じてきた世代の一人です。

内藤先生は情報革命により、これまでの様々なboundaryが溶解していくであろう、と言われており、数十年先には人間が新たな状況に至る、と予想されてもいます。シミュレーションが人間の自然観を変えるかもしれない、とも言われています。

私が現在、フランスでの生活で感じていることは、高度な情報化のため、場所が離れていることのデメリットをほとんど感じない、ということです。空間による制限からほぼ自由になっているように思います。実際、日本の多くの知人、友人は私がフランスにいるのか、日本にいるのかよく分からないくらいに普通にメールをやりとりしています。ブログやfacebookから情報発信もできます。

今は自宅のソファで、土曜日の朝食後にこのブログを書いていますが、私の太ももには少し体調の悪い次女が甘えて寝そべっています。こんなソファがオフィスの机とほぼ同じ仕事環境になってしまう。これは高度な情報化のおかげです。

一方で、このような情報化の時代に、母国から離れて外国で勉強することの意義とは何だろう、と常々思います。

それを滞在期間を通じて考え、感じていくことが滞在の目的なのだろう、とも思います。

一つ、確実に感じるのは、フランスにいるからこそ興味を持てることがたくさんある、ということです。そもそも、日本にいる限り、フランス語を勉強しようというモチベーションは私には絶対に持てない。 10月や11月に一時帰国した際にも、日本にいる間は全くフランス語を勉強する気になりませんでした。

つい最近は、ゴシック建築にも強い興味を持って勉強を始めましたが、アミアン大聖堂、サン・ドニ教会など、実際に行ってみたい気持ちを非常に強く持ちます。

当たり前ですが、所属している研究所IFSTTARの研究についても勉強を開始しましたが、これもフランスにいるから。

今朝、欧州の土木遺産に関する解説書を読んでいましたが、昨年学生たちと訪れたイギリスのアイアン・ブリッジについて読んでいました。深い解説がなされていましたが、これも実際にアイアン・ブリッジを見たから勉強しようと思えます。

高度な情報化で場所から自由になっているのに、やはり人間は場所と深くつながっている。

誰でもできるバーチャルな経験が本質ではなく、時間とお金をかけて手間暇かけて経験することがやはり大切だと感じる。

しかし、それにしても情報化というのは便利で、勉強したいと自分が思うことをほぼ自由に勉強できます。現在の私の場合、自分で持参した図書、PC内の情報、クラウドにストックしてある情報、 インターネット経由で取得する情報、日本のスタッフに依頼して送ってもらう情報、日本の研究室宛で購入して空輸で送ってもらう本、Kindleなどにより、勉強したいすべての情報を入手できています。これだけ駆使すれば当たり前ですね。

問題は、このような高度な情報環境に身を置いて、またフランスに身を置いて、何ができるか、ということだと思います。手段ばかり高度になり、結局情報に溺れて堕落し、何もなさない愚人にならないよう、常に考え、感じながら大事な時間を過ごしたいと思っています。 


基盤構築

2013-12-08 18:52:25 | フランスのこと

私が家族のフランスでの生活に完全に合流してから1ヶ月近くが経ちました。

新居での生活も軌道に乗り、ようやく洗濯も家でできるようになり、ほぼ基盤が整いました。

食生活も、日本の食事が恋しくなることもほとんどなく、外食も最小限に留め、健康に気を付けた食事ができているように思います。

細かいテクニックですが食洗機で洗うとカルキのせいなのか、炭酸の影響なのか、食器が真っ白になってしまうのですが、奥さんが女性ネットワークの情報を駆使して、食器をきれいに洗うための洗剤のようなものを導入し、きれいに洗えるようになりました。

また、私自身の生活のリズムも基盤的なものが構築されつつあり、充実感も覚えています。子どもたちのお迎え、お世話や、お弁当作り、家事全般も担いながら、研究者、教育者としての仕事も自分の納得いくレベルで全うすることは容易ではありませんが、少しずつレベルを上げていければと思っています。

制約条件は多いのですが、水曜日の次女との散歩を活用したパリ遺産めぐり、ジョギングかつインフラめぐり、なども生活に織り込みながら、貴重な時間を有効に活用できるように工夫しています。また、12/21~22に一人旅をさせてもらい、初めてノルマンディ地方に世界遺産のル・アーブルの見学等、研修?旅行に行ってきます。

