行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ブラック大学といわれないために

2018-05-25 22:29:16 | スポーツ

日大のアメフト「潰しタックル」問題、5月6日事件が起きてから長い時間何故真相を明らかにせず、文書で24日に回答するの一点張りだったかの謎が解けた。その切っ掛けは加害選手の勇気ある記者会見だった。率直な宮川選手の謝罪と経過説明は事件の真相を語った。ニューヨークタイムスもこの会見を評価し、「Miyagawa was told to “destroy” the opposing quarterback, or risk being benched」(宮川選手は相手のクオーターバックを潰してこい、さもないとベンチ入りだと言われた)この事件をパワハラと捉えている。日大はこの宮川選手の記者会見で慌てて内田監督と井上コーチの記者会見を開いたが、二人の態度は「選手に相手を負傷させろ等と言ってない」宮川選手が指示を誤解したのではと言った言い訳に終始し、誰が見てもこの会見は不信感が増幅された。またどう言い訳するか長期間かかり、なかなか回答をしなかった背景が明確になった。

宮川選手に「関学の中心選手であるクオーターバックを潰せ、さもないとベンチ入りだと命じておきながら、負傷させろとは言ってない」という態度には驚いた。まるでヤクザの世界のセリフだ。その後、井上コーチは辞任したが、内田監督は監督は辞任するが常務理事は辞任しないと言うのだから驚きだ。先ず監督が常務理事という重役であることにこの事件の特異性がある。関学への釈明書が事件後、2週間以上も掛かったのはあまりにもフェアプレーから離れたスポーツマン内田監督であり、どう言い訳するか誰にどう責任をとらせるか迷っていたのだろう。

危機管理がなってないとマスコミは言うが、危機管理を超えて権力を掌握している内田常務理事をはじめ役員体制を入れ替えないことには伝統ある日本大学はブラックと云われる。教職員組合、OB会が一丸となって改革を進めるべきだ。


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