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身近な生き物:罰金500万

2021-08-25 06:29:19 | 日記
死骸を持ち帰る

 クヌギの樹の根元にオガクズの様な物がいっぱい溜まっていました。
こりゃカシノナガキクイムシが巣食ったな、そう思って何気なく近づいたのが
大きな間違い。
危うく袋叩きに遭うところでした、大量のスズメバチに。
 クヌギの根元には子供の握りこぶしくらいの洞があったのですが、そこから
幾匹ものスズメバチが出入りしていました。
1メートルほどに近づいた所で気付きましたが、あと一二歩前に出ていたら確実
に標的になっていました。

 数日後、たまたま造園業者が巣を駆除する場面に遭遇しました。
本格的な装備もせずに駆除スプレーを洞に向けて噴射、すぐさまタオルをねじ
込んで穴を封鎖。
周囲を飛ぶ働きバチにもスプレーを噴射して駆除しておしまい。
暫くは戻りバチが飛んでいましたがそれも翌日には姿を消しました。
 こうしてスズメバチの巣が消えて私の好奇心だけが残りました。
随分黒っぽい印象があったけれど、あれは何スズメだろう?
 洞の周囲を探すと駆除されたハチが転がっていたので持ち帰ってルーペで観察。
体長はおよそ2.2cm、特徴的なのはお腹にある波打つような黄色の模様。
モンスズメバチで決まりです。

変わった習性

 <攻撃性や威嚇性が強い。
岩と岩の隙間や樹の洞、天井裏や壁の隙間など閉じられた空間を好んで営巣する。
釣鐘型で下部が解放された巣を作る。>(ミツモア より)
 幼虫の餌はカメムシなどの昆虫ですが特に好む虫がいます。
それがセミ、この嗜好は他のスズメバチではみられません。
また辺りが暗くなっても活動する夜行性の傾向がありますが、これも他の種には
無い習性です。
 もうひとつおもしろい特徴があります。
虫のくせに引っ越しをするのです。
営巣場所が手狭になると巣から数メートル、遠くても数十メートルの範囲で好適な
場所に巣作りをしてそちらに移ります。

「うん?虫のくせにどうやって?」
 巣は働きバチになる幼虫やサナギでいっぱいの筈。
自分では移動できないこれらを運ぶ手段は何だろか?
まさか成虫がおぶって飛ぶわけは無いし。
疑問を解消してくれるサイトがありました。
<引っ越し先が決まると多数の働きバチが一斉に巣作りをし1週間ほどで完成させる。
元の巣の幼虫が全て孵化するまでの約一カ月は、元の巣と新たな巣とを行き来する。>
(都市のスズメバチ より)
 新居では新たな子育て始めつつ、古い住居の幼虫が全て羽化するまで二重生活を
行うのでした。

 日本では北海道から九州までの平野部や低山帯で見られるハチですが、お国が
変われば事情も異なります。
<ヨーロッパでは数を減らしており、ドイツではこのハチを殺すと刑に問われる。>
(上野高俊ブログ より)
罰金の額を聞いたらスズメバチに襲われるくらいにビビります。
なんと500万!

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