大変な事態になった福島第一原発、使用済み核燃料プールの水がなくなり燃料を覆うジルコニウムが融け出す事態が加わった。海水の注入はプールの周囲が高レベルの放射能で近づけない。4号炉のように水素爆発で火事になっても消火不能だ。一号から3号炉にも海水を入れないと炉心溶融が進む。
750名の作業員は2号炉の格納容器内の爆発で放射線レベルが危険となり待避し、残った50名で必死の作業をやっている。東電からの発表がないので詳しいことは判らないが、コントロール室は厳重に防護されているが、高レベル放射線の中の作業だから社命と言うより志願を募り、未経験で困難な作業を短時間で交替しながら昼夜懸命の努力がなされている。
使用済み核燃料は高温で3年間ぐらいはプールに入れておく必要があるが高レベルの放射能を有するのできわめて危険だ。自衛隊のヘリコプターが海水を空中から入れる試みもヘリコプターが汚染されるとのことで中止になったようだ。デモの時に放水する技術を生かし、機動隊が放水車を持ち込むとの報道、これも近くには行けないのでかなり難しいが50名の決死隊にはありがたい助っ人だ。