奥さんの尽力で自宅でも快適なWifi環境が構築されたので、仕事も非常にしやすいです。

私自身の性質として、基盤の構築とともに活動が活発化するという特徴がありますので、徐々に行動も活発化してくると思います。

もちろん欧州にいることをフル活用して、各国の研究者たちとコミュニケーションを行いたいのですが、これについては焦らず、一つでも増やすことができれば良しと考えることにします。来年度には複数の国際会議に出席する予定ですので、楽しみにしています。

今日は我が家に奥さんの親友家族が遊びに来ます。どちらも子供が二人の家族で、交流が楽しみです。奥さんが料理を準備し、残りの三人で家の片付け、清掃を行っています。 


一歩ずつ

2013-12-05 21:09:02 | フランスのこと

かなり時間がかかりましたが、ようやく土木学会論文集の原稿が形になりました。査読で落ちるかもしれませんが、タイトルは「ひび割れ抑制システムによるコンクリート構造物のひび割れ低減と表層品質の向上」。私の30代後半の研究の集大成と言ってよいと思います。

連名者にチェックしてもらい、私自身も週末にもじっくりと校正して、投稿したいと思います。

日本にいるときと違い、海外にいると自分一人での行動が多くなります。コツコツと行動することが多くなるので、生み出せる成果も少ないように感じます。

ですが、何事も、一歩ずつ着実に歩もうと思っています。日本でやるべきことと、フランスでやるべきことは当然に異なります。

フランスに来てから家族のそれぞれのメンバーとの関係はすごく改善されています。特に次女と過ごす時間は日本よりも圧倒的に増え、今後の長い人生における信頼関係が醸成されているように思います。どうせ二人で過ごす時間が多いのであれば、それをインフラ・歴史巡りに当てようということで、これも毎週水曜日の積重ねになりますが、少しずつ積重ねた時間の価値は非常に大きくなることと思います。二人の関係にとっても、自身の勉強にとっても。

論文の執筆は、コツコツとした時間の積重ねですが、一つ仕上げてみて、改めて海外で時間に余裕のある現在の環境に非常にありがたみを感じます。次からの数本は英語の論文を予定していますが、これもかなり時間がかかると思います。SWAT,目視評価についての英語の論文と、ノルウェーでの国際会議に投稿する復興道路の品質確保の論文の3つを、次のターゲットにします。

また、日本にいるときには非常に重荷に思っていた、土木学会の震災報告書(津波による構造物の被害)の取りまとめ作業にも、ようやく着手できる状態となり、これはぜひとも年内に片を付けたいと思っています。

これからのフランスでの滞在期間は、これまでで最も論文等の原稿執筆を行う時間になると思いますが、自分自身で「やり切った」と思えるように全力投球したいと思います。

明日から三日間、オフィスに来れませんので、分厚いですが「PC構造の原点フレシネー」は家に持ち帰って、楽しむことにします。

 


不調の日

2013-12-03 18:21:45 | フランスのこと

昨日は、12/2の月曜日で、新しい一ヶ月のスタートの日でしたが、非常に調子が悪く、能動的な仕事や勉強が全く手に付かない、という状況でした。こちらに来てから最も調子が悪かったように思います。

前日は親友のXavierの家を訪問し、夜もたっぷり寝たつもりで、おまけに天気もなかなか良かったので、原因がよく分かりませんが、そういうときもあります。

日本にいるとグダグダ言っている余裕がなく、多少体調が悪かろうと、打ち合わせ、講義、業務等で強制的に頭と体を使って仕事をこなしてしまうのですが、こちらでは強制的な仕事はありませんので、体調不良とも適当に付き合うしかありません。ブルーバックスの統計のお気に入りの本を読んでいても頭に入ってきません。

結局、土木チャンネルを視聴して、国土学等について勉強していました。体調が悪くても、受動的な勉強であればできます。

また、1月に学生が二名、インターンシップで訪問しますが、そのときにSWATで実験をするので、実験に使用する供試体の手配、圧縮載荷装置の確認などが実質的に進みました。何とか実験できそうです。

体調の悪い時は無理しないようにして、早めの夕方に帰宅し、奥さんが子供たちのお迎えをしてくれることになったので、夕食の準備だけすることにして家でリラックスしていました。

