行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

現代のロビンフッド米国証券市場に出現

2020-08-06 22:32:57 | 経済

コロナ不況をバネに米国ナスダックはGAFAを軸に市場最高値を更新している。それにささやかながら貢献しているのがロビンフッドだ。ロビンフッドはイングランド・シャーウッドの森で悪代官を懲らしめた英雄だ。
米国のロビンフッドは若者に証券投資を教え、促すことにより財産作りに一役買っている。ロビンフッドは、スタンフォード大学卒業の二人が創業した証券会社で、2013年に設立し2014年にスマホで簡単に取引できるアプリを開発した。

2019年12月時点で1000万人だった利用者ロビンフッターは2020年5月に1300万人を突破し、利用者の平均年齢は31歳、コロナで巣ごもりをし、国からのコロナ給付金1200ドルが支援となった。失業中の若者には失業手当の他に更に週600ドルが7月末まで支払われたこともロビンフッドには好都合だった。

ロビンフッドは初心者にも優しいアプリを用意し、しかも手数料無し、口座を開くと200ドル相当の株式をプレゼントするというサービスぶりだ。米国株だけでなく、ETFやビットコインなどの暗号通貨、ADR(米国預託証券)も取引できる。ADRを通じて日本株も買えるので、ゲームで親しみのある任天堂やソニーを結構買っている。

もちろん、冒険好きの若者らしく、値動きの激しい株を狙ったり、つぶれるかもしれない底値の航空株を買ってみたり、ロビンフッド現象は予測不能の行動ぶりのようだ。

日本でも巣ごもりで、ネット証券の新規口座が10万以上も増えているようだが、ロビンフッドの口座の増え方とは桁が違う。売買手数料無しということが出来る米国はさすがに資本主義の総本山、しかも元々一株から売買ができるなど、日本では環境整備が必要だ。米国の社会保障番号を持ってないとロビンフッドには口座を持てないので今のところ日本人は口座を持てない。

 

 

 

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