行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

年金生活者のマネー AI活用型投信を吟味してみる

2022-04-14 21:32:56 | 年金生活者

AI(人工知能)活用型世界株ファンド『愛称:ディープAI』は定量分析をAIが行い、ファンドマネージャーが定性分析を行い、同種の投信では最も成果を上げているとして、モーニングスター優秀ファンドとされた。
これまでのインデックスファンドeMAXIS Slim 全世界株式と比較してみた。いずれも日本を除く全世界株式が対象だ。

*トータルリターン     1年   3年
ディープAI        22.14% 17.58%
eMAXIS Slim 全世界株式  21.66% 18.89%


両者の差は殆ど無い、3年ではむしろインデックス投信に負けている。
ポートフォリオ(投資対象企業)はいずれも1位がアップル、2位がマイクロソフト、3位がアマゾンなどでGAFAMが上位になっているからだ。

費用はディープAIは手数料3.3%、信託報酬1.58%、インデクスの方は手数料0,信託報酬0.11%と手間暇かけている分ディープAIは高い、この差は10年も経つと大きい。その間にAIの凄さでリターンが大幅に伸びれば別だが今のところMSCIコクサイ・インデックスと差はない。

このブログで最もよく紹介しているeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は信託報酬(0.10%)も安く、トータルリターンも1年29.9%、3年23.36%と優れている。やはり、米国企業の価値が抜き出ているからだ。上記の全世界株式はポートフォリオのウエイトをGAFAMに置いているが、他地域の企業の価値が薄めているという状況だ。もちろん将来中国、インド、台湾や欧州の企業が頑張り、米国企業以上に価値を高めれば、逆転する局面になるが・・・これまで一度も無いことも事実だ。


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