ふと思い立って、以前からチャレンジ?しようと思っていた坊主頭にしました。ヘアカット、ヒゲのトリミングなど多機能のバリカンを日本で買っていたので、自分で坊主頭にするのはもちろん初めてでしたが、結構簡単にできました。

ここのところずっと短髪ではありましたが、坊主とは違います。中学校時代が校則で坊主頭だったのですが、中学校以来の坊主は快適でした。

こちらでは、スーツを全く着ませんので、坊主頭と服装の相性についてはあまり考える必要はないです。

坊主であること自体も気持ちいい(子供たちが触って喜ぶ)のもあるのですが、散髪屋に行かなくてよい、というのも大きな利点です。
散髪屋には行ったら行ったでよいのかもしれませんが、言葉が通じる気がしないし、どうせ変な仕上がりになるに決まっているし、お金も時間ももったいない。

まあ、デメリットはともかく、坊主になってすっきりしました。

昨日の不調も終了し、今日は一週間で最も長くオフィスで仕事できる大事な日です。

林さんがブログで紹介していた統計学の良書を複数読んで、本質的な理解度が増しているので、自分の研究と関連する部分にフィードバックしたいと思います。

今日は、論文執筆作業、フレシネーのプレストレストコンクリートの開発の部分の読書、にどっぷりつかろうと思います。 


三週間

2013-12-01 14:50:31 | フランスのこと

私が日本出張を終えてパリへ来てから三週間が経過しました。

大事な 業務がぎっしり詰まった日本出張だったこともあり、パリへ戻ってからは日本の業務に追い立てられることは無くなり、学生の研究指導と自分の研究・勉強に多くの時間を割けるようになってきたように感じます。いよいよ、本格的な留学期間のスタートを実感しています。

この二週間は、家族で新居での生活をスタートしました。洗濯機が不調で、修理もうまく行かず、新しい洗濯機に換えてもらうようで、洗濯を以前のホテルのコインランドリーで、という不便はありますが、それ以外は何とか新居での生活が無事にスタートしたように思います。

重要な食生活も順調に思います。苦労した炊飯器も、結局は新規購入の高性能炊飯器を、大型変圧器で使うことができ、パリで購入するあきたこまちをおいしくいただいています。ご飯がおいしいと基盤がどっしりする気がします。Korea系のKorean・日本食材の店が近くにあり、ラーメンもやきそばも作ることができ、すでに週末にどちらも作り、家族においしく食べてもらいました。スーパーや水曜・日曜のマルシェも活用し、基本的には食べたい健康的なものをおいしくいただいてます。家のすぐ近くに中国人の経営する日本食の店があり、金曜の夜に二回、食べました。ボジョレー・ヌーボーも飲み過ぎない程度に毎日おいしくいただいています。

日本にいるときよりも、家族のそれぞれとの関係、対話も密になり、それも目的の一つだったので、大事にしたいと思います。

昨日で11月が終わり、今日から12月です。

今日は、私の親友のXavierの家に家族で遊びに行きます。学生時代からの友人でもう15年くらいの付き合いになるでしょうか。家族ぐるみの付き合いで、どちらも二児の父親になり、日本でも数知れず会って、酒も飲んできましたが、今日はとても楽しみにしています。

来週は、奥さんの親友の家族を我々の家にご招待します。その親友のフランスでの結婚式には6年前に、私たちも参加しましたので、こちらも家族ぐるみの付き合いです。

年末には、奥さんのもう一人の親友のパリから離れた実家を訪問するプランも持ち上がっており、このような親交はフランスでないと我々にはできないもので、フランスに来たかいがあると思っています。大事にしたいです。

自分自身の研究は、学生が筆頭のジャーナル論文は順調に執筆・投稿が進んでおり、私自身の論文もこつこつ執筆が進んでいます。 12月には、現在執筆中の論文の投稿と、締切りがやってくる国際会議論文、土木学会の震災報告書(津波被害)の取りまとめをしっかりと行い、自身の研究を加速させたいと思います。

奥さんの会社のサービスで、フランス語の会話スクールにもそのうち行けるようなので、フランス語の勉強のモチベーションもしっかり持って、継続したいと思います。

日本にいるとまず不可能なほど時間を確保できていることのありがたみを、ときどき非常に強く感じるのですが、常に忘れないように過ごしたいと思います。

今のところ、ときどき改善の必要は感じますが、一日一日がしっかりと過ぎて行っていると感じています。 


研究のディスカッション

2013-11-23 01:02:26 | フランスのこと

予定していた日から一日延期になりましたが、私がIFSTTARに来てから初めての、研究者との一対一のディスカッションを行いました。

最初の相手は、中国人でイギリスに留学した後、IFSTTARで博士号を目指しながら研究している研究者。英語でのディスカッションでした。

数週間前に、彼がイギリスでの会議で発表したPPTがあったので、それを使って、私の机で説明してもらい、質疑からディスカッションへと発展しました。

セメント硬化体の吸着現象のヒステリシスのモデル化、なので、私が最も強い、という分野ではありませんが、まあいくつもその手の研究は見たことがあります。

ディスカッションしていて、いくつかのことを感じました。

人によるとは思いますが、博士号を目指して研究をしているレベルの人には、視野の狭い人が多いと思います。もちろん、研究のターゲットが決まった後は、しっかりと成果を仕留めるために深く掘っていく必要はあるのですが、そもそもそのターゲットがどのような意義を持っているのか、常に自問自答する必要もあると思います。プラグマティズムです。

彼の研究ももちろん意義はあると思いますが、吸着現象のヒステリシスをマクロなモデル化で表現する、というだけのレベルでは、真に世界最先端とは言えないと思います。もっと基礎的な、ミクロなレベルから構築され、 検証も材料レベルだけでなく、部材、さらには構造レベルでも行われているモデルも多数存在するためです。ただ、マクロなモデル化が悪いのではなく、その目的によると思っています。

そこで問題は、自分自身の研究の意義を問い直せるくらい、素直な気持ちで人の言うことを聞き入れられるか、ということになります。自分自身をディフェンスすることは容易だし、そのときは何かを守った気になるかもしれませんが、その後が伸びません。

彼とディスカッションしていて、視野を広げてあげること、世界にはもっと多様な研究が存在すること、研究をするにはプラグマティックに思考するのがよいこと、を気付かせてあげる必要を本能的に感じ、そのための情報提供を自然にしていました。

教育とは、特に大学や実社会での教育とは、知識を授けることではなく、物の見方についてアドバイスしてあげることだと思っています。

特定の物の見方を教えるのではなく、それぞれの人が自分の望む方向に伸びていけるような物の見方を構築できるように、そのための参考になる考え方をヒントとして授けることだと思っています。研究者とは皆プロの職人であり、自分の仕事の精度を高めるための努力は、人に教わらずとも自分でするものです。やはり大事なのは、研究のテーマ設定、社会の課題の捉え方、手法の選択であり、それは研究者自身の物の見方に左右されます。

次の彼とのディスカッションでは、私の研究の一つを紹介することにしました。

最初の一対一のディスカッションが終わりましたが、やはりディスカッションをすることが最も有意義でいろんな意味で効率的だと感じました。第二弾、第三弾を焦らず仕掛けていきたいと思います。 


水曜日

2013-11-21 17:58:52 | フランスのこと

私が日本出張を終えて、本格的なパリ滞在を始めて二週目になります。

水曜日は、次女のスクールが午前だけなので、今のところ、水曜日は私が次女のお世話をし、長女のお迎えや夕食の準備などをすることになっています。

仕事、という面ではもちろん不利なのですが、仕事だけして人生が充実するわけでもなく、仕事をする時間はほかにいくらでも創り出せます。また、家族みなが心身ともに健康であることが、すべての活動の基盤になります。

というわけで、水曜日を貴重なチャンスと捉え、次女とあちこち探検することにしました。

第一回の次女との散策は、凱旋門。家からもメトロで5駅、と非常に近く、私も上に登るのは初めてでした。

シャンゼリゼ通りの眺めが素晴らしかったのは言うまでもありませんが、凱旋門の中にもさまざまな見どころがあり、"Etoile"(星)という駅名の由来も知ることができ、満足です。
私自身もいろいろと感じますが、次女にいろんなものを見て、次女なりに感じてもらえればと願っています。



凱旋門から帰るメトロの中から撮影したエッフェル塔。最寄駅に到着する直前に撮ったので、エッフェル塔は本当に我が家の近くです。

帰宅後、溜まった洗濯物を、まだ借りているホテルのコインランドリーで洗濯+乾燥。

今日は水曜日だったので、次女のスクールの帰りに、マルシェで食材を買い物。ホタテ貝や、ミニキャベツなどを買い、夕食にはクリームシチューを作りました。初めて、ホワイトソースも自分で作りましたが、家族みながおいしく食べてくれました。

シチューができると、具を変えるといろんなおいしいシチューができるので、寒い冬のパリでは強力な武器になりそうです。


お弁当

2013-11-19 18:19:29 | フランスのこと

Bonjour ! Nous sommes mardi. 今日は火曜日です。

新居からの通勤、通学も二日目です。昨日、月曜日は帰りに子供たちをお迎えし、自宅に戻ってから買出し。食材や、タオル、サランラップなどを買いました。夕食も作りましたが、ようやくキッチンの使い勝手が良くなってきました。また、新居で三泊したので、かなり住み心地も良くなってきました。

今朝は、少し惰眠をむさぼってしまい、6時前に起床。長女の出発が7:25なので、お弁当を作る時間が気になります。

写真は次女の小さいお弁当の方ですが、二つのお弁当を作りました。チキンの他に、昨夜の夕食のサーモンのムニエル(カレー風味)も実は入っております。おにぎりはひじきです。黄色く見えるのは、ゆで卵を刻んでマヨネーズで和えたおかず。



毎日私が作るわけではありませんが、朝のお弁当は私の出番が多くなりそうです。

私は料理を作るのが嫌いではなく、むしろ結構好きな方だと思っています。時間に追われるのはややストレスになりますが、朝のお弁当作りも楽しいし、夕食も自分で作ったものを家族がおいしく食べてくれるのは幸せです。

料理は非常に創造的な行為ですが、すぐに食べて無くなってしまうので儚い行為でもあります。

それでも、食事は人間が毎日行う根源的なイベントです。健康によいものを、おいしくいただけることは幸せなことです。

また、私は父親にお弁当を作ってもらった記憶はありませんが、私の子供たちにとって父親のお弁当を食べることは、決して悪い影響はないと思っています。私と子供たちの絆を築いていく上で、大切な役割をしてくれると思いながら作っています。

日本にいるときよりも、外食の機会が圧倒的に減るので、はるかに料理をする機会が増えます。レパートリーを増やす必要を強く感じており、日本出張のときにフライパンでできる料理のレシピ本を電子図書で購入しました。パラパラと見ているととても参考になり、強い味方になりそうです。

日本にいるときと、使う能力、感じることがかなり異なりますが、それが留学の醍醐味でしょうか。


新居の生活スタート

2013-11-18 02:58:01 | フランスのこと

奥さんが頑張って見つけて契約した新居での生活が昨日からスタートしました。エッフェル塔もすぐ近くに見える、15区のとても便利な住みやすい場所です。

昨夜は初めてみんなで新居に泊まりました。夕食は中華のお総菜屋さんで軽く食べ、チーズ専門店でおいしそうなチーズを三つ買い、果物屋でベリー、ブドウ、干しイチジクなどを買って、新居で家族パーティーをしました。みんなハイテンションで気分よく眠りにつきました。

今日、日曜日は、マルシェで買出しをした後、ホテルに戻って昼食。マルシェで買ったチキンの丸焼きなどでおいしくランチをいただきました。その後、新居に荷物を運ぶ作業。スーツケースやキャリーで大量に移送。私と長女は二往復し、へとへとになりましたが、かなりの荷物を新居に移すことができました。隙間を縫ってホテルのコインランドリーで洗濯も済ませました。

日曜日のディナーは、マルシェで買ったムール貝のワイン蒸し。家族が大好きな、こちらでのママの定番料理になっています。

現在は夕食後で、長女の部屋の勉強机(丸テーブル)で、長女は学校の宿題を、私はこのブログの記事を書いています。奥さんが設定してくれたWiFiのおかげで、家のどこでもインターネットが使えるようになり、私の機動力も格段にアップしました。

家でも問題なく仕事ができる状態になったので、明日からの平日は、新居での家族の生活がスムーズに立ち上がるようにサポートしたいと思います。子供たちのお弁当作り、子供たちの送り、お迎え、夕食作り、生活必需品の買出しなどをやりつつ、自身の仕事を着実に進めたいと思います。

いよいよ、フランス生活の第三ステージが本格始動です。 


公と私

2013-11-15 18:03:30 | フランスのこと

国立大学の教員ですから、当然に公に奉仕するための人間であるわけです。

公のことを常に考えて行動しているつもりではありますが、一つの人間の中に当然ながら私の部分もあり、完全に切り分けることはできません。

私の部分にばかり注力するわけにはいきませんが、私が充実することによって公に貢献できる状態に至るのも事実です。

昨日は、職場からの帰りにオルセー美術館の近くのSolferino歩道橋を見学しました。橋の本で予習していったので、見どころも分かっており、充実した時間でした。

このような見学は、気分転換にもなるし、美しいものを見てのセンスの涵養にもつながるし、どちらかというと私、の部分の行動に見えます。しかし、当然にこれらの経験は土木史などの講義にも反映しますし、日本からの知人が私を訪問してきたときのもてなしツールにもなります。これらの経験の積重ねが私の総合力のアップにもつながり、結局、公のためになります。

11/10にパリに到着後は、非常に健康的な生活を送っており、毎晩、私は家族で一番先に、夜の8時過ぎには寝てしまいます。時差の関係もあるのでしょうが。そして朝は4時台には起床して、仕事をしたり、家族の朝食や子供たちのお弁当を作ったりもしています。そして、毎朝、テレビ体操・ラジオ体操(何も見ずに一人でやる)をしています。

体が健康であることや、体操をすることも、私、の行動ですが、肉体が健全であることにより、こちらでの活動も活性化し、総力アップにつながり、結局、公のためになる。

そのように考えると、未明の体操など、私的な生活のほぼすべての部分を充実させるモチベーションになります。

来週の木曜日には、中国人の研究者と研究のディスかションをすることにしました。とにかく人とコミュニケーションするのが、有益な情報を得る最短ルートです。どのようなディスカッションになるか分かりませんが、私とディスカッションすることに意義があることが、他のメンバーにも伝わっていけば、多くの研究者、博士課程の学生とディスカッションできるようになっていくでしょう。ですから、すべてのディスカッションを楽しく、真剣にやろうと思います。

まだ片づけないといけない仕事がいくつか残っている状態ではもちろんありますが、処理がかなり進んできたので、来週あたりから、いよいよ自身が筆頭著者の論文執筆に取りかかることができそうです。この作業は、フランス滞在中の主目的の一つでもあるので、 時間がたっぷりあることを十分に活用して、完成度の高い原稿を投稿できるようにベストを尽くしたいと思います。


発進

2013-11-12 20:28:00 | フランスのこと

11/10にフランスに戻ってきて、11/11がフランスの祝日であったこともあり、今日、11/12に久しぶりにIFSTTARにやってきました。

前回、10月下旬の滞在時はなぜかWiFiへの接続がうまく行かず、自分のオフィスに来るとインターネットを使えない、というあまりよろしくない状況だったのですが、今日はうまく接続できました。これでいろんな意味で体制が整ったので、私もフランス留学期間の本格発進の気分です。

今朝は、またオフィスでインターネットが使えないと急ぎの仕事ができないので、長女を通学バス乗り場で見送った後、近所のスターバックスでWiFiに接続して仕事。気が付けば2.5時間があっという間に立っていました。日本では、落ち着いた環境で仕事をする時間がほとんど取れないのですが、フランスでの時間のまず良いところは、集中できること。2.5時間の集中作業の後、通勤中にフランス語のスピードラーニングの勉強を行い、久しぶりのオフィスに到着しました。

研究所のオフィスでの時間は、現在は大きく分けると三つの過ごし方に分類できます。近い将来、四つに増えると思いますが、焦らないようにします。

一つは、急ぎの重要な仕事を片付けること。日本の仕事です。私の体はフランスにありますが、日本にいる多くの学生の研究指導はもちろんそのまま続けていますし、研究プロジェクトも私がどこにいようが関係なく続いています。また、学会関係の仕事も多く引きずっています。大学の事務作業などと合わせて、これらは当然に着実にこなしていく必要があります。先ほど、ノートにリストアップしましたが、思ったよりも数・量が減っており、安心しました。先日までの日本出張の成果です。

二つ目は、これまでの研究成果の論文投稿です。和文、英文ともに結構な量に上りますが、早めにこの仕事を軌道に乗せたいと思っています。

三つ目は、勉強。日本でなかなか読むことのできない分厚い書籍を読み込むことや、基礎固めのための勉強、将来の展開のための勉強です。

近い将来、増えるであろう四つ目は、こちらでの研究プロジェクトの展開。10/29に研究所の月例ミーティングで私が行ったプレゼンもその布石になるでしょうし、まずは研究室の研究者とコミュニケーションを個別に行い、彼らの行っている研究を知りたいと思います。全く焦るつもりはありませんが、先ほど、一番コミュニケーションを取っている中国からの研究者に、近いうちに研究の話を聞かせてくれ、とお願いしておきました。すべては布石です。

上記に含まれていない「急ぎではないが重要なこと」というのがもちろんあり、ときどきそれを進めるための思索の時間を持つことにしました。

以上のように、私のやるべきことはいくつかのカテゴリーに分かれるのですが、それぞれのカテゴリーのノートを作るのが良いように思っています。ノート自体も自身の財産になると思います。

さて、今日のオフィスでの仕事を本格始動です。ベートーヴェンの協奏曲を聴きながら、3時間強、集中した時間を過ごしたいと思います。

 


気になること

2013-10-30 00:42:34 | フランスのこと

もうすぐ日本行きのフライトに乗るのですが、フランスにいると、日本にいるときに気になることがあまり気にならなくなるように思います。特に人間関係。

日本にいるとあまり良くない意味でやたら気になる人っているのですが(複数)、そういう方々のことが頭に上ることがほとんど無くなります。これはうれしい。

一方で、日本にいるときにあまり頭に上ってこない、私の好きな方々(例えば、昔の大事な友達とか)は非常に思考に入り込んできます。日本にいるときから大好きな方々はもちろんしょっちゅう登場します。

これはとてもありがたいことであって、フランスにいる間の時間が私にとって心地よいことの一つの証拠かな、と思います。日本よりも圧倒的に時間がゆったりしていることのおかげでもあるだろうし、読書や音楽にたくさん触れることで感性が刺激されていることもあるんだと思う。

あと11ヶ月くらいあるわけですが、だんだんといろんなことにチャレンジしてみたい気分が強くなってきています。まだ一回も出張していませんが、これは家族と相談しながら徐々に。

まずは手近なインフラ巡りを家族の散歩や旅行と兼ねて実施することから始めてみたいと思います。

これから日本に戻りますので、また現実ですな。どろどろした現実も大好きですよー。


カレンダー

2013-10-29 23:52:42 | フランスのこと

10月が終わろうとしています。今、シャルルドゴール空港におりますが、日本に向けて出発する前、レストランで白ワインを飲みながら束の間のリラックスです。

今朝、部屋に貼ってあった真っ白な10月のカレンダーを見ていて、あっという間に終わった10月は何をしていたんだろうと考えていましたが、何も書き込んでいない真っ白なカレンダーの日付だけを見て、この日は何をしていた、というのが分かるほど、動きの激しい一か月でした。

日本からパリへ。長女のパリ日本人学校での学芸祭。 研究所で仕事。パリから日本へ。VISA取得。台風襲来。大学で仕事。引越し準備。引越し本番。研究打ち合わせラッシュ。日本からパリへ。母親のレクチャー@パリ。科研申請書修正。研究所のミーティングでプレゼン。そして、パリから日本へ。

まだまだこれまでの日本での生活の延長でのスケジュールをこなしており、かなり忙しいです。今回の日本出張が終われば、本当の一段落で、ようやく私の真のフランス留学が始まるのかな、と思ったりもしています。

ですが、やはりフランスでの時間は格別です。学生の指導(論文添削なども含む)やその他多くの日本の仕事が舞い込んでくるのですが、講義や打ち合わせなどが今のところ全くありませんので、自分のやりたいことや家庭での時間と折り合いをつけながらこなしています。フランスにいると読書量も多いし、フランス語の勉強もしたくなります。日本に戻るとなぜかフランス語の勉強をしようと強く思わなくなります。忙しいんでしょうね。

今日は初めて研究所IFSTTARの研究室の月例ミーティングでプレゼンをしました。英語で20分弱ほど。冒頭の挨拶はフランス語で。その後、英語で私の研究活動の全貌を説明しました。

私も百戦錬磨ではあるので、英語で20分程度のプレゼンは大した負荷ではありません。今朝、3時に起床して(自然に目が覚める)準備をしましたが、2時間程度で準備できました。

今回のプレゼンの目的は、
・私に好意を持ってもらうこと。
・只者ではないと認識してもらうこと。
・近い将来に研究のコラボレーションが始まるように情報提供すること。

以上でした。目的は達成できたと思います。月例ミーティングの後、実質的なリーダーに、学生の海外インターンシップを受け入れてもらう相談をし、非常に前向きなレスポンスをもらいました。そしてその後に扇子のプレゼントをし、これもとても喜んでもらえました。

今回のプレゼンは大切だと思っていましたが、それぞれのタイミングでベストを尽くすしかありません。私の指導する学生のインターンシップができる可能性も高くなったと思います。

これから日本に戻りますが、濃厚なスケジュールが待っています。一つ一つ着実にこなすしかありません。

これまでの10年で初めて、全く異なる10月を過ごしました。これからの月もすべて、私の一生の記憶に残る月になろうかと思います。大切に過ごしていきたいと思います。どんな11月、12月になるでしょうか。


フランス語

2013-10-10 16:56:33 | フランスのこと

8月の下旬に、スピード・ラーニングのフランス語版を購入し(お試し)、試聴してみて優れた教材だと思ったので、12巻の教材を一括購入しました。

9月はいろいろと日本での生活が忙しく、スピード・ラーニングは聴いてはいましたが、たくさんの時間を割けてはいませんでした。

10月にパリに来てから、特に通勤の時間はスピード・ラーニングにはもってこいで、テキストを見ながら聴いたり、テキストを見ずにフランス語だけの教材を聴いたりと、多くの時間を費やすようになってきています。

いくつか前の日記にも書きましたが、「潜在意識」に刷り込んでしまう、という勉強法がやはり理にかなっています。どんな国の子供たちも、この方法で母国語を話せるようになる。私自身も英語を勉強し始めた中学生のときに、井上先生が「暗唱文例」を叩き込んでくださったので、今の私の英語力につながっていると感謝しています。

1年間の間にどこまでフランス語が上達するか分かりませんが、楽しみながらチャレンジしてみたいと思っています。

・まず、スピード・ラーニングでの勉強は苦にならない。フランスでの生活や文化について、ネイティブの会話を通して知ることができるので、お話を聴くこと自体は苦でもな何でもない。むしろ、フランスのことをたくさん知れてうれしい。

・おそらく、全12巻を終えると、フランスでの日常会話に必要なほとんどの表現が登場するであろうから、それらを潜在意識に刷り込んでしまうことの効果はかなり大きいと思われる。

・例えば数字や、曜日などについても、教科書で覚えようとすると大変だが、お話しの中に自然にでてきた「230ユーロ」とか「3.5ユーロ」とか「バタークロワッサン8個」とか「日曜日はスーパーはお休み」などの表現で、断片的にでも潜在意識に刷り込んでいく方が、学習の効率は高いように思う。少なくとも苦にならない。およその感覚を持ったうえで、教科書等を眺めると体系的な知識が身に着くと思われる。

・私はフランス語をほぼゼロから学習スタートしているが、英語と同じ単語だったり、英語と非常に似通った表現だったり、が結構ある。ので、身に付きだすとある段階から加速的になるのではないかと予感している。

・語学の勉強は久しぶりであるが、着実に前進していく感覚と、いろんな知識、潜在意識の中の知識などがつながっていく感覚は非常に面白い。特に、フランスに在住しながらフランス語を勉強することはもちろん効果が大きく、五感で学んでいる感覚が強い。これは、語学の学習というよりは、精神と体のトレーニングになっているように感じる。 

というわけで、フランス語の勉強にも大いなるモチベーションを持てそうなので、滞在中の趣味の一つにしたいと思います。